《天才の天災》勝者故の退屈
「お前に興味はない。」
あっさりと一言で斷った。
ミネア達4人が安堵の息を著く。
「な、なんでやの?うちならお前さんの力になってあげられる!お前さんの全部をけ止めてあげられる!せやから...」
力になる、か...
確かにココは戦闘向けではないし、
リズにも戦闘以外を任せることがある。
ミネアとシズクは2人共接近戦を生業としている。妖狐の妖のようなサポートに徹している奴は1人も所有の中にはいない。
でもそれはレンにとっては何ら問題ない。
些細なことに過ぎない。
「お前が妖を使うより、俺が使いながら戦う方が強い。」
センス、才能、そんな努力では埋まらない差というものが存在する。
それらを持った者の中でも、レンは群を抜いていた。
元の世界にいた頃から。
沙織達以外との馴れ合いはしなかったし、
必要だと考えたこともなかった。
龍一とヤクザの組をいくつか潰したことがあったが、その時もそうだった。
數の有利なんて1つの力の前には、あってない様なものだった。
一般的なパーティなら妖狐が加われば
バランスの取れたいいチームに仕上がるだろう。
だが、レンはそこに不満を持っていた。
「せ、せやけど!!外部からの不意な攻撃の方が...」
「わからないか?」
「!?な、何がやの?」
「お前は使い方によっては便利だ。
でもな。」
「......」
「もしお前が、俺らと行すれば、いよいよ俺らより強いやつはいなくなるだろ。
俺は前の世界から考えは変わらない。
スポーツ、勉強、喧嘩、んなものに手を出して、勝ってきた。
この世界でもそれは変わらない。
接近戦、遠距離戦、サポート、回復魔法。
なぁ、勝つのが當たり前の人生、
楽しいと思うか?」
レンは久々に、の芯に突き刺さる様な
殺気を部屋中に放つ。
桜花は気を失い、ミネア達でさえも
立つのがやっとなぐらいの圧倒的威圧の篭もった殺意。
妖狐も次第に呼吸が荒くなる。
心臓の鼓も徐々に速度を上げ、
部屋が殺気で寒いほど冷えているにもかかわらず、頬を汗が伝うのがわかる。
誰も口を開くことが出來ず、どれだけの時間が経過しただろう。
1時間か、あるいは1分か、1分にも満たないのかもしれないが、すごく長くじられる時間が経過した後、レンはため息と共に
殺気を抑えた。
まるで長時間息を止めていたかのような
呼吸が聞こえる。
ミネア達も含め、レン以外は膝から崩れ落ちていた。
「ハァ...ハァ...。せやけど...うちは...!
お前さんに選ばれたいと思うてる!
今回は、斷られてしもたけど、
希を持つのも、あかんやろか...?」
妖狐に対してしつこいとは思ったが、
レンは面倒にじていた為、
適當に流すことにした。
「ならチャンスをやる。
俺がお前と會うのはあと1回だけだ。
それまでに俺がしいと思える様になってこい。」
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