《選択権〜3つの選択肢から選ぶチートは!?〜》魔王⑤

アイガス村は外から見ては分からないが、中はとても充実していて王都の街の中とあまり変わらなかった

大きさは流石に小さいが屋臺や子供達が走っているのを見るとそう思った

ケンタウロス達は俺等人間達と魔(人化している従魔と普通の魔の違いを判斷出來ないため)がいるのを見て驚きと興味の眼差しを向けてきた

「視線は許してやってくれ、外からの來客はほとんどないからな、皆珍しがっているだけなんだよ」

「気にしてないさ、悪意のある目ではないことはすぐに分かったからな」

その後奧まで進んでいくと他のどの家よりも圧倒的に大きな家の前で止まった

「ここが長まぁ俺の家だな、こんなに大きくしないでくれって頼んだんだけどな、威厳を見せるためにってこうなったんだ…」

「まぁ、それは皆に慕われてるってことだろ?逆にありがたいと思って喜んだほうが造った奴等も喜んでくれるだろ」

「お主いつからそんなに気弱になったのじゃ?昔は周りの奴等に噛みついておったではないか、その頃と隨分変わったようじゃの」

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「守るべき人が出來たからな、その人のために出來ることをしようと思ったらこんな格になってたんだよ、まぁ嫌ではないがな」

「それには同意するぞ、俺も仲間が傷つけられそうにならないようにどんなことでもするつもりだからな」

「いい主に恵まれたようだな」

「まぁ、そうじゃの」

「そうですよ!」

恥ずかしいなこれ、何て恥プレイ?

マリンとフレアからは頭に「そうなの~」とか「あいつ、分かってるのよ」何て聲が屆いてきた

家の前でこんな恥ずかしい話をしていると中から扉が開いた

「あなた外で何してるの…ってそちらの方々はどちらさまかしら?」

「お客人だ、あぁすまないこの人は俺の嫁でアルティマという、種族は人間だ」

「初めまして、従魔達の主で名をアキと言います、私も同じく人間です」

その後、従魔達(マリンとフレアは代弁)も自己紹介をした

「あら、同族に會ったのは何年振りかしら?ここに來てから20年程経つけれど初めてかしらね、ゆっくりしていってくださいね」

その後、広い部屋に通され本題について話すことにした

「で、魔王城のありかを知りたいんだっけか?お前さんが魔王の可能が高いのは分かったが何故魔王になろうとする?」

「まず、人間の一部が魔族に戦爭を仕掛けようとしています、ですがその國の中でも反発が起きているためもしかしたら止められるかもしれません、しかしもし止められなかった場合戦爭をすれば互いに被害が出るでしょう、その被害がなくなるように魔王に対して説得をするつもりだったんだ、だがいつの間にか俺が魔王という疑が出ただけでな」

「それは本當か?もしそれが真実だとしても魔王になったのなら人間の味方につくということはありえないか?その可能がある以上魔族を危険にさらす真似は出來ないな」

「ここにいる従魔達全員に誓おう、俺が魔族に対して不利益となる行をしないことを」

「それ本気で言ってんのか?」

「もちろんだ、俺の優先順位は従魔が一番だからな、従魔達が危ないときは何を捨ててでも助けにいくと斷言出來るほどにな、その従魔に誓うと言っているんだ、シリウスあんたでいうアルティマさんに誓うと言うのと同じ意味だと思ってくれていい」

その後、數分の時間が流れ

「はぁ、しゃーねーな教えてやるよ、だが自分の言ったこと曲げるんじゃねぇぞ、それだけは俺が絶対に許さないからな」

「あぁ、もちろんだ男が約束と言ったからには守るのが筋ってもんだからな」

その後道を教えてもらうと何とも不思議なことにリアンが道に迷った所から數分の所にあるらしかった

だが、結界がってあるため気付かなかったらしい

リアンにその事を聞くと結界については忘れていたようだった…

「何はともあれ魔王城への行き方はわかったからな、とりあえずはそこを目指そう」

「分かったのじゃ…」

その後、もし戦爭になったら必ずここに駆けつけると言ってから別れることにした

転移魔法行ったところじゃないと行けないが、それに目を瞑れば最強魔法だろまじで

一晩お世話になり、アルティマさんがどのような経緯でケンタウロスの集落に來たのか等を聞いた

親に縛られた生活が嫌で國を飛び出したのだが、その途中で盜賊に拐われそうになった所をシリウスに助けられたらしい

その後、助けて貰ったことと格が優しい所を好きになったようだ

だが、それを伝えると自分が魔族だと告白してきたらしい、だがそんなこと気にしない程に好きになっていたようなのでこうして結婚までしたらしい

実際シリウスも好きだったようなのでいい話だなぁと思った

さて、明日は魔王城に行くんだしそろそろ休むことにした

魔王城では何も起こらないといいなぁと心から願うことにした

今回はここまでです

いよいよ魔王城到著、ここからどうなるのか!?

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