《天才の天災》2つの朝

コンコンッ

「勇者様、朝食の用意が出來ました。

食堂にて、他の勇者様方もお集まり頂いてます。」

「...うるせぇな...」

メイドの聲に起こされ、用意をして食堂に向かうと、見知った顔が集まっているテーブルがあったから足を向かわせる。

「...よぉ。」

「あ、おはよう。龍一君。」

「おはよ、龍一。」

「おはようございます、龍一君。」

挨拶が返ってきた順に、晃平、彩音、沙織である。

「龍一は相変わらず、朝苦手そうよね。」

「そういう所はレン君そっくりね。」

「うっせ...沙織さんも、朝からからかわないでくださいよ…」

「ふふふっ、ごめんなさい。」

ない話をしていると、いつの間にか他の勇者も揃い、食堂に國王の姿も見えた。

「勇者達よ、昨日はよく眠れただろうか。次からはわざわざ待たんでも良い。集まったものから食事を取ってもらって構わん。では、頂こう。」

「この後は修練場に集まってくれ。

俺は帝國騎士団副長のロイルだ。

それと俺の隣にいるやつが...」

「ふぉっふぉっ、儂は帝國で魔法師団長をしておる。ジョゼフじゃ。

この後は武と魔法に分かれて訓練を行うとしよう。」

「「はーい。」」

食住、まさに至れり盡くせりの勇者は

この國のためにくと決めたようだ。

「訓練で手を抜くより、しでも早く強くなってレンくんに會うのが僕達の最終目標だからね。訓練も真剣に取り組もう。」

「おう。」「そうね。」「はい。」

そして勇者の訓練が始まった。

一方、同じ日の朝...

「んふふっ、マスターの匂い...」

ダブルベッドの2倍ほどの大きさのベッドの真ん中で深い眠りについているのは

レン。そしてその隣にはリズ、シズクが両側から抱きつく形になっている。

そしてレンを膝枕しているのはミネア。

「リズは元々スキルだったから、匂いなんてわかんなかったんだろーね。もう一晩中そのままじゃないかい。」

「ますたー、あったかい...Zzz」

「シズクも変わらないね...」

コンコンッ

「失禮します。」

「おお、ココ。どうしたんだい?」

「むぅ〜...皆さんだけずるいです…」

「あんた達3人で順番を決めたからね…

明日はあんたも隣で寢れるんだし、

いいじゃないか。」

「そうですけど...やっぱり羨ましいです…お二人とも、ご飯ができたので起きてください!」

「ん〜もうちょっと〜。」

「リズさん!」

「分かりました...」

ココに強いられて渋々食堂に向かうリズとシズク、そのあとに続くミネア。

リズはスキルだからご飯を食べなくてもいい。なのになんで食べるのか。

別空間から帰ってきて夜に食べたココのお手製料理がリズの心を魅了したのだ。

それからはココの料理のファンになっている。

4人が食事を終え、當たり前のようにレンの眠る寢室に戻りレンの寢顔を楽しむのがいつもの恒例になっている。

4人がレンの部屋にると、ベットの上にを起こしたレンの姿があった。

「ご、ご主人様!どうかなさいましたか?まだ早朝ですが…」

「ますたー、熱、ある?」

「ボス!どうしたんだい今日は!

なんか怖いね…槍でも降るんじゃ...」

「マスター、お目覚めでしたか。

ココ達から聞いていたよりお目覚めが早かったですね。」

リズ以外はひどい言い草だな…

「俺だってたまに目を覚ますことはある。」

「せっかく起きたんだ。あたしと朝の鍛錬でもしないかい?」

「いや、やめておく。

それとミネアは今日の鍛錬は休め。

俺の実験に付き合ってもらう。」

「あ、あぁ。ボスの頼みならあたしは構わないが…昨日の空間で何か試し忘れたのかい?」

「いや、これは外で試すつもりだったんだ。ここからし行ったところに森があるだろう?今日はそこに行こう。」

「何をするんだい?」

「今日は...」

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