一方その頃の【ドラゴンズギア】では、

(速いな。)

「そうですよ。そんなことよりそろそろ、100キロメートル以のマップ埋めは終わりそうですよ。」

(じゃあそろそろ終わりにするか。)

「最初っから気になってたのですが、なんであなたは念話で話をしているのですか？」

(我は、聲を出して話した事がないからやり方がよく分からないんだ。)

「なるほど、では練習しましょう。」

(分かった。)

リルとグレイスは発聲練習を始めた。

まず初めに、リルがの使い方を教えて、を痛めるとこが無いように、聲を出させた。

次に、抑揚の付け方や聲の音の種類を教えた。すると、グレイスは聲が出せるようになった。

「デキタ。」

まだ、し片言がだ、急長したことに変わりわない。

「おめでとうございます。」

(でも、念話の方が楽だからこっちで話すかもな。)

「お好きにどうぞ。」

(そんなことより、リルの昔話聞かせてよ。)

「良いですよ？何が聞きたいですか？」

(じゃあ、伝説の魔って呼ばれるようになったきっかけは？)

「良いですよ。最初に召喚された時は、まだ私が伝説の魔と呼ばれる前だった。召喚された時は、こんな人が居るんだってびっくりしたわ。魔力は枯渇してたみたいで、今の主よりはないわね。でも、その人と一緒に々な所へ旅をしたわ。砂漠や深海、古代迷宮など、挙げだしたらきりがないけどね。その人と一緒に旅をしてて、魔王と戦うことがあったわ。そこで、その人は魔王の四天の王の1人に殺された。私は怒り狂って気づいたら、魔王城ごと破壊していたの。その頃から魔族に伝説という名が付けられたのよ。數年後にドラゴンとの戦いで世界がめちゃくちゃになった時に人間から恐れられ、伝説の魔やら悪魔の魔とか呼ばれ始めたんだ。今は、崇められる対象になってるから、悪魔って言葉は無禮らしく伝説の魔って呼ばれるようになったんですけどね。」

(な、なるほど...凄すぎて、言葉にならない。)

「まあ、そのぐらいの話は結構知られてるから、あんまり面白くなかったでしょ？」

(いやいや、十分だ。)

「そうか。じゃあ次はグレイス？の話ですね。ぜひ、主の話を聞かせてくださいよ。」

(うむ。いいぞ。まずは、我が召喚された時からだな。我はその時、まだ卵だった...)

そんな話をしながら2人は楽しそうに自分たちの主を待っていたらしい。