《double personality》episode9
らかく微笑びしょうして見せる冬李の顔が、森塚の目の中で歪んでいく。
『ッ__はぁ?何でだよ。頑固にも程が_』
言い掛けて、冬李の顔も歪んでいるのに気付いた。
「ほんっと...ウッザイなぁ。アンタなんかに俺の何がわかんの?昔からみんなに可がられて、俺は...僕はああいう事しないと...誰も僕の事なんか」
視界が波打ってボヤける。
クリクリとした冬李の目が閉じた時、手の上に丸い小さな水溜りができた。
『...っ!俺の前で泣くなよ、、ホント可過ぎだろ...』
「は?!離、わぶッ...?!」
痛い。森塚が冬李に抱き著いたのだ。道を行き來する通行人の視線が集まるのもお構い無しに、森塚が冬李を両腕で包み込んだままボソリと何かを呟いた。
「...苦しい」
『...ここ冬李の借りてるアパート?』
「...そうだけど」
『...明日迎えに行くから、制服は持ってるだろ?』
「...は?」
『明日制服に著替えて待ってて。...お前の事何も分かんないけど、好きだから...近くに居たい』
呆然とする冬李を解放した森塚が真っ赤になった顔を隠したまま『じゃあ』と手を振った。
「...はぁぁ?絶対行かないから!」
暴にアパートのドアを開けて、ドカドカと中にり、ベッドに顔を埋める。
隣の部屋に住むガテン系の男に【うるせぇぞ】と怒鳴られ、壁を叩かれたがしも冷靜になれなかった。
「『待ってて』て、何時に來るんだよ...バカ」
ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ
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