《異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜》領地運営は突然に①

いよいよガリアへ向けて出発する日が來た。

俺とアリシア、カシンの3人は國王へ出立の挨拶を済ませ、王都の正門で他のメンバーと落ち合う。

キールとリン、そしてギルドから借りけた作業員40名は資材調達をしながら向かう為、一足先にガリアへ向かった。

俺と一緒に行くのはアリシア、カシン、ユリウス、ロベルト、カートン、カイザル、ハリーの7名である。

僚5人衆は王都から出る事自初めてらしく、張した面持ちである。

俺達は王室が提供してくれた馬車に乗り込みガリアへ向けて出立した。

ガリアへは馬車で5時間程度。

奪還作戦の時よりも荷がある分し時間がかかる。

道中は魔獣が住み著いている場所もあり、警戒は怠れない。

今回は魔法の実戦経験を積みたいという理由で魔獣が出たら俺が全てを相手する事にした。

萬が一俺が仕留め損なった場合はアリシアがフォローしてくれる事になっている。

王都を発って1時間くらいして、最初の魔獣に遭遇する。

全長が2m以上ある、大型の熊である。クリーチャーベアーと言うらしく俺が知っている熊より全的にが長く、サーベルタイガーの様に長い牙が特徴的だ。

俺はまだあまり試したことのない風系統を使う事にする。

「強き風 全てのを消し去るが如く 我が意に従い その力で切り刻め」

風の第1位階魔法の詠唱を唱える。

しかもかなり力をセーブしてみた。

俺の掌から発生した風の刃は熊目掛けて真っ直ぐに飛んで行く。

そして一瞬のに熊の頭部とを切斷した。

何となく力加減が摑めてきた様だ。

俺の魔法を見て僚5人衆から歓聲が上がる。初めて見た魔との戦闘で気持ちが高ぶったらしい。

「凄い!ワタル様は噂通りお強いんですね!」

噂って何だ?

そう思っているとカシンが5人衆へ忠告する。

「あれは兄者の力の數百分の力やで!あんなもんやと思って貰ったら困るわー!」

お前は俺をどうしたいんだ?しこいつには教育が必要かもな。

そんな中、カイザルからいきなりとんでもないお願いが飛んで來る。

「あの、もしよろしければワタル様の本気の魔法をお見せ頂けないでしょうか?

恥ずかしながら私は戦爭の経験がありません。今後自分の命をかけるお人の強さというのを見てみたいのです。」

「あ、私も是非見てみたいです!」

そう言って5人衆が盛り上がり始める。

いや、本気なんて出したら大慘事が起きてしまう。

俺は何とか止めて貰おうとカシンの方を見ると、

「ワイも兄者の本気を見てみたいです!」

などと彼らに同調しやがった。

最後の頼みとばかりにアリシアを見ると、なんかキラキラした目でこちらを見ている。

どいつもこいつも頼りにならねぇ。

まぁ僚達を安心させるのも必要か。

俺も放った事が無かったから興味はあるし。

そう思い、発魔法の第10位階魔法を放つ事にする。

ただ本當の全力だとどんな被害が出るか分からないので、半分の力に制する事にした。

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