《~大神殿で突然の婚約?!~オベリスクの元で真実のを誓います。》古代王國アケト・アテン王國王ティティインカ 商人と婚約する?!
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「ええと、もう一度言ってくれない? 婚約者と兄って何?」
――ティティインカの前に、疑問が二つ現れた。額を指で押さえ、顔を上げた。
古代神殿の重厚な土の城壁は殘響を殘し、風が呟きを奪い去る。二人の男は、互いに嘲笑を浮かべていた。ティティインカは怒りに堪えつつ、ゆっくり聞き返した。
「何がおかしいの。わたしは、もう一度説明を、と言っているの」
「いや、コブラがな……よくもゆっさゆっさ揺れるものだと。話もままならん」
(コブラ? コブラって、あ!)
ティティはハッと頭に手をやった。コシのある黒髪の中央をふんわりと膨らませ、先をちょこっと細くして軽さを出した髪型だ。間違いない。二人の男はティティが頭を振って怒っている狀態を、「コブラだ」と笑っていた!
「あ、あたしの……自慢の髪型……っ! 真剣に聞いているのに……っ?」
悔しさと恥ずかしさで、涙目になる。笑っているうちの一人は現アケトアテン王國で、王を名乗ったばかりのラムセス十七世。不貞不貞しくも王座に深く座り、王にだけ許されし頭巾に王冠。略奪王はティティの聲に反応し、耳を塞いでいる。
(信じられない。突然國を奪って、父と母を追い出し、挙げ句にわたしの兄。力一杯疑わしい。父も母も何も告げてらっしゃらなかったわ)
「ともかく、説明をもう一度して。それに、お父様、お母様は……」
ティティは、王座の背もたれに腕をかけ、斜め立ちしている男に今度は眼を向けた。
男は先程から手をひらひらと振る。おかげでラムセスの話に集中ができない。
(う、邪魔。王の背後に立つなんて。なら、分は限られてくる。書記か、神)
だが、男は神服を著ておらず、適當に切った長に、商人がよく使う三連の腰布。左腕の上腕にはバカ太い腕環を嵌めている。王族にも見えない。町民か。
(本當、誰なんだろう……王モドキと親しげだけど、真っ赤な狼の眼をして)
視線があった。にっと男らしく笑われて、ティティはぱっと視線を逸らせた。狀況を見抜いたラムセスが軽く笑って、背後の男を振り仰いだ。
「イザーク。我が妹は大層おまえが気になるらしい。これは巧く行きそうだな。婚約者としてどうだ? 俺の妹は可いだろう」
――これ以上の冷靜気取り、無理。
「だから、その婚約者について、説明しなさいと言っているのよ――っ!」
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