《に転生した俺の保護者が神な件。》10話 ともだちをつくろう
「シンシアちゃん今日元気無いけどどうしたの?」
席に座ってボーッとしていると、心配してくれたアイリが聲をかけてきた。
「前世の友達がいた……」
「えっ? それって、シンシアちゃんの友達がこっちの世界に転移してきたって事?」
無言で頷くと、アイリは目を大きく見開いて笑顔になった。
「良かったじゃない! 仲の良い友達がいるなら寂しくないでしょ」
「いやそれがさぁ、姿が変わった今じゃもう他人として接するしかないんだよね。前世の名前も思い出せないし」
「えっ……そうなんだ……」
そうして俺とアイリが暗い表で席に座っていると、アデルが目の前にやってきた。
「おい二人共そのくらいで落ち込んでんじゃねぇよ」
「……は?」
「いや……ごめん」
何か気に障ったのか、アイリが不機嫌そうな顔で言葉を返すとアデルはすぐに謝った。
「いいよアイリ。アデルの言う通り、これくらいで落ち込んでても仕方ない」
「どこ行くの?」
「その友達に會いに行く」
席から立って教室を出ると、アイリとアデルが後ろから著いてきた。
「著いてきても何も無いぞ?」
「いいの。もし特別クラスを嫌ってる奴に苛められたりしたら誰が守るのよ」
「俺は暇だから一緒に行くだけだ」
はぁ……俺がもし苛められても反撃できるは持ってるし、心配なんて必要ないんだけどな。見た目がこんなんだから仕方ない事なんだろうけど。
それに1人で一般クラスの方に行くのはし怖いからな。
◆◇◆◇◆
一般クラスの校舎にると、まるで不良グループのリーダーが來た時みたいに廊下が靜かになった。
それもそのはず。特別クラスの生徒であるアイリとアデルが俺の両端に立って周りを睨みながら歩いているからだ。
「もしシンシアちゃんに何かしようとする奴がいたらタダじゃおかない」
だそうだ。俺はどこのリーダーなんだろうな。
「その友達がどこにいるかってのは分かるのか?」
「分からないから聞くしかない」
とりあえずそこらへんにいる生徒に話しかけてみるか。
「なぁそこのお前」
「っ! は、はい……」
俺に話しかけられた生徒は、ビクッと跳ねた後怯えたように距離を取った。
なるべく怖がらせないよう優しい表で、カズの本名である名前を聞く。
「カズヤって生徒どこにいるか分かる?」
「し、知らないです! すみませんっっ!!」
そういうと禮を言う前に一目散に逃げていってしまった。
やはり特別クラスの生徒が一般クラスの生徒に絡むのは無理があるか。相手が一方的にこちらに対し恐怖心を持っている。
「なんでこんなに怖がられてるんだ?」
「特別クラスの生徒は化けしかいないって言われてるんだ。だから怒らせないようにしてるんだろうよ」
化けね。こんなに小さくて可いの姿でも特別クラスという肩書きだけで怖がられるのか。なんとも苦しい場所だな。
「カッ、カズヤってのは俺だけど……何かしましたでしょうか……謝り……ます」
「あっ!!」
突然カズの方から俺達の前に現れてきてくれて、俺はつい指差して大聲を出してしまった。
「あんたやっと見つけたわ。シンシアちゃんがずっと探してたのよ」
「えっ」
「どこほっつき歩いてたんだよ」
「す、すみません!」
「「痛い!」痛ぇっ!!」
カズに対し高圧的に接するアイリとアデルの太ももを軽く抓って黙らせる。
「カズヤ、俺は君と友達になりたい。いつか2人で話す機會をくれないだろうか」
「とっ、友達……? わ、分かりました! いつでも話します!!」
◆◇◆◇◆
あぁぁぁぁどうしよう!! 斷っちゃいけないと思ってけれちゃった! 今から斷ったら絶対怒られる! だってこの子嬉しそうに笑ってるもん! 怒らせたら絶対怖いよ!
で、でもどうして俺と友達に……? どこで名前を聞いて? ……ま、まさか俺を一人きりにして有り金を全部奪いに……どうしよう……。
楽しく異世界生活が過ごせると思ったのに、俺はまた辛い生活をっ……あぁ〜怖い!!!
