ある程度時間が経ったところでキールとリンも合流する。

「おっ！來たな！ギルドの報告は明日聞くから、今日は心置きなく飲んでくれ！」

俺もし酔いが回ってきた。

俺の様子を見た2人はやれやれといったじで席に著く。

正直嬉しかった。

元の世界では友達と呼べるのは1人だけで、こうして大勢で酒を酌みわす事なんて無かったから。

それもこれもアリシアのおかげである。

カシン、リン、キールに巡り合わせて貰えて、これからはユリウス、ロベルト、カートン、カイザル、ハリーという5人が新たに仲間に加わる。

勿論本當の仲間になっていくにはこれからもうし時間が必要だろう。

しかしこちらへ來て、たった數日の間で出來た繋がりはやはりアリシアがいなくてはあり得なかった。

先程の話を思い出す。

転生する前から俺の事を知っていて、俺を転生させると決めた人。

何が気にったのかは分からないが、俺に第2の人生をくれた人。

俺はこの人の事をどう思っているのだろう。

信用出來る部下？

ーいや、何か違う。

他の皆と同じ？

ーいや、それも違う。

部下としてではなく、1人のとしてずっと側にいてしい。

他の皆も大事だが、やはり大事の意味がこの人だけ違う。

そして１つの結論へ行き著く。

多分始めて會った時に気付いていた。

その言葉を俺が知らなかっただけだ。

前世も含め、始めて覚えた。

さっきの會話で理解し、実した。

（そうか。俺はアリシアに〝一目惚れ〟してたんだ。）

そう思った瞬間、俺はとんでもない事を口走る。

「なぁ、アリシア。」

「はい。何でしょう？」

「結婚してくれ。」

「かしこま・・・、えっ！？」

周りで話してた皆もいきなりの出來事に衝撃が走る。

「！！！！！！！！！！」

「兄者！今何て言いました！？」

真っ先に我に返ったのはカシンだった。

「マジか！？やりましたね、姉さん！あれ？姉さん？おーい？大変や！意識無くしとる！！」

カシンの言葉にその場がまた騒然となる。

「水ーーーっ！」

「とりあえずどっか寢かさんと！」

「あわわわわ」

「ちよっと男共、邪魔です！どいて下さい！」

アリシアはリンに擔がれ部屋へ戻って行く。

結局飲み會はパニックの中お開きとなり、俺はアリシアの看病に向かった。