《に転生した俺の保護者が神な件。》1話 神との話
「では早速ですが剣と魔。どちらを得意になりたいですか?」
最初に質問されたのは剣と魔についてだった。剣を使うし魔法も使う世界なのだろう。
……地震が來た時に使えそうなのは魔法だな。剣が無くても使えるし、回復できるし。
「……地震の事は忘れましょうか。貴方の行く世界では地震はありませんから」
「そ、そうなのか。……トラウマになってるのかもな」
「それでどうします?」
魔法も浪漫があって良いと思うけど、やっぱり男なら一本の剣だな。侍魂だって言うし。
「剣が良いな」
「分かりました。では次はこちらの中から選んでください」
「んっ?」
突然目の前にテーブルとトランプのようなカードが現れた。カードは裏側にして積まれており、カードゲームの山札を思い出す。
「デュエルスタート……?」
「違います。今からこのカードをシャッフルして上から5枚引きます」
「そしてカードを攻撃表示で──」
「その5枚が貴方の人生を決めます」
Advertisement
何っ……? たった5枚のカードで俺の人生が決まる? だとしたら凄く重要な事じゃないか?
「引き直し……とかは?」
「2回だけ可能ですが、1枚ずつです」
「っていうか引いたカードを俺が見ちゃったら人生詰まらないんじゃ……」
「そういう人生の決め方ではないので安心してください」
「……?」
どういう事か分からないけど……まあとりあえず引いた方が良さそうだし引くか。1枚換を2回まで可能なんだな。
「シャッフル苦手だけどいい?」
「どうぞ」
思い切って全部表に向けてばら撒くか。いや、怖いからやめておこう。
慎重に変なカードを引かないよう祈りながらシャッフルしていく。落とさないようゆっくりとだ。
「……よし、引くか」
カードをテーブルに置いて、早速1枚さくっと引いてみる。こういうのは勢いが大事なんだ。
「おっ、豪運って書いてある」
「単純に運が良くなるカードですね。カードの効果は引いた瞬間から発するので、次に引くカードが良くなるといいですね」
おぉ、ということはこのカードを持ったまま次のカードを引けば最強になれる事もあり得る……と!
久しぶりにワクワクしてきて、次のカードも勢いよく引いてみた。
──"化"
引いた瞬間、自分の髪がボワッとびて顔にかかった。
「お、になったのか!?」
「みたいですね。とても可らしい姿ですよ」
嫌だ! 俺は男なんだから男が良い! 後で引き直しができるのはとても良いことだな。
そのままの勢いで殘り3枚をまとめて引いた。
──"不老"
──"カリスマ"
──"天然"
「おぉっ! 不老っていうのは歳を取らないって事か! で、カリスマに溢れていて〜……天然水のように綺麗なか」
「いえ、天然になるだけです」
……天然になるだけか。これも引き直し候補だな。
「分かった。"化"と"天然"を引き直す」
「その二つを引き直したらもう引き直せませんが、よろしいですか?」
「大丈夫だ」
俺には豪運がついている。確実に良いが引けると信じている。
「……その前にシャッフルしていい?」
「どうぞ」
願いを込めて何度も何度もシャッフルを行う。これで最強の能力が引ければ俺の人生は勝ち組に一直線。
「來いっ!!」
一気に2枚引いて、自分が見る前に神にカードを見せた。
「どうだ?」
カードを見た神はおおっと驚いている。まさかそんなに凄い能力がっ!?
この2枚にかかっているんだ。頼んだぞ!
「頼むっ!」
2枚の容を確認する。
──"化"
──"化"
「はぁぁぁぁぁぁっっっ!?!?」
「カードはそれぞれ1枚しかないのにもう1度化を引くとは凄い豪運ですね!」
「そんな運要らねぇぇぇぇぇぇっっつ!!!」
小さなの聲で、俺はんだ。
◆◇◆◇◆
引いたカード
【化】
【化】
【豪運】
【カリスマ】
【不老】
◆◇◆◇◆
「落ち著きましたか?」
「落ち著いた。俺は一生このので過ごさないといけないんだな」
こんな事なら不老を引き直しすれば良かった……死にたい。
「では、今から自分の名前と自分が死んだ時の記憶を消して転移を行います」
「ん? 転生じゃないのか?」
異世界転生って聞いたから誰かの親元に産まれるのかと思ったが。
「不老という能力がある為、転生は不可能になりました」
「あぁそっか。分かった」
「転移地點は比較的安全な場所。ついでに戦いについての記憶を追加させますので、困ることはないでしょう」
はぁ……生活が始まるのかぁ〜……。
「準備は良いですか?」
「あ、待って」
「はいなんでしょう」
転生する前に自分の姿を確認しておきたい。
「鏡とかって貸してもらえたりするかな?」
そう神にお願いすると、ニコッと微笑んでどこからか手鏡を出してくれた。
「ふふ、どうぞ」
ん? なんだ今の笑い方……まあいいか。
手鏡をけ取って自分の顔を確認すると、そこには目の前の神にも劣らない程可い9歳くらいのの子がマヌケな顔でこちらを見つめていた。
「か、可い……」
自分の顔とはいえど、流石カード化が合わさっただけの見た目はある。將來が楽しみだけど不老だから一生このままなんだよな。悲しいなぁ……。
