《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》ゴールドルーキーは突然に14

「兄者、兄者と出會えた事はワイにとって一生の寶もんですわ。もし生き殘ってもワイの事忘れんとって下さいね。」

「わ、私も皆さんに出會えて幸せでした。短い間でしたが、本當にありがとうございました。」

カシンとリンはこれでお別れとばかりに言の様な事を言い始める始末である。

「なぁアリシア、こんなクエスト注してどういうつもりなんだ?」

俺は橫で遠足へ行く子供の様に喜んでいるアリシアに尋ねる。

「達可能と思ったから注しただけですよ?

それよりクエスト開始前に王様から私達に激勵を頂けるそうです。そろそろお城へ向かいませんと。」

楽観的なのか世間知らずなのか。

まぁ元々天界勤務の天使だからな。

まぁ注しちゃったものは仕方がない。

もうこうなったら腹を決めて行くしかないか。

どの道魔族との戦いは將來的に避けられない。であれば今回のクエストは遅かれ早かれやらなければならない事なのだ。

そう思い、覚悟を決める。

「んじゃ、お城とやらに行ってみるか。」

城へはどうやら馬車で行くらしい。

ギルド前には王家の家紋がった馬車が待機していた。

馬車に乗り込むと、まさに豪華絢爛を絵に描いた様な造りをしていた。

真っ赤な絨毯が敷かれていて、椅子は高級なソファーの様にフカフカである。

窓の周りは金で裝飾されており、外からを反してキラキラしていた。

馬車の中ではカシンやリンからこの世界の事を々と教えて貰った。

國々の勢力関係。人間と他の人種との関係。魔族の臺頭について。様々な事を教えてくれた。

そうやって話をしながら約半日、王都へ到著したのは夜も更け始めた頃だった。

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