《double personality》episode20

『冬李...痛くない?』

「ぁ、んま見ないで...っ」

森塚の上にまたがり、ゆっくりと腰を下ろしていく。

まだ下半に違和が殘っていたが、そんな事よりも今は目の前の森塚と早く繋がりたい一心でいていた。

「ふ...っうぅっ!」

『くっ...!』

「っ奧まで、はいった...?」

冬李にだって男のプライドがしは殘っている。好きな相手の前でされるがままは、嫌だった。

とろんとした、けるような視線を向けられ、森塚が冬李の細い腰に手を添える。

『そんな顔しなくても気持ちよくしてやるよ』

「っんあぁ!?」

今までずっと葉わない片想いだと思っていた相手が、同じ高校に通っていて、今では両想いになれた。

施設で冬李に初めて會った頃から、森塚は冬李の事が好きだった。

*****

初めて森塚が冬李に會ったのは雪の降る寒い夜だった。

施設の職員に連れられて、當時最年長だった森塚の所に、新しくる冬李が挨拶に來たのだ。

『おれ、森塚友介もりつかゆうすけ。同じ歳だからおれと同室な。最年長でチビを仕切れるのおれとおまえだけなんだし、同室同士仲良くしようぜ!』

此処に來る子供は、皆、親に捨てられたか、親が死んでしまったかのどちらかだ。

比較的長くこの施設にいる森塚は、哀しそうな顔の子供を何人も見てきた。だからこそ、いくら自分が辛くても、明るく挨拶をしようと決めていた。同室ならば尚更だ。

「...父さん。母さんっ...」

『...っ』

年の口かられた弱々しい聲に森塚のがヒュッと鳴る。

『(この子も親がいないんだよな...)』

白のしい年は、森塚の言葉が耳にってこない様子でずっと俯いていた。

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