《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》領地開発は突然に22

魔王は一也だった。

どういう経緯でそうなったかは知らないが、その事についてとやかく悩んでも仕方ない。

まずは今出來る事をやっていくしかないのだ。

俺はブランとの話の容を聞く為、キールとリンを部屋へ呼んだ。

部屋へ來たキールは心なしか目を合わせようとしない。逆にリンはキラキラした目で俺を見ている。

「何だよ、キール。何か言いたい事でもあるのか?」

「いや、あんなの目の前で見せられたからな、あんたら2人をどういう目で見たら良いか分からんのだ。」

なるほどな、気を遣わせてしまった訳か。

「リンは何でそんなに興味深々なんだ?」

「いつかお二人がそうなれば良いなって思っていましたので、嬉しくてつい。」

なるほどな、お年頃子特有のやつか。

ちなみにアリシアは俺の後ろで立っている。

顔は見えないが、照れ臭そうにしているのがなんか分かる。

「まぁこのままじゃ話が出來そうにないから先に言っとくか。

俺はアリシアと結婚する事になった。以上だ。」

ようやくキールがこっちを見た。なんか鼻息が荒い。

リンは足りないのかもっと説明してしそうにしている。

アリシアは姿こそ見えないが悶絶しているっぽい。

「その話はまた後でな。取り敢えずブランとの話の容を教えて貰えるか?」

俺がそう聞くと2人はようやく仕事をする顔に戻り、昨日の會談の容を話し始める。

「まずギルドの開設資金として金貨200枚を要求してきた。次にあちらへ派遣するギルドのスタッフ5名分の住居の提供と毎月の給料を月毎に金貨10枚だそうだ。人の選定はブランが行うらしい。こっちには拒否権はないそうだ。」

金貨1枚が約10萬円って事だから、初期費用として2000萬と5人分の住居。毎月の費用が100萬ずつか。

キールをガリアに連れて行く條件として、かなり強引にガリアへの支部開設を迫ったからもっと吹っかけてくると思ったが、意外と良心的なんだな。

「問題はここからだ。ガリアへ派遣するっていうスタッフだが、それがかなりの曲者揃いなんだよ。」

「ん?どういう事だ?」

「簡単に言えば仕事を一切しないボンクラばかりなんだよ。こっちでも冒険者達からクレームが相次いで今は5人共倉庫整理とか掃除ばかりやらされてる連中だ。」

まぁ優秀な人材をわざわざ派遣する様な真似もしないわな。

俺は取り敢えずその5人と會ってみる事にした。

    人が読んでいる<異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください