《右目を無くした年ののお話》京極、心の

『───よーし、次はクラス代表リレーだな』

し経ってからいくつかの競技が決まっていくなか

『京極!お前出ろよ~足早ぇし行けんだろ?』

「やだよ、アレ目立つし」

『早坂にアピールするチャンスだぞ?』

「俺に任せろ」

なんて茶番が繰り広げられていた

(くだらねぇな、育祭なんて)

育祭の競技決めで盛り上がっている連中を見て

ため息を一つらした

「お前はどうするんだよ」

京極が近寄ってきて話しかけてくる

「んー、じゃあ、大縄跳び」

「全員參加じゃねぇか」

『はーい今日はそこまで、続きはまた後日ね』

そして休み時間

「あー、育祭か、めんどくせぇな」

京極が言う

「お前、運出來るんだろ?

だったら良いイベントじゃねぇの」

と、聞くと

「出來ると運が好きは別問題だぜ?

基本的にきたくないからな」

京極がキメ顔で言う

「キメ顔で言うことじゃねぇよ、サボらずけ」

春斗が言うと

「あんなのやりたい奴がやれば良いんだよ

が好きな奴が嫌いなやつに

學校行事だからと大義名分を振りかざし

を押し付けるなんて間違ってるッ!

俺は運したくねぇ!」

と、京極が心の聲を

「堂々とサボり宣言しちゃダメだよ?

學校行事には參加するのが生徒の義務だからね

ちゃんと応援してあげるからさ」

早坂がそう言う

「そんなんでやる訳───」

「クラス代表リレーは俺に任せろ!」

春斗の言葉を遮るように京極が名乗り出る

早坂が得意気そうな顔でこっちを見ていて

「京極あのバカは例外だ」

ため息ひとつ吐いて春斗はそう言った

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