《天才の天災》ディーオ開戦

「マスター、起きてください。

第6試合が始まりましたので、勝敗がつくと次はマスターの番ですよ。」

「......起きた。そういえばリズは俺の中にいたんだったな。」

「はい。ところでマスター、あまりノリ気ではないようですね。てっきりこのイベントを楽しみにしておられると思ったのですが...違いましたか?」

「違うな。楽しみなのはミネアかシズクとの戦いだけだ。あとはあいつ。名前なんだっけ?槍を持ってる気なやつ...」

「桜花元帥、です。」

「あぁ、そうだった。

ん?それより何か用があるのか?」

「あとしでマスターの試合ですので、

起こさせていただきました。」

「そうか。2人はどっちが勝ったんだ?」

「ミネアが勝ったようです。」

「ま、そーなるよな。」

「分かっていたんですか?」

「ああ。ミネアは竜人族の長として、実力も経験も十分だ。それに比べるとシズクはまだ未だな。」

「なるほど...あ、マスター。

第6試合の勝負が著いたみたいです。」

そうか。思ったよりも早く終わったな。

黒いフード付きのローブ、手には指が10種類、首にはネックレスをにつける。

「転移門ゲート」

レンの目の前の空間が裂け、何かわからないの通路ができる。は不規則なきをしていて、普通の人なら酔ってしまうだろう。

ってすぐに白いが見え、ゲートを抜けると、フィールドの中央に立っていた。

「おぉぉぉーーーーっとぉー!!

早速イレギュラーな方法で登場したのは

第7試合を戦う、ディーオだぁぁぁー!!!!」

「誰だ?あいつ。」

「今回の披戦は知らない顔が3人もいるのか。」

やはりレンを知っている人は誰もいない。

騒がしいフィールドの中で、レンは靜かに

勇者が見ているか確認する。フードをとる気はないので、俯いたまま、気配のみを辿る。

「見つけた。」

やはりあいつらもこっちに來ていたか。

これで目的の1つは達

「君が僕の相手かい?」

メガネをかけた真面目そうな男が話しかけてきた。

「確か、ディーオ君だったね。

君と一緒に學してきたミネアちゃんに

シズクちゃんとは、隨分と親しそうだね。婚約者かい?」

よく喋るな…こういうのはなんか疲れる。

「あいつらは俺のモノだ。」

「モノ?おいおい、の子をモノ扱いなんて良くないよ?」

そいつの後に続き、観客席からもブーイングの雨が降り注ぐ。

本當に疲れる。

観客席で見ているミネア、シズク、ココの3人がイライラしているのは目に見えてわかる。リズもさっきから

「マスター、消していいですか?」

と頭の中で微笑みかけてくるし、

人のことに口出ししないでもらいたい。

司會を睨みつけ、早く終わらせる。

「ヒェッ!!そ、それでは第7試合、スタートォー!!!!」

「モノって言うのは、こういうのを言うんだ!!」

その男の足ともの地面が盛り上がり、

いくつものゴーレムが出來上がった。

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