《に転生した俺の保護者が神な件。》18話 アイリとサラに囲まれて
俺達は教室に戻って、強化旅行とやらの説明をサラから聞くことになった。
學校の旅行といえば、よく俺のクラスでは好きなの子に告白するというのが流行っていたな。良いじに自由時間に回る予定の観地を決めて、綺麗な景で告白するとか。夜外に連れ出して2人きりで告白とか。
俺はそういうバナ大好きだ。
「皆集まったみたいだね」
サラが皆の前に立って、手元のパンフレットのような紙を開いた。
「え〜っと、もうすぐ全生徒參加の強化旅行があります」
こういう時のサラはとても真面目で、初めて出會った時のような雰囲気を出している。普段の時と真面目な時のギャップが凄すぎてし引くけどな。
「簡単に説明すると、皆で遠くに歩いてってダンジョンで魔と戦うという事です」
「質問いいですか?」
教室で一番前の席の、あまり絡んだことの無い生徒が手を挙げた。
「はいどうしましたかエリックさん」
「旅行だから自由時間はあるんですよね?」
「勿論です! というより私は自由時間がメインだと思ってますよ!」
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どうやらサラも旅行にワクワクしているみたいだな。
「隣の國に行くんですけど、自由時間ではその國の街を自由に回っていいんです。班わけされて、ですけどね」
何故か最後の言葉を強調して言ったサラは、俺の方を見つめていた。どうやら俺と同じ班になりたいようだ。
「はい質問」
「はいシンシアちゃん!」
俺が手を上げると即座に當ててきた。
「その強化旅行に學園長は來るんですか?」
學園長というのはゼウスだ。サラはクロア様とも呼んでいる。
「あ〜どうなんでしょうね。もしかしたら學園長の家族も連れて旅行するかもしれないですね〜」
ゼウスの……家族……。宗教なんてを完全に消し去ってしまいそうだな。
「學園長ってどんな方なんですか?」
「一般生徒とは一緒に行したくないです」
様々な質問が挙げられて、皆強化旅行に対する気合が十分に高まってきたようだ。
◆◇◆◇◆
「シンシアちゃん今日は一緒に帰ろう」
「おぉアイリ、いいよ」
今日はやっとアイリと一緒に歩いて帰れそうだ。
「待って〜!!」
その話をどこで聞きつけたのか、サラが凄い勢いでこちらにやってきた。
「私も一緒に帰るからね」
「はいはい。アイリは家に來るんだろ?」
「うん、いいですか?」
アイリが聞くと、サラは斷ること無く笑顔で了承した。
3人で一緒に歩きながら帰るのは初めてで、しだけドキドキする。
まず俺は2人の真ん中に立っている。そして俺の両手は2人の手に繋がれている。これだけでドキドキする理由が分かるだろう。
周りの視線が集まってきて落ち著けないのだ。もうの子と手を繋ぐことには慣れた。人前以外ではな。
「いつかシンシアちゃんと2人きりでこの街を歩きたいな〜」
そんな事をアイリが呟いたが、2人が俺を子供扱いする限りそういうのは不可能だろう。だからこそ、俺は恐れられる程の強さがしい。
が長しないのであれば、力をつければ良いだけの話。その為ならばなんでもする。なんでも、な。
「アイリちゃんは家の人には言わなくていいの?」
「いつでも泊まっていけるように伝えてあるんです。私が帰ってこない時はシンシアちゃんの家に泊まってるって」
それってもし拐された時に危なさそうな気がするのだが、この國は他の國と比べて平和ではあるからそういう心配はないのだろう。
前1度拐された時はサラが助けてくれたし、問題は無い。
「もうそろそろ到著するよ〜」
「これも私にとっては、ある意味の旅行なのかもね」
何事もなく1日が終わってほしいのだが、果たしてこの危険な2人が揃った今……俺は無事に生き殘れるだろうか。
◆◇◆◇◆
「どうぞ〜」
「わぁ……広いですね! シンシアちゃんの匂い……」
2人が話している隙に、俺はとっととリビングの椅子に座ってなるべく2人とはコミュニケーションを取らないようにする。
「夜ご飯皆で食べようか」
「サラ先生の手料理ですか?」
「すぐ作るから待ってて」
サラはキッチンに立って、アイリは椅子に座った。
「あっ、まずい」
──ピカッ!
キッチンがると、サラの創造魔法で味しそうな料理が現れた。なんとか咄嗟にアイリの目を塞いだので見られていないといいのだが。
「シ、シンシアちゃん……? 目隠しされて何されるのかドキドキしてるのだけど、何をしてくれるの?」
「いや何でもない」
見られてないようで助かった。サラも俺の方を見て謝っているし、気をつけてほしい。
「はい食べてどうぞ〜」
「味しそ〜!!」
◆◇◆◇◆
夜ご飯の時間もあっという間に過ぎ去り、いよいよ問題のお風呂の時間になった。
1人でお風呂にりたいと言っても、サラは絶対に一緒にろうとしてくる。そこでアイリがどう行してくるかなのだが。
「アイリちゃんも一緒にお風呂る?」
「いっ、いえっ……お2人はお先にどうぞ。私は後から1人でりらせていただきます」
サラからってしまった為、またダメかと思いきやアイリは斷った。あのアイリが俺と一緒にお風呂にれるチャンスを斷るなんて思わなかった。
しビックリというか、逆に俺とお風呂にりたくないのかと考えてしまう。
「何かあるのか?」
「な、何も無いよ? 私1人でる方が好きなの」
「そっ、そうか。じゃあサラ行こう」
「うん。なるべく早く上がってくるね〜!」
サラは特に気にしていないようだし、アイリは1人風呂が好きという事で良いだろう。
最近はお風呂で目を開けてサラのを見ても何も思わなくなった。いや、一応エロいとかそういうは出てくるんだけど、反応がバレることがないから見てもいいかなと思うようになってきただけだ。
のというのはとても便利だな。
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