《double personality》episode15

『"何してくれてんの"??君こそ何で使用ヤってる時にって來るの?ルール、知ってる筈だよね?この子はアレに染してる...俺達と違って犯して貰えるのが嬉しいんだよ?』

ぐったりと長機に橫たわる冬李が、苦しそうにうめき聲を上げる。

「ひっ...うぁ」

『冬李...早く離せよ、痛がってる...』

『...ぁあ!そういう事か。君が森塚くん?冬李くんから沢山話を聞いたよ。「森塚ぁ、森塚ぁ」ってね。』

眉を寄せて聲を上げている冬李の頬をゆっくりとでて、高城が顔を上げる。

『初めて會った頃は、一生懸命隠して、恥ずかしがって、可かったけど...今も可いよね。全部さらけ出して、で...』

『...今すぐ口を閉じてこっから出てけよセンセー』

「ん、、」

『君も結構好みなんだけどなぁ。スポーツ何してるの?球技とか陸上?太もも、筋ついてて綺麗だね』

さっきまでれていたとは思えないほどのすました顔で鷹城が森塚に近付く。

『...出口は左ですけど?』

『厳しいね...まぁ、いいや。気が向いたら犯やらせてね?』

森塚の腰をポンポンと叩いて、他の生徒に見せる、所謂いわゆる"天使の様な笑顔"を顔に浮かべて廊下の向こうに消えていった。

『...ルール、俺達と違って、ねぇ』

確かに鷹城の言う事も一理ある。普通の人間に対して染者は社會的地位が低い。

この學校でも先程の行為は、生徒だろうが教師だろうが、暗黙の了解。

特にこの教室はヤリ部屋として知られていて、誰も使用中に遭遇した事は無かったが【ルール】があるのはみんな知っていた。

鼻を突く様な激しく甘い香り。

『冬李、もう大丈夫だから。俺のせいで...ごめん』

「...?もりつか?犯んないの?」

機の上で何が起きたのかも分からないと言うようにボーッとしている冬李が、部屋の隅に森塚を見つけてにっこり笑う。

『っ...』

「はやく、突っ込んで?」

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