《天才の天災》森の霊王、ルシィ

「えっへへー。どう?私すごいでしょ!」

「調子に乗るなよ。僕のゴーレムの強さは再生力だ。また捕まえて、今度こそひねり潰してやる。」

相手がバラバラになったゴーレムに魔力を通すが、何も起こらない。

「どうなっている?!」

「無駄だよ。私、これでも森の霊王だもん。自然が私の敵にはならないよ。」

「森の霊王だと!

そんなふざけたこと、あってたまるか!」

「そんな事言われてもなぁ。

あ、そろそろ目が出るね。」

「??何を言って...」

相手が言葉を発し終えるよりも先に、

地面から無數の植が生え、ツタが相手のを縛り上げる。

「離せぇぇぇ!」

相手は雁字搦めにされたまま、必死にもがく。ゴーレムを生み出すも、直ぐに崩れていく。

「さっきあなた、捻り潰すって言ってたよね。じゃあ私がそうしてあげる!」

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ボキボキボキ

縛り上げられたまま中の骨が砕け、

手がだらんと垂れ下がる。

「やったぁ、勝った!ご主人!」

Advertisement

たったったっと、ルシィはフィールドの隅でフェンリルに包まれて眠る召喚主の元に駆け寄る。

「ご主人!終わったよ!

じゃあ、私もう戻るね!バイバイ!」

白いになり、レンのに吸い込まれる。

「...だ、第7試合を制したのは、

これまた謎の多き新生、ディーオだぁぁぁー!!!!」

「ワァァァァァァ!!!!!!!」

「すげぇーーー!!」「森の霊王だってよ!」「あいつは強いと思ってたんだ!」

開始した頃の靜寂から一変、観客が騒ぎ出す。

「......」

「ウォウ!」

起きないレンの頬をハクロがペロッと舐める。

「んん?ああ、終わったか。」

レンを起こし終えたハクロもまた、

白いになって吸い込まれる。

「これで1回戦は終了!!次は先程の勝者同士、インターバルの後に試合開始だァァ!第1試合の勝者の桜花選手はシード権により、第2回戦は突破になります。

インターバル後は、第2試合の勝者メイ選手VS第3試合勝者ウェルト選手から

お屆けいたします!」

実況者の話を聞かず、レンは部屋に戻る。

戻る途中、すごい數の報道陣が待ち構えていた。

有名な學院の中でもれる者がないと言われているSクラスにった謎の新生だ。しでも何かを聞きたいのだろう。

「お疲れ様です、ディーオ選手。

先程の試合...」

「こっちに何か一言...」

「森の霊王とは、どこで...」

「鎖封ロック」

どこからともなく黃金に輝く鎖が現れ、

報道陣全員のきを封じる。

ロックは空間魔法の1種で、

れた対象の時間を止める効果を持つ。

「まとめて話しかけんな。」

ボソリと呟きながら、固まっている報道陣の間を潛り抜ける。

いくつか曲がり角を曲がった所で、

指を鳴らす。

これがロックの解除法である。

「お疲れ様でした、ご主人様!」

「おつかれ、ますたー。」

「どんどん知らないのが出てくるねぇ。」

(お疲れ様です、マスター。

次のマスターの出番まで、約1時間40分ほど時間があると思われます。

ゆっくり休んでくださいね。)

「?リズ、1時間40分ってなんの時間だい?」

(本大會出場者全員のステータスと経験等、総合的に私が調べ上げ、計算して出した時間です。誤差はありますが、大あっているはずです。)

「あんた、凄いね…

ボスを見てなかったらあんたを神様かなんかだと思っちまうよ…」

「なら、俺はそれまで眠る。

お前らはどうする?」

「行く。」

「私もお部屋に戻って、皆さんのご飯の支度をします。桜花さんもいらっしゃるでしょうし…」

「私はちょっと寄り道していくよ。」

「そうか。じゃ、また後でな。」

「はいよ!」

部屋に戻ると桜花が座って槍を磨いていた。

「おう、帰ったか!

なんやレン、テイマーやったんか。

あんな強いのと契約しとるテイマーは初めて見たわ。レンに出會ってからというもの、驚かされてばかりじゃ。」

褒めてくる桜花を橫目に、仰向けになって寢ることにする。

「もう寢んのかいな。

寢てばっかりやのぉ。」

「桜花さん、今からご飯の支度しますね。」

「おう、すまんの。ココの嬢ちゃん。」

「ミネアさんはどうしましょう...

作った方がいいんでしょうか…」

「要らないと思う。」

「シズクちゃん?どうしてですか?」

「もうちょっとで、ますたーとの戦いだから、多分今頃、素振りしてると思う。」

「そうでしたか...

あ、じゃあ後で食べれるように、サンドイッチを作っておきますね!

次の試合が終わったら、一緒に渡しに行きましょ!」

「ん。」

「さんどいっち?聞いたことない食べモンじゃなぁ。有名なんか?」

「ご主人様の故郷で知られていた食べ見たいですよ。」

「そうか!そりゃあ楽しみじゃ!」

レンの試合が終わってしばらくたったインターバル中、観客席でく影がひとつ。

その影は、真っ直ぐにレン達のいる方向に

足を進めていた。

      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください