《悪役令嬢は趣味に沒頭します》33 引っかかってしまった

「今日は來てくれてありがとう。とても嬉しかったよ」

イグニス様は眩しい笑顔を向けてくる。

「いいえ、こちらこそお招きくださりありがとうございます。」

一先ず、お禮を述べておこう。そして、適度に話して切り上げようと計畫をねる。

「リリア嬢は、王都の學園に通うのか?」

げっ、その話が最初なの…

早速ハイネス様から話を振られる。

「はい、そのつもりですわ。」

「そうか…だったら問題は科だな。

リリア嬢はもう魔法とかは使えるのか?」

イグニス様は顎に手を當てながら、まるで真剣に考えているようだった。

「…いいえ、私は全く・・魔法が使えませんの。なので、普通科ですわ。」

そうニッコリと伝えると、お二人は眉間に皺を寄せ嫌そうな顔をしていた。

ん?今の笑顔は歪だったかしら

「そんな…ここまで來て科が違うとか最悪すぎる…」

「いや、でもこれから覚醒する可能だってあるだろ…」

「それでも…うわぁ、學生ライフ楽しむつもりだったんだけど…」

「ていうか、一緒だって決めつけてたな」

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お二人はコソコソと話し始める。

そうして同時にため息をつき互いに背を叩く。

何してんの…この人たち…

「イース、どーするよ。リリア嬢が次のパーティーに來てくれる保証はないぞ」

「……考えがある」

數分経つとお二人は何か不自然な笑みを浮かべていた。

「そう言えば、リリア嬢は何か趣味があるのか?」

趣味…趣味?……趣味だって??

カチッ(何かのスイッチがります)

「はい、私音楽が大好きですの。嗜んでいますわ。」

はい、言ってしまった発言①

「へぇ~そうなんだ。楽とかもやってるのか?」

「やってますわ、ピアノをずっと練習していますが、ほかの楽もある程度弾けます。」

はい、言ってしまった発言②

「ピアノ…?バイオリンじゃなくて?」

あ、ピアノはマイナーだから驚かしてしまったかも。

「はい、私、バイオリンも嫌いではないのですが、ピアノがとても好きで…だから、両親にお願いしてピアノを弾けるように練習させてもらっているのです。」

はい、言ってしまった(以下略)③

「へぇ、ピアノが好きなんだ。音楽ね…。すっごく音楽が好きなんだよね?」

「はい!もちろんですわ!!」

はい、言って(以下略)④

「「そうか」」

あら~お二人共いい笑顔ですね~!

私の音楽のが伝わったのかしら!

「そんな音楽が好きな貴方なら興味あるだろう……この城の音楽室に」

「お、音楽室…っ!?」

音楽室って………なんて、なんてワクワクする名前…!え、まって音楽室ってことは楽とか…楽譜もあるのよね…!

「どうだろう…よかったら、後日遊びに來ないか?音楽室を見に」

行きたい!!っっっって、ちょっと待て。

よく考えろ私!!

 

この人たちは誰だ!王子様だ!!そして攻略対象!!!ダメだ!死ぬ!(私が)

ダメだ…行ったらダメなんだ…死んでしまう~~

そんな考えの奧深く。私の両肩には天使と悪魔が乗っていた。

天使「やめときなよ~、この人たちは攻略対象だから何があるかわからないよ~」

悪魔「大丈夫だって!攻略対象って言ったって関係ないって!自分が好きにならずにヒロインいじめなきゃいい話だろ!ストーリーに関わらなければ大丈夫!」

天使「ダメだよ~どこで強制力が働くかも分からないんだから~危ないでしょ~」

確かに。天使の言う通り。危ない!やっぱりダメだ!お斷りしよう!!

「そうそう、今なら音楽部屋に珍しいピアノがあるんだったよね?ハイネ」

「あ、あぁ。そうだ、そうだった。ちょうど隣國から朝貢で屆いたんだったな。うん、あれは珍しいだった。」

「すいません、詳しく教えてください。」

私は考えるのを1度放棄し、その言葉のより詳しい報を聞こうとした。

所謂、珍しいピアノ!?なんだそれ!?

「(食いつきがいいな…)いや、それは教えられない。やはり、目で見た方が分かるし、人によってじ方が違うかもしれないしな…」

「それに、実際ピアノを弾いてる人から見ると何か違うんじゃないか?」

くぅっっ…確かに…!!

これはやはり1度行くしかないのでは…!

嫌でも…!うーーーん

「今なら、それの教本である楽譜もついてくる。」

「是非、お伺いさせてください。よろしくお願いします。」

「あぁ、もちろん。」

「楽しみにしてるよ。」

そうして私達は大まかな日程を決めた。

そうこうしている間に時間はだいぶ経過していて、もうパーティーのお開きの時間であった。

「「では、リリア嬢。また」」

「はい、失禮します。」

その後にやっぱりけるんじゃなかった…いや、でも珍しいピアノ…と苦悩したのは言わなくても分かってしまうだろうか。

馬車に乗り込むと既に座席にはノアがいた。

「ノア……」

その漆黒でふわふわのに抱きつく。

「庭で、リアの気配がしたから近くにいたよ。でも他にも人がいたから一応、出なかったんだ。」

「そうなの」

「でも本當はリアの所に行きたくてたまらなかった。寂しかったし、最初のは引っ掻いてやろうかと思ったし、あの王子?達は邪魔だから排除したかったんだ。…でも、そうしたらリアに迷かけちゃうから…やめた。」

「………そうなの。」

ちゃんと私の事まで考えてくれるなんて、いい子…?それに比べて私は…なんて考え足らずなんだろう。

憂鬱になり萎えているとノアがフッと人間の姿になり私の頭をでて勵ましてくれた。

優しい…。

今はその優しさが心にとても染みるのだ。

「お前…恐ろしいやつだな」

「なんのこと?」

ハイネはイースに呆れていた。

「なんだよ珍しいピアノって…そんなのないだろ?」

「ないよ。」

ケロッと言うイースを見て、はぁ…とため息が出る。

「どうするんだ。無いものをリリア嬢は見に來るつもりでいるんだぞ。噓ついたとバレたら嫌われる。」

「うん。だったら真実にすればいい。

ヴェッテル國から珍しいピアノを貰おう。まだ、會う日まで時間がある。間に合うよ。」

やはり彼にはそうまでして會いたいと思うのだろう。

俺も、イースも

「使えるものは使わないとね。」

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