とても綺麗な銀の髪のと、水の瞳。そして元の俺から引き継がれた知溢れる顔付き。これはモテる事間違いなし。
「……何だジロジロと……」
鏡を見ながら自分の顔をぺたぺたっている様子を、神はニコニコしながらジッと見つめてきている。
「ふふっ、可いですね」
はうぅっ!? こ、これだ……さっきの笑い方の違和。これは俺が小さい頃……おばあちゃんから向けられていた視線。
この神の視線は、まるで俺を孫娘のように思っている目だ。
「神様〜もっとすご〜い能力ちょうだい?」
「はうっ……」
可い見た目なのを良いことに、俺は上目遣いで神の腰に抱きついた。長差のおで神のらかいお腹が顔に當たる……フニフニだ。
それに凄く良い匂いもする。
「うぅ〜……そうしてあげたいけど……どうしましょう」
くっくっくっ、この神可いには目がないみたいだな。チョロいチョロい。
「なんでもゆ〜こと聞くからぁ〜おねがい?」
「可いっ……」
神様の目を見ると、ピンクのハートで輝いていた。顔を赤くして今すぐにでも抱きしめたい、というようなを押し殺しているのが分かる。
「なんでもするよ?」
「あぁんもうっ! 分かったわ! 私、貴方の保護者になる! 神だとか、貴方の中が男だとかもうどうでもいいわ! 私は今から貴方の保護者として、一緒に異世界に行きましょう!!」
「へっ?」
その神の顔は本気だった。
「そうねぇ〜……貴方の名前は今日からシンシアにしましょう。異世界に行ったら〜可いお洋服著せて……一緒の學校に行って……あぁおかしくなっちゃいそう。すぐに行きましょう!」
突然神が俺の手を握ると急に視界が真っ白にり、俺の意識は途切れてしまった。
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
8 77殺人狂の隣に
―あなたは正義と愛どちらを貫く?― 川橋高校3年、橘明日翔はごく平凡で充実した毎日を過ごしていた。しかし、とある事件がきっかけに彼の人生は崩れゆく。 *ほぼ毎日投稿 *グロ描寫あり
8 196魔法男子は、最強の神様に愛されてチートの力を手に入れた件について
あらすじは本編に 初投稿なので優しく見守ってくれると有難いです。 小説家になろうでも投稿しています。 世界観を想像しながら見ていただけると楽しいかなと思います。 ※ この小説(?)はフィクションです。実在の人物や國家、組織などとは一切関係ありません。 その點をご了承の上で作品を楽しんで下さい。 なるべく週一投稿!!
8 81Fog HOTEL
運命のように迷いついた先のホテルは普通のホテルではなかった。 そこに居た従業員には大きな秘密があったのだ。 だが、誰がそのホテルに私を導いたのか 私の運命を左右するホテルでの出來事は誰が導いているのか。 謎と恐怖の先にあるものを手にした時に人はどうなるのだろか? どうぞ心の準備が出來ましたら、ページを進めて下さいませ。 恐怖と人々の思いが絡まったラビリンスから出れますことを願っております。 主な登場人物 ~Fog HOTELの従業員~ 優 ジェネラルマネージャー リーダー的存在 戦略を立てるのが好き。 恵吾 シェフ 副リーダー的存在 仲間の仲介役。 光 ベッドメイキング 誰にも束縛されず自由を愛している。 快 ウエイター 臆病者でいつも仲間の顔色を気にしている。 零士 ウエイター 喧嘩ぱやいが、誰よりも熱い思いを隠している。 青空 ベルボーイ いつも笑顔でいるが、本當の自分を隠している部分もある。 歩夢 バトラー いつも落ち著いた雰囲気で、信仰深い。 不定期ですが小説が出來次第、隨時アップしていきますので楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントなどはお気軽にして頂けたら作品の參考にさせて頂きます(⁎ᵕᴗᵕ)⁾⁾
8 141転生して邪神になったのでとりま世界滅ぼします
上條和斗(かみじょうかずと)16歳は生活環境故に自殺した。 女神様に新たな命を貰って、ファンタジー感溢れる世界に転生するが、どうやら邪神として召喚されたようだった。
8 51精霊使いと冠位の10人
今から500年ほど前に世界各地に魔獣と呼ばれる異形な存在が出現し始め、その魔獣は人間を食い殺し、世界人口の約2分の1が魔獣によって殺された。 魔獣は銃や戦車による砲撃などの兵器を使用しても大したダメージを與えることができず、人類はなす術なく滅亡の危機に陥れられた。 しかし魔獣の出現と同時期に魔法という異能の力を持つ人々が現れ始めた。 魔法を扱える人間の數こそ少ないが、魔法による攻撃は魔獣にとって有効なものであるとわかり、各國で魔法を使えるもの達を集め、魔獣の討伐組織が結成された。 その組織の名は魔法省。 中でも最強と呼ばれる上位10人が冠位の10人(グランドマスター)とよばれており、今においてはヒーローのような存在だ。 そして現在、とある高校生入江康太もそんなヒーローに憧れ、魔法省への入るのを夢見る男子ではあるのだが、殘念なことに彼には魔法が扱えない。 世間の人から見れば魔法を使えない=一般人という方程式が成り立つのだが、彼にはそんな常識とはかけ離れた「力」を持っていた。
8 126