《學校一のオタクは死神でした。》第25話 閉ざされた過去(後編)

*第25話 閉ざされた過去(後編)*

は様々な生の邪念から生まれた…

は優しく、しかった…

黒い髪は腰の辺りまでび、

目は優しい目をしていた…

長速度が凄く早かった…

新が生まれた時は本當に驚いたよ…

「私がこの子を育てる‼︎」

これは一部の神しか知らない閉ざされてしまった過去の話だ…

* * *

「私がこの子を育てる‼︎」

「………ん?どゆこと?」

「だから‼︎私がこの子を育てるの‼︎‼︎」

「いや、それは分かる。だが、神は一人で"勝手"に育つぞ?邪神ちゃんもそうだっただろう?」

「そうだけど‼︎私が育ててみたいの‼︎‼︎」

意味が分からない。何故勝手に育つのに自分が世話をするなどと言うのだ?

「あの〜…ゼウス様」

「ん?どったの神ちゃん?」

聲をかけてきたのはまだい子供の神だった

「もしかしたら何ですけど…邪神さんは母本能に目覚めたのではないでしょうか?」

「母本能?何だいそれは?」

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「はい。母本能とは、が本來持つとされる質で、"子供や年下の者,または弱者を守りたい。" "育てたい。"という強い願の事ですが…っというかゼウス様が作った質ではないですか。」