「よし、じゃあここの2階の空き部屋で話そう。アイリとアデルは帰っていいよ」
ほ、本當に二人きりで話すみたいだ。こんな怖い目つきの人2人に命令するこの子は一何者なんだ……。
◆◇◆◇◆
アイリとアデルは帰らせて、いよいよカズと2人きりで話すぞ……張して心臓がバクバクしている。
「……」
「なっ、なんでしょう!」
チラリとカズを見ると、やはり他の生徒と変わらず怯えている様子。それに敬語を使うなんてカズらしくない。
「敬語は使わなくていい。友達覚で話していいからな」
「で、でも……」
「ほら、俺は友達になりたくて來たんだから肩の力抜いて。もうすぐ著くぞ」
「……」
さて、勢いでカズと話に來たのだが……何を話すべきだろう。何も考えてなかったから困ったな。
12ハロンのチクショー道【書籍化】
【オーバーラップ様より12/25日書籍発売します】 12/12 立ち読みも公開されているのでよかったらご覧になってみてください。 ついでに予約もして僕に馬券代恵んでください! ---- 『何を望む?』 超常の存在の問いに男はバカ正直な欲望を答えてしまう。 あまりの色欲から、男は競走馬にされてしまった。 それは人間以上の厳しい競爭社會。速くなければ生き殘れない。 生き殘るためにもがき、やがて摑んだ栄光と破滅。 だが、まだ彼の畜生道は終わっていなかった。 これは、競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に出會ってしまった男達の熱い競馬物語。 ※この物語はフィクションです。 実在の人物・団體・國などと一切関係がありません。 2018/7/15 番外編開始につき連載中へ狀態を変更しました。 2018/10/9 番外編完結につき狀態を完結に変更しました。 2019/11/04 今更ながらフィクションです表記を追加。 2021/07/05 書籍化決定しました。詳細は追ってご報告いたします。 2021/12/12 書籍化情報を追記
8 63【書籍化】宮廷魔導師、追放される ~無能だと追い出された最巧の魔導師は、部下を引き連れて冒険者クランを始めるようです~【コミカライズ】
東部天領であるバルクスで魔物の討伐に明け暮れ、防衛任務を粛々とこなしていた宮廷魔導師アルノード。 彼の地味な功績はデザント王國では認められず、最強の魔導師である『七師』としての責務を果たしていないと、國外追放を言い渡されてしまう。 アルノードは同じく不遇を強いられてきた部下を引き連れ、冒険者でも始めようかと隣國リンブルへ向かうことにした。 だがどうやらリンブルでは、アルノードは超がつくほどの有名人だったらしく……? そしてアルノードが抜けた穴は大きく、デザント王國はその空いた穴を埋めるために徐々に疲弊していく……。 4/27日間ハイファンタジー1位、日間総合4位! 4/28日間総合3位! 4/30日間総合2位! 5/1週間ハイファンタジー1位!週間総合3位! 5/2週間総合2位! 5/9月間ハイファンタジー3位!月間総合8位! 5/10月間総合6位! 5/11月間総合5位! 5/14月間ハイファンタジー2位!月間総合4位! 5/15月間ハイファンタジー1位!月間総合3位! 5/17四半期ハイファンタジー3位!月間総合2位! 皆様の応援のおかげで、書籍化&コミカライズが決定しました! 本當にありがとうございます!
8 87化け物になろうオンライン~暴食吸血姫の食レポ日記~
何でもおいしくいただきましょう! それを信條にしている主人公はVRの世界に突撃する。 その名も化け物になろうオンライン。 文字通りプレイヤーは怪物となり、數多くのデメリットを抱えながらも冒険を楽しむゲーム……のはずが、主人公フィリアはひたすら食い倒れする。 キャラメイクも食事に全振り、何をするにも食事、リアルでもしっかり食べるけどバーチャルではもっと食べる! 時にはNPCもPCも食べる! 食べられないはずの物體も食べてデスペナを受ける! さぁ、食い倒れの始まりだ。
8 189僕の前世が魔物でしかも不死鳥だった件
この世界に生まれたときから、僕は自分の前世が魔物であることを知っていた。 周りの人たちとは違うことを。 その前世の力は、今もなお自分に宿っていることも。 不死鳥。 死ぬことのない不死の鳥。 なら何故、不死鳥(ぼく)はこの世界に転生したのか。 そして、何故この平凡な現代を生きているのか。 以前に小説家になろうで公開したやつです。 お試しで投稿します。
8 168転生屋の珍客共〜最強の吸血鬼が死に場所を求めて異世界にて働きます〜
転生屋。 それは決められた者にしか來られない場所。しかし、突如そこに資格を持たない謎の男が訪れた。彼は転生を希望するので転生屋の店長は上の命令で実行することにしたが失敗に終わってしまう。その理由は彼が不死身の吸血鬼だから。 死にたがりの彼は死に場所を求めて藁にもすがる思いで転生屋に赴いたのだが、最後の頼みである転生も失敗に終わってしまう。だがここは各世界から色んな人が集まるので、働きつつその中から自分を殺せる人物を探すことにした。 果たして彼は望み通りに死ぬことが出來るのか? 誰も見たことのない異世界ダークファンタジー。 *隔週土曜日更新
8 192名無しの英雄
主人公アークと幼馴染のランはある日、町が盜賊によって滅ぼされてしまう。ランは盜賊に連れ去られるが、アークは無事に王國騎士団長に保護される。しかし… この作品は筆者の処女作です。生暖かい目で見てやって下さい(✿。◡ ◡。) *誤字、脫字がありましたら教えていただけると幸いです。 毎日0時に更新しています
8 87