《天才の天災》もうひとつの転移

「あれ?ついにレンさんは來なくなったのか?」

「授業はけてなかったけど、

今まで登校はしていたのにどうしたんだろう。何かあったのかな…」

「レンなら、昨日みんなと別れた後にヤンキー何人か返り討ちにして、そのうち2人を殺害しちゃったらしいわ。警察のお世話になってるって、沙織さんから聞いた。」

「...」

これは、レンが異世界転移する前に教室で起こったことである。

レンの席に集まっている3人と、話にでてきた沙織という人は、こっちの世界にいた頃にレンが心を許した者達だ。

3人の名前は、龍一、晃平、彩音。

龍一は、俗にいうヤクザの若頭で、レンに負けたことから、部下にしてしいと頼み込んだ末、同じ高校にっている。

基本的にレンの命令にしか従わず、授業もレンとサボっている為、先生や他のクラスメイトとはほとんど話したことがない。

晃平は、勉強は 出來るが元々いじめられっ子だった。廊下の真ん中でボコボコに毆られていたところ、たまたま通りかかった

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レンが「邪魔。」と言っていじめっ子にトラウマを植え付けたことでいじめはなくなった。學力はクラス総合2位の績で、

顔で年上によく好かれる顔つきをしている。

彩音は風紀委員の委員長をしている。

剣道の腕は日本で3位の実力を持っており、 この高校で風紀をす人がないのはほとんど彩音の存在が大きい。

彩音の顔はすごく凜々しく、男にもモテるがのファンは圧倒的に多い。

レンと初めてあった時に、服裝、授業態度について指摘したが相手にされず、

剣道で勝負をつけることになったのだが、

日本3位の実力者が一瞬で敗北した。

彩音は自分より強い人に出會ったことは無い。2位を決める大會も、手首を痛めた為に不戦敗に終わっていた。だからこそ、自分を負かしたレンのことで頭がいっぱいになり、次の日からレンに指摘をすることは無く、むしろレンに寄り添うようになった。レンのことが男として好きだが、本人はを知らない。

そして沙織という人

沙織はレンの姉で、今は大學生である。

レンとは繋がっていない。

レンは小さい時に両親を事故で亡くしている。その時からの起伏がなかったレンは全く悲しむ素振りはなかった。

沙織が高校にり一人暮らしを始めてすぐの時、レンが公園のベンチで寢ている所に遭遇した。沙織の家とレンの家はそんなに離れておらず、今までにも何度が遠目で見たことがあった。その時から沙織はレンに一目惚れしていたのだろう。

その想い人が公園で寢ていたので話しかけてみた。

レンにとって親は他人と同じだった。

たまたま一緒に住んでいるだけ、そういう認識だったため、親が事故で死んでから、その家には帰っていないということを聞いた。

斷られ続けても、何度も家に住まないかとい続けて、

沙織がレンを大好きな弟として同じ部屋で生活を共にするようになった。

初日と比べると、レンは沙織にしずつ心を開いていった。

沙織はレンに甘々だったため、レンの行に全てOKだった。

レンは今までにも何回か話に聞いていたが、沙織と生活をするようになって初めて警察から連絡が來た。自分のおしい弟がヤンキー6名を病院送り、2名を殺害したという。正當防衛ではあるが、明らかにやりすぎているため、刑務所にることになったそうだ。

彩音は3日寢込んだ。レンがそんなことをしたということにではなく、出所するまでレンに會えないという事実によって。

寢込んで3日後、沙織は今までにないほど

勉強をした。あらゆる資格をとり、々なことに挑戦し、大學での績もトップに上り詰めた。元々人だったのもあり、大學で數え切れないほどの男から告白をけるようになった。

沙織をここまで駆り立てる理由、それは...

(レン君、刑務所にったならこれから就職とか々大変になるから、私が一生養ってあげないと!)

レンを養うという目標のためだった。

「にしても、レンさんがいねーなら俺も來る意味ねーな…帰るか…」

「「授業をける気はないんだね…」」

「あの人がいないなら、わざわざこんな所に用はねーよ。じゃーな!」

その時、足元に魔法陣が表れ、輝き出した。薄れていく意識の中で、全員の頭の中に変な音聲がはっきりと聞こえた。

「僕は君たちにとって、神と言われる存在だ。君達も含めて日本の各地にいる人間が、異世界に勇者として召喚されることになる。數は約20。召喚されるものは勇者に相応しい、何かしらの才能がある者だけだ。頑張って世界を救うといい。

あ、そうそう。僕達にも計り知れない程の才能を持った者も1人、この召喚に含まれていたが、僕の判斷で転移先を変えさせてもらった。君達は勇者で、相手は魔王。

転移先を変えた年はそのどちらにも染まることは無いだろう。

彼と敵対するのだけは、やめておいた方がいい。」

たちまち全員の意識が途絶えた。

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