「いやはや、まだ作ったばかりだから完全に覚えきれてなくて〜ww」

「何が"ww"ですか。しっかりしてください。」

「すまんすまん。で、邪神ちゃんがその母本能に目覚めたと…う〜ん…本能だったらしょうがないか…それじゃあ、お願いしようかな?」

「やったあー‼︎うわーい‼︎これから私はお母さんだよ‼︎よろしくね赤ちゃん‼︎」

うわー….メッチャはしゃいでる…大丈夫かなぁ…

「本當に良かったのですか?ゼウス様?」

「う〜ん…まぁ大丈夫でしょ…多分…って、そんなジト目で見ないで神ちゃん…」

「いえ、そんな目で見ているつもりはありません…ただ…」

「ただ?」

「私も…お世話をしてみたかったなと…」

「………。おーい、邪神ちゃん?たまには神ちゃんにも世話させてあげてね〜お世話したかったみたいだから〜」

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「ちょっ、ゼウス様‼︎」

「うん!いいよ〜‼︎」

「………。」

「良かったねw」

「……はい…」

それから邪神ちゃんは、赤ん坊を世話をして、一緒に笑ったり、考えたり…実に楽しそうだった…

赤ん坊もすくすく育っていった…

赤ん坊も、邪神ちゃんと同様育つのが早かった…

その頃には既に赤ん坊が生まれた頃の神ちゃんと同じくらいになっていた…

そんなある日…赤ん坊の神の役職が判明した…

「死神?」

「うん…そうみたいだね…全ての生に死を與える神…かなり魔力も持ってる…早めに魔力の使い方を覚えさせたほうがいい…頼むよ邪神ちゃん…」

「うん‼︎任せといて‼︎‼︎」

いつも通り、ノー天気だなぁ…

そして、しばらくの時間が過ぎ、星の一つ地球で神と似た姿をした人間が生まれた…

そして、人間は様々な文明を築いていった…

そして、ちょうど安土桃山時代くらいの頃かなぁ…

「地球に行ってくる‼︎」

「ああ、気おつけて行ってらっしゃい……………は?」

「行ってきまーす‼︎」

「ちょっと待って邪神ちゃん‼︎‼︎え⁉︎どこに行くって⁉︎」

「え?地球だよ?」

「そんな意外そうな顔しないで⁉︎おかしいこと言ってるの邪神ちゃんだから‼︎‼︎」

「えー?別におかしいことなんて言ってないよおー?」

「いやガッツリ言ってるからね⁉︎何で地球⁉︎」

「う〜ん、新にいろんなもの見せてあげたいからだよ?」

「あ、新?誰ソレ?」

「あ〜そういえば言ってなかったっけ?この子を今度から新って呼ぶことにしたの‼︎ね〜新〜」

「僕、ありゃたー?」

「そう‼︎新‼︎」

「ありゃたー!ありゃたー!」

「そうだよ!いい子いい子‼︎」

「えへへ」

「………。」

「ねぇ、いいでしょう?ゼウス様〜」

「う〜ん…………分かった…」

「やったあーー‼︎」

「その代わり、絶対に行き帰り以外魔力を使うなよ‼︎」

「え?何で?」

「人間に正がばれないようにするためだよ‼︎!」

「う〜ん…?分かった‼︎行ってきまーす‼︎」

「本當に分かったのかなぁ…」

『『ジトーーーーーーーーーーーーーーーー』』

「な、何だい‼︎神ちゃんに、男神くん‼︎そんなジト目で見て⁉︎」

「いえ…し邪神に甘過ぎるのではないかと…」

「右に同じく…」

「僕達もまだ行ったことないのに…」

「……今度一緒に行くか…?」

「「はい‼︎」」

「………。」

確かに甘過ぎるかなぁ……

今思うとやはり甘かったんだと思う…

あんな事になるとは思ってもみなかったから…

「著いたよ‼︎ここが地球か〜‼︎なんか面白そうなところだね‼︎」

「うん‼︎」

「行こっか‼︎」

「うん‼︎お母しゃん‼︎手‼︎手‼︎」

「はいはい、お手手繋ごうね〜」

「うん‼︎」

「じゃあ〜あの大きいお城があるところに行ってみよっか‼︎」

「うん‼︎いこーいこー」

*數分後*

「そこで何をしている‼︎」

「お城の中にるだけだよ?」

「何を言っているんだ貴様‼︎さては敵國の間者か‼︎‼︎」

城の門の前で男に聲をかけられた

「違うよ〜?新にお城を見せたいだけだよ?」

「何をふざけたことを言っている‼︎‼︎ここから立ち去れ‼︎‼︎」

「ええ〜ヤダよ〜お城見たいよ〜」

「まだそんなことを言うか‼︎‼︎」

「まぁいいや‼︎」

えい!と聲と共に男を無視して門を押した

バキバキバキ‼︎‼︎という音を立てながら門が砕けた

「なっ⁉︎」

「良し‼︎ろっか‼︎」

「お主ら何者だ‼︎‼︎」

すると、音を聞き男達が駆けつけてきた

「これは一何事だ‼︎‼︎」

「このが門を砕きよった‼︎捉えよっ‼︎‼︎」

「「「「は‼︎」」」」

男達は邪神を取り押さえ、縄で邪神を縛った

「ちょっ‼︎痛っ!何するのよ⁉︎」

「その子供も一緒に連れて行け‼︎‼︎」

「「「は‼︎」」」

「お母しゃん‼︎」

「新に何するのよ‼︎‼︎」

「広場へ連れけ‼︎‼︎」

「「「は‼︎」」」

「で?このと子供が城の門を砕いた?そう言いたいのか?」

「は‼︎その通りでございます‼︎」

広場へ連れ出され城の中から立派な著を著た男が出てきた。恐らく、この城の主であろう

「ハッハハハハ‼︎そんなわけなかろう?城の門を砕いた?面白い冗談だな?こんなごときに砕かれるわけなかろう?恐らく、ガタがきていたのだろう。」

「しかし‼︎」

「それに。城の門を砕くほどの力を持っていたらそんな縄くらい簡単に解けるだろう?」

「た、確かに…」

「できるよ?」

「「は?」」

えい!と聲と共に腕の力だけで縄を引き裂いた

「なっ⁉︎」

「何をする貴様‼︎ここで斬られたいか‼︎‼︎」

「ほぉ〜?なるほど…それほどの力があれば門も砕けるか…よし、いいことを思いついた…お主、儂の兵となれ」

「なっ⁉︎ないを言っておられるのですか殿‼︎このようなを兵にするなど‼︎」

