《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》ゴールドルーキーは突然に⑨

全員の自己紹介も無事?に終わり、気を取りまして今後の方向を話し合う。

俺の隣で寢ているバカ狼はそのまま放っておく。

「でもこれからどうするんだ?的なプランはあるのか?」

「まずはワタルさんに冒険者の登録をして頂きます。冒険者になれば今後の生活に役立つ事も多いですし、報も手にり易くなりますので。私達は全員冒険者登録を済ませてますので、ワタルさんの登録が済み次第、私達とパーティを組んで頂きます。」

冒険者とはこの街のギルドと呼ばれる団のメンバーみたいなものらしい。

階級は5段階に分かれていて、上から金、銀、赤、黒、白となっている。

皆んなそれぞれカシンが赤、リンが黒、アリシアに至っては登録して1年しか経っていないにも関わらず銀等級だそうだ。

冒険者になればクエストを注する事が出來る様になり、その難易度に応じて報酬と実績點が貰える。その実績點の累計で階級が決まるという訳だ。

「なるほどな。確かに今後の生活にも金が必要だしな。じゃあ早速登録しに行こう。」

そう言って席を立ち、店の親父に代金を支払う。俺は金を持っていないのでアリシアが全部まとめて支払ってくれた。

ノビているバカ狼はリンが擔いでいる。

(さっき言ってた力持ちってのは本當なんだな。)

らしい小柄なリンの肩に擔がれている大柄な狼男の絵面はなんとも異質なものだった。

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