《double personality》episode18

もう外が暗くなり始めていた。半ぎ狀態の自分の方へ、森塚がお構い無しに近付いてくるのを頭の端で焦りながら呆然と立ち竦む。

「...明日、來てくれた方が助かるんだけど」

『明日育の授業があるから』

「(じゃあ、なんで俺に貸したんだよ)...あっそう」

『うん』

「...あんまりジロジロ見ないでくれない?著替えにくい」

『っごめん』

ハッと今気付いたように顔を赤くして俯かせた森塚を、冬李が可笑しそうに靜かに笑った。

「良いよ、迷かけた俺も俺だから。そこら辺で待っててくれてもいいし、嫌じゃなかったら明日朝に寄ってくれてもいい」

洗濯機に著をれて、洗面臺の上に置いてある抑制剤を口の中に放り込んだ。

この場で學校の時の様に発期が來ないようにする為だ。

「今から洗濯するけど、一時間くらいだと思う。もう夜だし、明日にしたら?」

『此処で待ってる』

ボタンを作して洗濯を始める。

「っ?!...俺のベッドで大人しく待ってるんじゃなかったの?」

『ごめん、つい。さっきも言ったけど、のライン細すぎ。...鷹城みたいの変態どもがもっと集まるぞ』

背後から回された一回り大きな森塚の手が、するりと冬李の腹部をぜる。

ビクリと震えた冬李の肩に森塚の溜息がかかった。

「あんたも相當な変態のくせに...タチ悪い」

『そっちこそ、俺の気持ちに気付いてる癖に...タチ悪いな』

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