《悪役令嬢は趣味に沒頭します》10 ルーフィスと愉快なエルディーナ家

お茶も終わり、お兄様も仕事に戻りました。

「そう言えば、ルーフィス。あ、ルーって呼ぶわね。ルーは前髪切らないの?」

私の問いかけに大してルーは固まってしまった。

「………ルー?」 

(そっちかよ!)

前髪の話しをれたらダメなのかと思ったがそれよりも稱で呼ばれることの方が気になるらしい

「ルーでいいでしょ。で、前髪切らないの?」

顔をずいっと近くに寄せてみた。すると急に顔を赤くしてすごい勢いで遠のく。

「ち、ち近い…。(距離どーなってんの)ボソッ

前髪は、ババアが切るなって。知らないけど俺の目のは父親?と同じで嫌なことを思い出すって…。」

「ふーん。で、今はそのおばさん居ないけど。切りたいなら切っていいんだよ。っていうか、切りなよ!」

「………うん」

誰か切ってくれる人は居ないかと廊下に出て見渡すとちょうど、メイドのアンナが通りかかった。事を説明すると快く引きけてくれて、手際がいい。さっと用意をしてくれてすぐ切ってくれた。そして仕事が終わるとさっさとまた自分の仕事に戻っていく。

優秀なメイドだな。

ルーは初めて前髪を切ったらしく、とても興している。

「前髪切っただけなのに、こんなに周りが見やすくなるなんて…!!」

辺りをキョロキョロする、こうしてみると可い4歳の男の子なんだけどな…。そんな風に思って見たら目が合う。

「あら、ルーは私と同じ目のをしていたのね。あ、でも私よりし濃いわね。綺麗だわ…」

おもわず、ルーの顔をまじまじと見ているとルーは恥ずかしいのか顔を真っ赤にしながらぶ。

「ちょ、ちょっと!恥ずかしいだろ!あんまり見るなよ!!」

(あー、これで口が悪くなければなぁ)

何度この事を思っただろうか。

「ルー、よく似合ってるわよ。」

「…ありがと、リア姉様」

ちょっと素直になると可いなぁ。 なんて思っていたら來客が來た。

コンコン「失禮するよ」

ってきたのはお父様。あれ?お兄様とお仕事をしていたのでは?

「お父様…?お仕事はどうされたのですか?」

「あぁ、し抜けてきた。ウィルから聞いたら私もルーフィスに會いたくなってね。いい名を貰ったね。」

それは、いいと思うが大丈夫だろうか…、お母様。怒ってないといいけれど…。ていうか、名前決定なんだ

すると、ルーは突然真面目な顔になりお父様の前に跪く。

「俺、いや私を拾ってくださりありがとうございます。服や髪まで整えて頂いて名前まで付けて貰いました。私はこれからこの恩を人生をかけて返させて頂きます。」

…ねぇ、この子本當に、本當に4歳?ありえないんだけど。あれか?親が反面教師?いやいやいや、どんだけ長してんだよ。

「はははっ!君は中々面白い子だね。ただ恩は返さなくていい。私達が與えたくて勝手にやった事だからな。勝手に貰ってくれ。それと、君はこれからはエルディーナ家の次男として生きていくんだが、私たちはあまり口煩く言わないよ。自分のやりたいことは自分でやりなさい。だが、その時に何か助けがしかったらいつでも言いなさい。これから私たちは家族なんだから…」

「家族…か。昔はあんなにこの言葉が嫌いだったのにな…. 。よろしくお願い致します!」

「あぁ、あとこれは命令ではないが慣れてからでいいから私の事はお父様と呼べるかい?あとフィーリアをお母様と」

「それは…し難しいかも知れませんが…頑張ります」

「よろしくな。ルーフィス」

そんなしい?的?なところで申し訳ないが私はさっきからお父様の後ろが気になって仕方ない。

「お父様…後ろのお母様が…その…」

「え?」

お父様の後ろに凄い不穏な空気の中

「…ふふふ」とどす黒い笑顔でいけないふふふをつぶやくお母様が…

「エルバート?私とウィルに仕事を押し付けておいてこんなところで何してるのかしら?」

「それは…えっとフィーリア?待ってくれ、あの…」

「ごめんなさいね、リアちゃん、ルーちゃん。ちょっとお父様借りていくわね。…さあ、こっちに來て話し合いリンチをしましょう?エルバート」

「え、ちょっ…リア?ルーフィス??」

お父様がこちらに助けを求めてくる。が、私たちにはお母様をどうにかすることは不可能なのだ

「「お父様、行ってらっしゃいませ!」」

2人でニコッと笑顔で言っておく。

お母様によってお父様は連れて行かれた。

「この家っていつもこうなの?」

「すぐに慣れるわよ、嫌と行くほどね。

というか、丁寧な言葉で話せるならそっちで話せば言いじゃない?」

「いや、話せるけど疲れるんじゃん。いちいち話す前に考えなきゃいけないから。」

「ふーん、まぁ、私は別にいいけれど公衆の面前では気をつけてね。」

「うん、了解」

ここまで読んでくさった皆様ありがとうございます。

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