《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》領地開発は突然に11

カシンとの話合いも一旦の區切りを迎えたので、再度アリシアを呼んで俺の考えを伝える。

「確かにワタルさんのおっしゃる通りかもしれないですね。畏まりました。全力で任務にあたらせて頂きます。」

アリシアも納得してくれた。

そうしていると、リンが調査から戻って來た。

「ただ今戻りました。僚達の素ですが、概ね把握する事が出來ました。」

やはりリンは仕事が早い。しかもこの前の戦闘でその度は確認している。

やはり諜報擔當は彼に任せるのが好手だな。

「お疲れ様。じゃあ報告を聞かせてくれ。」

「はい。今回紹介された5名はいずれも貴族の者達です。全員キャリアはそれ程長くはないのですが、それぞれが今後を囑されている才能の持ち主で、將來の大臣候補ばかりみたいです。

そして皆ガリアの狀況を擔當の大臣へ逐一報告する様指示をけています。」

これで確定的になったな。

この國は俺達を傀儡にしようとしている。

まぁ今のところ、冒険者の集まりが上手く領地を運営出來るなんて思ってもいないだろうから、程の良い盾くらいにしか思っていないだろうけどな。

実際の運営は本國の大臣達があの僚達を使い行なっていくつもりなのだろう。

ガリアは通の起點になっている重要な街だ。

魔族に侵略されても困るけど、素人に好き勝手にされても困る訳だ。

この國の大臣達の中でどの程度がそう思っているのは不明だ。

もしかしたらあの國王すらもそう思っている可能すら現時點では捨てきれない。

「ありがとう。これでリンの報告のおで俺の腹は決まった。これから今後の方針と人事を伝えたいから、リン、戻って來て早々に申し訳ないんだが、キールをこの部屋へ呼んで來て貰えるかな?」

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