《天才の天災》登録完了

「…ー...ス...ー……マスター...マスター!」

「ん?なんだ?」

「なんだって...大丈夫かい?」

「マスター、刀であの人達を殺してから、ぼーっとしてましたよ?」

「なんて言うか、心ここに在らず、みたいなじだったね。」

今俺の手には黒い刀に紅い筋のった刀(5話參照)を握っていて、さっきの人のが滴っている。

「...あぁ、悪い。人を殺したのは久々だったからな。ちょっと昔のことを思い出しただけだ。」

「ますたー、大丈夫...?」

「あぁ、問題ない。だがまぁ、微妙にかすとかえって疲れる。」

「いつも通りのボスみたいだね。

じゃ、宿で休むかい?」

「そうだな。おい。」

と俺達とを挾んだ位置で固まっている付の男に聲をかける。

「...!っな、なんだ?」

「今日は帰る。また明日にでもくるから、登録の手続きはそれまでにやっとけ。」

そう言い殘して闘技場を後にする。

ギルドからそう遠くない場所に、

割と大きめの宿がある。

ココには前もって部屋を借りておいてもらっている。

ココは闘いはからっきしなので、

著いてきてもいいことは無いから役割を與えていた。

宿のドアを開けると、すぐ近くにココが立っていた。

「お疲れ様です。ご主人様。

部屋はとってありますので、參りましょう。」

「もしかして、ずっと口で待ってたのかい?」

「はい!ご主人様が來られた際、

直ぐにお休みになられると思って。」

「どのぐらいかかるか分からないのにねぇ...ほんとにココは律儀だよ...」

「ココ、いい子。」

シズクがココの頭に手をばし、

よしよしとでる。

「ちょ、シズクちゃん!私は子供じゃありません!」

(念話)

(ココがいい事をしたご褒ですね。

もしかすると、マスターからもでて貰えるかもしれないですね!)

(ほ、本當ですか?)

(はい。)

「ご、ご主人様!私、一杯頑張ります!!」

「?お、おう。」

なんのことかは分からないが、

何にせよココが頑張れば俺の日常が楽になるのでとりあえず返事をしておく。

「ここです。」

「そうか...」

部屋に著いて真っ先に思ったのが、

やっぱりか、だった。

部屋選びをココに任せた理由は他にもあった。

ミネアとシズクとリズに任せると、

自分が俺と同じ部屋がいいとぐずりだす。

桜花は出てこないし、俺が行くのもめんどくさかった。

だからココなら、と思ったが...

想像通り、1部屋だけしか取ってなかった。

まぁ、この宿自規模が大きいらしく、

部屋も他の宿より広めなので問題はなさそうだ。

次の町からは2部屋取らせよう。

そのまま俺達は休息を取った。

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