「あれ程の力があるのだぞ?儂の兵になれば無敵だろう?」

「しかし‼︎おなごが兵になるなど聞いたことありませんぞ‼︎」

「よいではないか?別に?あ、ちなみによ、儂のいを斷ったらどうなるかわかっておるだろうな?」

すると男はパン‼︎と手を叩くと男達が刀に手を置いた

要するにいを斷れば"死ね"ということだろう…

だが…

「嫌だよ?」

そう答えた、いつものようにふざけた聲で…

「そうか…では、仕方ないな…息子と共に"死ね"」

男の一人が刀を抜き、邪神へに振り下ろした

「痛っ‼︎⁉︎」

真っ赤なが辺りに飛び散った…

「お母しゃん‼︎‼︎」

「ほぉ?まだ生きておるか?惜しいなぁ〜儂の兵になれば助かったのに…殺れ」

まずい…新を家に帰さなきゃ…

再び男が刀を構え振り下ろそうとしたその時…

「お母しゃんから離れおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎」

突然、新のから真っ黒な炎が吹き出し、武裝した…

「何だ⁉︎」

「新⁉︎」

『キュアアア"アアアアア‼︎‼︎』

新の目が真っ赤に染まり、頭上に真っ黒な一冊の本が現れた

そして、その本が誰もれていないにも関わらず突然開かれ、文字が書かれた…

そして…

『キュアアア"アアアアアアアア‼︎‼︎』

頭上の本の四方向に魔法陣が描かれ黒く、大きな槍のような棘が現れた…

そして、それが一転に方向を変えた…

"殿"と呼ばれていた男の方向に…

次の瞬間…棘は凄い速さで放たれ、男に突き刺さった…

「グフッ⁉︎」

「と、殿‼︎‼︎」

『キュアアア"アアアアアアアア‼︎‼︎‼︎』

再び、本に文字が書かれ、四方向に棘が現れた…

そして方向を変え放たれた…

「グワァッ⁉︎」

突き刺さったのは邪神を斬ろうとした男だった…

さらに、本に沢山書かれた…

そして、棘もも書かれた行×4つ現れ放たれた…

「ギァアア‼︎」「止めっ‼︎グハッ‼︎」「助っ‼︎うわぁ"あ‼︎」「グワァア"‼︎」……

そして、広場にいた全ての男が死んだ…

『キュアアア"アアアアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎』

すると本は消え、大人しくなった…

「あら…た?新‼︎後ろ‼︎‼︎」

『キュアアア"アアアアアアアアアアア‼︎‼︎』

遅かった…

男達が後ろから忍び寄り、刀突き刺した…

「新‼︎‼︎」

新の目は普段通りの目に戻り、武裝もとけた…

だが…をいくつものの刀で突き刺され、を流していた…

そして、膝をつき、ぐったりと倒れた…

「殿の仇ぃいいい‼︎‼︎」

男達が倒れた新を次々に刀で刺していった…

「この化けめえええ‼︎‼︎」

何度も何度も何度も…

「新‼︎‼︎やめて‼︎新が‼︎新が‼︎‼︎」

その時、自分の顔に新のが飛び散った…

その瞬間…自分の中の何かが音を立てながら崩れていった……

「そこのも殺せえ"え‼︎‼︎」

「「「は‼︎」」」

痛い…痛い…痛い筈なのに…"痛く"無い…

邪神はゆっくりと立ち上がった…

「てやあ"ぁああ‼︎‼︎」

男は邪神に刀を振り下ろした…

だが…

「なっ⁉︎」

邪神は刀を素手で握り止めた…

「…武裝…」

すると、邪神から紫の炎が吹き出した…

背中から"手"のようなものが六本生え、両手には鋼の鋼の"巨大な爪"のような武が付けられていた…

そして、握っていた刀をそのまま砕き、男を爪で斬り裂いた…

も化けだったか‼︎‼︎」

「た、助けてくれ‼︎‼︎」

「ば、馬鹿者‼︎逃げるで無い‼︎お前達もどこへ行く‼︎ええい‼︎儂が殺すまーっ⁉︎」

"殺すまで"と言おうとした…

だが…

言い終わる前に斬り裂かれた…

「ギャアア‼︎助けてくれ‼︎‼︎」

『ヴァァアアア"アアアアア‼︎‼︎‼︎』

邪神の目が次第に真っ赤に染まり、腕も紫の炎に包まれた…

そして、辺りの全てを壊し始めた…

泣きながら…

狂ったように…

壊し始めた…

もう、彼は誰にも止められない…

皆がそう思っていた瞬間…

邪神の爪を"何か"が赤く染めた…

辺りに"赤い"が飛び散った…

瞬時に邪神の目が元に戻った…

何故なら…

「新‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

自分が斬り裂いたモノ…

自分が斬り裂いた者…

自分が殺してしまった者…

それは、新だった…

新のがだんだんとに変わっていった…

涙を流しながら邪神は斬り裂かれた新に駆け寄り、に変わっていく新を抱えた…

「いや‼︎いやだ‼︎いかないで‼︎」

それでも、新のに変わり続けた…

完全にとなってしまった…

「ああ…ああ…」

が空に舞っていく…

自分のせいで新が消える…

そんなのは絶対に嫌だ‼︎‼︎

邪神は大量の魔力をに向かって注ぎ込んだ…

飛んでいく全てのを集め、全てのを…新を"再生"しようと…

しずつ…しずつ…は新の形に戻っていった…

だが…"魔力が足りない"…

そして、邪神がとった行は…

"自分のを全て魔力に変えること"

「ハアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎」

そして、新のは完全に再生した…

それと同時に、邪神は消えた…

その後…僕が魔力を使ってその日、新と邪神が殺した全ての人、壊した全ての建を何事もなかったように元に戻した…

だが…新は一人になった…

そして、邪神が消えた後…

新に異変が起きた…

新の記憶から邪神の存在が消えていた…

そして、邪神が持っていた記憶の一部が新の記憶に刻まれていた…

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