であり男でもある私は復讐をしていきます》7話 エルデ王國に戻りました

やっとエルデ王國に戻りました!

リリアーナに転生し、留學の許可をもらってから一ヶ月過ぎた。

今、目の前には二ヶ月ぶりの學園が広がっている。

私はクリームで可らしいデザインの制服を久々に著て、靜かにインディゴ王國超有力貴族のアイラライト公爵家の家紋のった馬車で登校していた。

勿論制服には質のため付加をしている。

外に見えるのは、煉瓦造りの校舎に手れの行き屆いた校庭。

前と変わりのないはずなのに不安と期待がり混じって心臓がばくばくなっている。

手に持っている青いハンカチをぎゅっと握りしめた。

テトラは「広い學園でございますね…」と唖然としていた。

「そうね、」

軽く返すと、再び學園に目線を向けた。

正門の前で馬車を止めてもらいゆっくりと降りると、様々な人がこちらを見ていた。

目線が痛いので、軽く微笑み禮をすると周りの顔が赤くなった。

(魅了魔法が出ていた?)

不安になりテトラを見ると軽く橫に首を振った。

魔法ではないことに安心し、そのまま校舎へと進む。

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ここから1人なのは寂しいが、元々いた場所だ。と、気合をれた。

ーーーーー

學式に出席したら、この目線はしはマシになるだろうと思っていた自分が馬鹿馬鹿しくなる。

酷くなる一方だ。

魔法が使える人はこの學園での教育をけるよう義務付けられているため、様々な分の人は勿論私のような留學生も多いので様々な人で溢れかえっている。

生よりも私の方が注目されている気がして、居心地がとても悪い。

そう思っている時、現生徒會長スピーチが始まった。

壇上に立ったのはディルクだった。

久々に聞いた癖のある低い聲。

凜とした顔にストレートな白銀の髪。

オッドアイの瞳。

嬉しさで涙が出そうなのを堪える。

もう一度會えるなんて。

「––なので、是非我が校での生活を楽しんでください」

懐かしい聲を聞きっていると、スピーチは終わってしまった。

そして、新生代表挨拶で壇上に立った。その生徒はスピーチ中ずっとこちらを見ていたが。

か弱い令嬢をそこまでガン見するなんて失禮ではないか。

心の中でそんなことを思っていると學式は閉會していた。

張り出されたクラス表を見て2−Bであることを確認すると、颯爽と階段を登り教室に向かった。

私が歩くと周りがみんな道を空ける。

そんなに公爵家は凄いのか。と、心した。

今日は午前中は授業だが、そのあとは懇親會を兼ねたお茶會だ。

久々のお茶會にワクワクしながら教室の

前に行くと、賑やかな聲が聞こえてきた。

楽しそうなので安心してると賑やかだった筈の教室が靜まり返った。

シーンという効果音がどこからか流れてきそうなほどに。

「………」

私以外に原因がいないと言わんばかりにみんながこちらを見ている。

シトラルも目立っていたがここまででもなかった。

周りの視線がかなり痛い。

値踏みをするかのような目つきは背筋が凍る。

の席に著き、気をそらすために窓から外の景を見た。

そうでもしなきゃこの空気はやっていけない。

空は青く澄んでいて、木々は今の季節らしく青々としていた。絶好の學式日和だか、私の気分は沈みまくっていた。

背中にが空くのではないかというほど視線が突き刺さる。

2年から転なんて他にもいるではないか。何故私だけ。

(先生、早くきてください…)

心の中で何度も神に願うと、教室の扉が開いた。

先生かと思いそちらを向く。

しかしその人が目にった瞬間、殺気がわいた。

背筋がゾッとする。

次期宰相と言われているガルデ・ジークラルト。

あの6人のうちの1人だ。

なぜか、調が良くないように見える。

顔に出ないようにそちらを見ていると、彼と目があった。

睨みつけたくなるのを抑え、軽くお辭儀をするとガルデは大きく目を見開いたあと、さっと目線をそらした。

失禮な。イラっとしたが、再び目線を窓の外に向けた。

どうせ今度復讐をするんだ。と心に言い聞かせて。

ただ、必死に先生を待った。

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