《double personality》episode21

一気に腰が下がり、ズンと質量のあるものが冬李の中を圧迫する。

「ふぅ".....!ぅう、、ぁ...」

『もっと、聲ききたい...』

タオルを口で噛んで聲を押し殺す冬李に、森塚が優しく頼み込む様に耳元で囁いた。

「ん"っ.....や、ぁ..おれ、へんな聲でちゃ...!」

『...良いから、、外して?』

冬李の口から落ちたタオルを、森塚が床に投げ捨てる。

「ンぁ...?!あっ.....!」

『っ腰が逃げてる....っ』

まだ繋がっているを引きずって、ベッドの外に手をばす冬李の腰を森塚が引き戻す。

「やっだぁ!ぁあっ、ひぃ...?!ぅぅ..」

『っもう出る...っ』

森塚の肩に爪が食い込む程すがりついていた冬李の両手が、森塚の手によって暴に離されていく。

「ゆぅ、、すけぇ.....!おれ、もぉ...」

『なっ...?!..うっっ...!』

森塚が冬李を引き離した頃にはもう遅く、引き抜かれた冬李のから白濁はくだくがトロリと流れ出ていた。

『ちょっ....と待て..冬李、なんで名前。と言うかナカに..』

驚いたり心配したりと、表をコロコロ変える森塚を見上げて、冬李が楽しそうにクスクス笑った。

「んっ...。あはは、口がっちゃったなぁー。昔は名前で呼んでたよね、ゆーすけって」

『.....ゆーちゃん、じゃなかったか?』

「...真面目な顔してバカみたいな事言わないでよ。.....友介のヘンタイ馬鹿」

『ヘンタイ呼ばわりかよ』

力無く笑った森塚が冗談じりに小さくボヤく。

『あ、そうだ。大丈夫?俺が丁寧に掻き出して、、』

「遠慮します。俺一人でやるから...それより、早く家帰らないと家の人心配しない?」

見上げた冬李の顔を見て、森塚が考え込む様に腕を組む。

『んー、、あ!杏あんと羊ようの面倒見るの頼まれてたんだった...』

「杏ちゃんと羊くんの?...おばさん達は?」

『...旅行。しょうがない奴らだよな、俺を養子として引き取った理由も、杏と羊のお守りとしてとしか思ってないんだよ』

「相変わらずクソ生意気な格してんの?」

『それお前が言う?』

「どう言う意味だよ」

『ハハハ』

はぁ、と溜息を吐いた森塚が重そうに腰をベッドからあげて背びをした。

「もう行く?」

『うん。また文句言われるからな』

クシャクシャと冬李の頭をでて、名殘惜しそうにおでこにキスをする。

ベッドの上に殘された冬李も、もの寂しいそうな顔でドアの向こうに消えて行く森塚を見送った。

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