《天才の天災》『天才』
もうすぐでテストがある事を桜花から聞いたミネア達は、レンに知らせた。
ミネア達はレンが異世界人だということ、
レンのいた世界はこの世界とは異なり、
魔法や地理などこの世界特有のことに対して全くの無知である事。
「勉強?......ふぁぁぁぁ...」
言わずもがな、レンは寢起きである。
「でもボスって、こっちの世界の事知らないだろ?ボスが天才なのはあたしら全員
分かってるし、尊敬どころか畏怖だってしてるさ。でも、いくら天才とはいえ、
知らなければどうにもなんないだろ?」
「報は時に、命より重い。
前にますたー、言ってた。」
「ご主人様、ご勉強なさるのでしたら、
一杯お世話させていただきます!」
「やらねぇよ。話を進めるな。」
「でも...」
「大、お前ら。」
それでも説得しようとしたミネアを遮り、
レンはし寢起きも含めた苛立ちを表に出す。
「お前らが思っている『天才』ってのはどんなのか知らねぇが、何が起きても
絶対に負けない、覆らない者を俺は天才だと思ってる。」
一呼吸挾んで...
「お前らは天才を舐めすぎだ。」
「...どうにかなるのかい?」
「そう考える時點でお前らの天才は淺い。天才と言って頭に思い浮かべるのはかつて存在した偉人と言うやつが多いんじゃないか?」
「そりゃあ...まぁ...」
「......魔力を見つけた人、天才。」
「初めて料理をした人なんかもすごいと思います。」
「マスター、僭越ながら。
國を作り、王として存在したものもすごいと思われます。カリスマ、武力、魔力、
統率力、知能、これらが全てほかの者より卓越していたと存じております。」
まぁ、想像通りの返答が帰ってきた。
「なら、そいつらは何故考えがそこに向き、それを調べ、努力した?」
「...何故?」
「例えば...ココ、腹が減った。
今すぐ食事の用意をしろ。」
「は、はい!ただ今お持ちします!」
「冗談だ。作らなくていい。」
「...えっと?よ、よろしいのですか...?」
「例えだ。ココは今、何をしようとした?」
「料理...です...?」
「そう。お前が料理を作れるのはそういうのが習慣になった世界で育ち、レシピを
知っているからだ。でも、かつての偉人にはそれまでにやっている事がない奴もいる。もしココが料理を知らない世界で
育っていたなら、食卓に生が出ているだろ?要はらかい思考力と観察によってできる蕓當だ。
魔法、地理、転移という狀況。
俺は何も知らなかった。
でも、魔法や魔力に関して言えば、
原理は分かった。応用も効く。
ミネアを見つけるまで、リズに脳で
この世界の地理と國、各國の特徴なんていう報を呪文みたいに淡々と聞いたから覚えている。」
「...原理を...理解...」
「......」
「そんなの...あたし達も知らないで使ってるのに...」
「地理も...って!!私、マスターに1度しか話していませんよ?!それも機械音で黙々と...」
「余程役に立たないもの以外は聞いたら覚える。何回も魔法を見てくれば、
原理だって分かる。」
「「「「さすがです!!!!」」」」
「つまりはそういう事だ。
魔力を知らないながらに魔法を扱えた偉人と同じ事が俺にもできただろ?
(特殊ではあったが...)」
「俺は知ってることを教わる気もないし、覚えていることを復習する気もない。
もうそんなくだらないことで起こすな。」
そう言ってレンは二度寢を始めた。
「やっぱボスは...」
「ますたー...」
「ご主人様すごいです!やっぱり...」
「過去の偉人と比べましても、やはりマスターが...」
「「「「...『天才』」」」」
その後しばらくは4人からキラキラした眼差しをけていたとの事...
【書籍化】隻眼・隻腕・隻腳の魔術師~森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神と呼ばれていた。僕はただ魔術の探求をしたいだけなのに~
---------- 書籍化決定!第1巻【10月8日(土)】発売! TOブックス公式HP他にて予約受付中です。 詳しくは作者マイページから『活動報告』をご確認下さい。 ---------- 【あらすじ】 剣術や弓術が重要視されるシルベ村に住む主人公エインズは、ただ一人魔法の可能性に心を惹かれていた。しかしシルベ村には魔法に関する豊富な知識や文化がなく、「こんな魔法があったらいいのに」と想像する毎日だった。 そんな中、シルベ村を襲撃される。その時に初めて見た敵の『魔法』は、自らの上に崩れ落ちる瓦礫の中でエインズを魅了し、心を奪った。焼野原にされたシルベ村から、隣のタス村の住民にただ一人の生き殘りとして救い出された。瓦礫から引き上げられたエインズは右腕に左腳を失い、加えて右目も失明してしまっていた。しかし身體欠陥を持ったエインズの興味関心は魔法だけだった。 タス村で2年過ごした時、村である事件が起き魔獣が跋扈する森に入ることとなった。そんな森の中でエインズの知らない魔術的要素を多く含んだ小屋を見つける。事件を無事解決し、小屋で魔術の探求を初めて2000年。魔術の探求に行き詰まり、外の世界に觸れるため森を出ると、魔神として崇められる存在になっていた。そんなことに気づかずエインズは自分の好きなままに外の世界で魔術の探求に勤しむのであった。 2021.12.22現在 月間総合ランキング2位 2021.12.24現在 月間総合ランキング1位
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