部屋にった2人は予想だにしなかった景を目にする。

いや、正しく言えば2人の、1人は予想通りの結果だったみたいだ。

「えっ、こ、こんなあっさりと3の魔人を倒してまうなんて、さっきの発魔法といい、あ、兄者は何もんなんでっか？」

魔人1ですら人間の兵士が束になっても相手にもされない。

それを3同時に、しかも瞬殺したのだ。

先程の魔法の威力もあきらかに人間の域を優に超えている。

規格外にも程がある。

初めて會った自分よりも強い男。

その強さに惚れ込み一生付いて行こうと決めた。

しかし、この戦いの中でその認識は大きく変わった。

「す、凄い！！兄者凄過ぎます！！

こんなんもう兄貴の相手になる奴なんて、この世の中何処探してもおれへんのとちゃいますか！？」

バカ狼が天井知らずに1人で盛り上がっている。

しかしそんなバカ狼もよくやってくれた。

今回の功労者は俺じゃない。

リンの報の度が高かったおかげで作戦通りに事を運べた。

そしてアリシア、カシン、リン、皆が忠実にその作戦を遂行してくれたおかげなのだ。

そのおかげで魔人達は油斷した。

自分達の置かれた狀況を正確に把握出來なかったから。

ちょっと強い人間がの程知らずにも自分達に対して攻め込んできた。

恐らくその程度の認識だったのだろう。

普通なら人間なんて自分達に指一本でもれる事は出來ない。

今まで相手にしてきた人間達は現にそうだった。

その経験が大きな見誤りを生んだ。

その人間は転生者で、神が作ったを持ち、更にその神の特訓をけていたと知っていたら或いはこの狀況は生まれなかったかもしれない。

まぁ正直、俺が心配していたのは軍隊相手って事で、魔人數はどうにか出來ると思っていたのだが。

それでもこれ程までに楽に勝利出來たのは本當に皆なのおかげだと思う。

「他の所はどうだった？」

バカ狼は放っておいてアリシアに狀況を確認する。

「はい。私の方はアンデット數と戦闘になりましたが、問題ありません。

カシンの方は殘念ながら生き殘った住人を確認する事は出來なかったようです。

殘黨ももういないようです。」

そっか。じゃあこれで作戦は終了だな。

「分かった。じゃあ帰るか！」

「「はいっ！」」