《右目を無くした年ののお話》お願い

新學期が始まってから約1ヶ月

咲き誇っていた桜も散り

緑の葉をつけている

そんなある日

「なぁ、咲宮、し良いか」

一人の男子が話しかけてきた

「別に、構わないけど」

読書時間が削られるのは嫌だったが

これも平穏な學校生活のためには仕方がない

春斗の返事を聞いて

「こっち來てくれ」

と、連れていったのは

屋上へと続くドアの前だった

普段、屋上は立ち

やはり、現実では魔王は居ないし

屋上にもれないし

風紀委員はいなかった──

じゃなくて

「それで?何か用?」

春斗がそう聞くとし頬を赤らめて

「お前、アイツと仲良いのか?」

と、言った

「アイツとは誰の事だ? 

生憎だが俺に仲のいい人や

友達なんていないもんで」

と、答えるが

「この前、一緒に學校來てただろうが」

─ふむ、アレのことか、誤解は解かなければ

「いや、別に一緒に來ているわけではない

付きまとわれてるだけだ」

「──んだよそれ」

「すまん聞き取れなかったもう一度頼め─」

「なんだよそれ!」

何故か、激昂した

「付きまとわれてる!?

仲良いよりもひどいじゃねぇか!!」

その一言で確信した

「あぁ、何?お前、アイツの事好きなの?」

そういった瞬間、相手の顔は

火が出るかのように赤く染まった

「そう言うことなら俺じゃなくて

本人に言ってやれ」

そして、踵を返し教室へと戻ろうとすると

「待ってくれ」

と、肩を捕まれた

「まだなにか?」

振り返って聞くと

「お前に頼みたいことがある──」

    人が読んでいる<右目を無くした少年の戀のお話>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください