《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》領地開発は突然に10

「お前には外務擔當をして貰いたい。基本的な仕事はガリアへの移住者を増やしていける様、戦略を考え実行して貰う。」

俺の出した答えは先程アリシアが言っていたとはし違った。

確かに軍事力の強化は最も重要な事項である事には変わりが無いし、今回のカシンの配置もそれを考えての事なのだ。

軍の礎はやはり人なのだ。俺のいた世界では大規模な殺戮が可能な戦略兵が次々に開発され、大量の人數を投しなくても戦爭に勝てる様に時代が進むに連れ進化してきた。

剣から銃へ、弾、ミサイルと経て核へと繋がった。

しかしこの世界では科學ではなく、魔法が大勢の優劣をつけるのに大きく作用する。

魔法を使うのは人である。

科學と違い、無人で全自に行うという事は不可能なのだ。

確かに100人の普通はたった1人の化には勝てないのも魔法の怖いところだ。

その際たる例が俺だろう。

自分の事を過大評価する訳ではないが、客観的に見ても俺はこの世界から見ればかなり異常な存在である。

多分俺1人で國の1つや2つは簡単に落とせてしまうだろう。

だがもし俺がいない時にガリアが攻撃をけてしまったら恐らく瞬く間に陥落してしまう。

だからこそ俺以外にも魔族と対等に戦える存在を早いに見つけ育てる必要があるのだ。

その為にも人を多く集め、才能を見出せる環境を整えなければならない。

何よりもガリアを、そしてそこに住む者達を守れる環境作り、これが俺の出した最優先事項だ。

更にカシンを擔當に任命するのにはもうひとつ理由がある。

それはカシンが亜人という點だ。

人間の國の人間が領主を務める街。

それでは基本的には人間のみの街になってしまう。

しかしそれでは才能を見出す土壌としては不十分なのである。

様々な種族が集まり共存する。

そういう街にする事で様々な才能を見出す事が可能になると思うのだ。

俺は自分の考えをカシンに伝える。

カシンはふたつ返事で了承してくれた。

「ワイは兄者に一生付いて行くって決めてます。兄者がそう思われるんやったら、ワイらは全力でそれをサポートするだけですわ。」

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