《天才の天災》ランク上げ騒
「起きて」
「...〜んぅぅんん...。」
「やめときなって、シズク。」
「や!」
「子供かいあんたは...」
「用事ある、言ってた。もう朝になった。」
「晝前に起こせって言われたから、
まだ時間的に余裕はあるよ。」
「朝ごはん、食べる。」
「あたしらだけで食べに行こ。
ボスはまだ起きないよ。」
「食べたいかも、しれない。」
「毎朝こうだからいいんだよ。
ボスの寢起きの悪さは筋金りだから。」
「...じゃ、ミネアで我慢する...。」
「はいはい、ありがとよ…」
(シズクは無口だけど、ものすごいボスに懐いてるね…いや、ここまで來たら依存だね…)
                         晝前
「起こす?」
「そうだね。そろそろ起こそうか。」
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「起きて、時間になった。」
「ボス、起きな!時間だよ!」
ユサユサ   つんつん
「んんぁ...?」
「やっとお目覚めだね…」
「ほっぺ、やわらかい。かわいい...」
「何時だ...?」
「11時だよ。」
つんつん
「そうか............zzZZZZ」
「って、寢るんじゃないよ!」
つんつん
「あと5時間...」
「夕方になっちまうじゃないか!
ギルドへの報告もまだだろう?」
つんつん
「ふわァ...起きたよ...」
つんつん
「シズク...何時までやっている?」
「ずっと...?」
「支度するぞ。」
「ん。あ、最後に...」
つんつん
「はぁ...」
部屋にミネアのため息が重く響いた。
てなわけで冒険者ギルドに來た。
ここに來たのは3回目だっけか。
テンプレもなく、平穏無事に登録も済ませたから、そろそろ絡まれそうだな…
登録の時は人がなかったが、今の時間帯はクエストをける冒険者も多くいるだろうし、ミネアもシズクもかなりの人と噂されている。らしい。
らしいというのは、単純に俺が異(他人)に興味が無いから基準がわからないからだ。
ギィー
両開きの扉を開けて中にる。
思った通り、結構な人數がギルドや酒場にいた。その視線が俺たちに向く。
正確には後ろのシズクとミネアにだ。
俺は王國に來た初日に黒を基調としたローブを深くかぶっており、誰にも顔を見られていない。
「おい、あの可い子2人俺達のパーティにおうぜ!」
「すっごい綺麗...」
「今夜空いてるか聞いてみろよ!」
等、ミネア達は注目の的になっている。
俺は2人を連れて付に向かう。
「昨日オークの集落を潰した。」
「先日推薦登録なされたレン様ですね。
冒険者カードに討伐數と日付が記されるので、噓は通じませんよ。」
「なら見るといい。」
カードを付に渡す。
「えっ!この討伐數...本當に集落を潰したぐらいの數...」
「だから言っただろう。早くランクを上げろ。」
「おいおい!どんな不正をしやがった!
Dランクじゃオーク一も相手に出來ねぇよ!」
ムキムキのハゲが酒場のカウンターから立ち上がり、こっちに歩いてきた。
「不正などしていないし、討伐すれば數はわかるんだろう?ならランクを上げろ。」
「強い冒険者に頼んで、トドメだけ譲ってもらったんだろ!」
強い冒険者が、なんでそんな面倒事を引きける前提なんだ...
俺がランクを早く上げたい理由は簡単、
けられるクエストがしょぼすぎる。
早く強いやつと戦いたい...
「不正の疑が出てきたので、
真実であることが証明されないと、ランクをあげることは出來ません。」
この付、本気で言っているのか?
冒険者の強さもわからないなんて、付としてどうなんだ?
後ろの2人がさっきからずっとイライラしてる。
「ボスが、不正...?」「敵...殺すべき...」
はぁ、手っ取り早く証明するには、ギルドマスターかな...
叡智、ギルマスの位置は?
「冒険者ギルドの2階にいます。」
そうか、ギルマスだけに殺気を向けてもいいが、こいつらの所有者としてやられっぱなしは格好がつかないからな。
瞬間、俺を中心として冷気が広がる。
二神を使い慣れたおかげで、連続で2回スキルを発できるようになった。
ランクの低いものはバタバタと膝から崩れ落ち、ランクの高いものはガクガクと膝を鳴らしながらも何とか耐えている。
付も元冒険者が多いらしく、半數が立っていた。そんな中、
ドタバタ  ガタッ
「何だこの殺気は?!」
お目當ての人、ギルドマスターが駆け下りてきた。
「お前の部下は、冒険者の実力もまともに測れないのか?」
別に怒ってはいないが、あえて言葉に魔力をし乗せて放つ。
「な、なんの事だ?!
それより、早くその殺気を止めてくれ!」
言われたとおり、殺気を沈める。
辛うじて耐えていた者も、糸が切れたようにもちをつく。
「お前、名前は?」
「レン。」
「そうか...俺の部屋に來てくれないか?」
このままついて行けば、話は済むだろう。
だが、実際に聞かないとわからないバカがこのギルドには多そうだ。
「その前に、俺じゃオークの集落を潰せないからランクは上げられないと言われた。その話がまだ済んでいない。
おい、起きろよ付。」
殺気の下位互換である威圧をぶつけ、
寢ている付を起こす。
「ひっ!ご、ごめんなさい...ごめんなさい...」
トラウマにでもなったのだろうか。
ひたすらに謝罪を繰り返す。
「俺が聞いているのは謝罪じゃない。
ランクを上げろと言っている。」
「わ、わかった。ギルマス権限でランクを上げてやる!だから部屋に來てくれ。」
「俺たちのパーティはオーク集落を潰してランクが上がる。さらにお前の権限でもう1つ。俺達をBランクに上げろ。」
「わかった...Bランクに上げてやる...」
「よし、ならついて行ってやろう。
行くぞ。ミネア、シズク。」
「はいよ。」「ん。」
2人共、スカッとしたようだ。
ギルマスについて2階の部屋にる。
「そこに座ってくれ。」
俺達は用意されていたソファに並んで、それに向かい合う形でギルマスが座った。
「はぁ、お前ら何者だ?
あの殺気...Aランク冒険者でもあそこまで出せるヤツはいないぞ...」
「レンだ。」
「名前じゃなくてだな...
なんであんたらみたいな奴らがDランクなんだ?俺はこっちに昨日帰ってきたから知らねぇんだ...」
「俺達が低ランクなのは、お前らギルドが作った規定のせいだ。登録したのもつい最近だしな。」
「なるほど...推薦狀でDランクからか...」
ギルマスはし考える様な素振りを見せた後、再びこっちを見る。
「なら、テストをけないか?」
「テスト?」
「ああ。これは俺の獨斷だ。
明日、Sランク冒険者が帰ってくる。
そいつと1人ずつ戦ってお前らが勝てば、全員Sランクに上げてやる。」
「もし負けたら?」
「Bランクからなのと、今回の騒の謝禮金として金貨5枚だ。」
「けよう。」
「即答だな。言っておくが、Aランクと
Sランクとには絶対的な壁がある。
そう簡単な話じゃないぞ?」
「俺達は勝てるからな。簡単な話だよ。」
そう言って俺達は階段を降り、ギルドをあとにする。
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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