《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》領地開発は突然に23

ギルドの2階にある執務室。

その中にいるのは俺とキールそしてブランの3名。

ここでガリア支部で働く5人を待つ。

キール曰く、仕事をしないボンクラ達。

まぁ俺達に人選の権利はないし、取り敢えずどんな人材なのか確かめるのが目的だ。

ガリアにとって有害になりそうな人なら困るしね。

「いやー、驚いたよ。いきなりゴールドルーキー自ら彼らに會いたいと言って來るなんて。」

「ゴールドルーキーは止めて貰えませんか?」

「まぁ慣れるまでの辛抱だよ。」

そう言いながら飄々と話をしてくる。

「この5人はどういう人達なんですか?」

「あぁキール君から聞いたのかい?確かに周りの評判は良くないねー。それどころか頗る悪いよ。」

「左遷って事ですか?」

「まさか。とんでもない誤解だよ。あの5人は実際は凄く優秀だよ。ただ冒険者に対しての応対が良くないんだな。だから周りに嫌われちゃうんだ。」

なんか聞いていた話と違うな。

キールは彼らに會った事無いって言うし、こらは會ってみないと分からないな。

そう考えていると部屋のドアがノックされる。

「來たみたいだね。」

そう言ってドアを開けに行くブラン。

「失禮します。お呼びだと伺ったのですが?」

って來たのは男2名、3名。

彼らは執務室のソファの後ろへ立ち、此方へ一禮する。

「紹介するよ。右からソーマ、フォルト、シャロン、ユリア、ニースだ。此方はゴールデンルーキーことワタル殿。ガリアの新領主様だ。そして銀等級冒険者のキール君。」

「初めましてワタルです。今後ガリアで共に働く事になるのでその前にご挨拶をと思ってね。忙しいところ申し訳ない。」

「いえ、忙しくはないので構いません。」

そう答えたのはソーマだ。見たじ1番の年長者みたいだ。

「そう言って貰えるとありがたいよ。ところで単刀直に聞きたいんだが、今回のガリア勤務について皆はどう思っているのかな?」

ブランがいると答えづらいとは思うが、1番聞きたかった事だし、唯一聞きたかった事なので率直に質問してみる。

「まぁギルド長の前で言うのもアレなんですけど、俺達が行ったらガリア支部は冒険者が増えないんじゃないですか?」

「ほう。それは何故だい?」

「俺達はここにいる時から基本的にギルドに登録してある冒険者のキャパに合わないクエストはけ付けませんでしたし、冒険者のキャパに合わないクエストへの申し出は許可しませんでした。

その事でだいぶ冒険者ともめましたから。そんな俺達だけで運営してしまうと冒険者はどんどん逃げていくんじゃないかと。」

要は発注と注を自分達で采配していたという訳か。

何となくだけど彼らが嫌われていた理由とブランが彼らを選んだ理由が見えてきたぞ。

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