《【書籍化決定】前世で両親にされなかった俺、転生先で溺されましたが実家は沒落貴族でした! ~ハズレと評されたスキル『超用貧乏』で全てを覆し大賢者と呼ばれるまで~》第二話 し大きくなりました
さて、生後一週間とちょっとで実家に帰った俺。
実家は町の中心から離れた丘の上にある一軒家で、大きな木の傍に建っている。すぐ裏は山になっていて、人はほとんど通らないであろうことが予想されるとても寂しい場所だった。
そんな風景を見ていると父が家の中へっていく。すぐにアンティークな家が並ぶリビングへと到著し、俺を抱っこしたまま父親はソファに座り、母親が兄を膝に座らせながら口を開く。
「そういえばニーナは? 出迎えが無かったけれど……」
「今は町の実家へ戻ってもらっているよ」
「そうなのね。もしかして暇を與えたんじゃないかと思って心配したわ……」
母がそう言うと、父はし苦い顔をして呟くように言う。
「ラースが生まれたから給金は下げなくてはいけないかもしれないね……。大きくなると、學院にも行かせたいしメイドを雇っている余裕は無くなるかも」
「そう……。ニーナは歳も近いし、友達みたいで良かったんだけど」
Advertisement
「まあ、まだデライドも二歳だし先の話だ。それまでにもっと稼げばいいのさ」
どうやらウチにはメイドがいるらしい。だけど、兄と俺の將來を考えて解雇を視野にれているみたい。
うーん……見た目通りの貧乏かと思ったけどそうでもないのかな? 家は古臭くはあるけど、テーブルもソファも品はいいものだと思う。カーペットも高級そうな印象をける。そしてメイドを雇っている、というところで貧乏一家とは言い難い。
「ニーナはお金がなくてもいいから置かせてしいと言っていたんだけど、それだとニーナが可哀そうでね」
「そうよね……」
母がそう言うと父が頬をかきながら眉をへの字に曲げて力なく笑う。
「ま、俺が今まで以上にバリバリ働いて稼ぐ。だから安心してくれ。もっと稼げるようになれば、ニーナを解雇せずに済むかもしれないしな」
「そうね。子供たちの面倒を見てもらって私が働くのもいいかも?」
……それは本末転倒だと思う。それならメイドを解雇して給金分を減らせばいいのでは……そう思いながら母の顔を見ていると、玄関からバタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。
「お、奧様! お戻りになられていたんですか!? 帰ってくる日を教えてくれればお迎えに參りましたのにー!!」
「あら、二-ナおかえりなさい!」
「それはこちらのセリフですよもう……おかえりなさい奧様!」
「ありがとう♪ ただいま!」
「そ、それでお子様は……!」
「はは、こっちだよ」
父親に言われてメイド服のが俺の方を見る。髪は赤で、一本の長い三つ編みをしており、目はぱっちりとしていて可い顔立ちだなと思う。そのニーナと呼ばれたが手をわきわきさせながら俺に近づいてくる。
「うわあああん! 可いぃぃぃ!」
「あぶー!?(うるさっ!?)」
「ああ、ごめんなさい!?」
俺の顔をすべすべしながら満面の笑みでぶ彼に俺はびっくりして泣いてしまう。すると、
「抱っこするかい?」
父が苦笑しながら俺を差し出していた。うん、この人ちょっとおっちょこちょいな気がするからやめてしいかも。だけど、俺に拒否権はなくニーナはすっと俺を抱き上げて言う。
「いいんですか!? ……ああ、ちょっと怖いけど失禮して……わたしはニーナですよー。ラース様!」
「あうあう(よろしくー)」
仕方なく挨拶をする。これから一緒に暮らしていくわけだし、最初が肝心だと思うしね。
「あ、笑った、笑いました! ああ、わたしもいつか素敵な男と結婚して子供を……!」
「ふふ、ニーナならすぐできるわよ」
「そうですかね!? でも今はデライド様とラース様の面倒を見れるだけで幸せですよぅ……」
そう言って俺に頬をすり寄せてくるニーナに、兄がよちよちと歩いてきてスカートを引っ張りながらぷんすかと怒る。
「にーな、僕も!」
「あらあら、わたし大人気ですね! んー! デライド様も可いですよー!」
「わーい!」
――とまあそういうじで、どうしてこんなことになったか分からないけど、俺はどこかの家の息子として生まれ変わった。
ちなみに父はローエンという名らしい。そして母はマリアンヌ。兄はデライドという名。そして俺、ラースにメイドのニーナをくわえた五人が、この家『アーヴィング』家の人々だった。
家はぼろっちぃものだったが裝は高級……そしてメイド付きと、違和を隠し切れないのだが、お金は確かに無く、食べは質素なものだった。
だけど両親は兄にも俺にも分け隔てなく優しくしてくれ、ニーナも溫和な格でとても可がってくれる。その幸せに比べれば貧乏などどうでも気にならなくじるほどに。
そして月日が流れるのは早いもので――
「ラース! こっちこっち!」
「待ってよ、兄ちゃん!」
俺はもう三歳になっていた。
予想通りというか兄ちゃんは俺より二つ年上で、今年五歳になった。今は裏山をふたりで走り回っているところである。
「かぶと蟲、居るかなあ」
「この辺の木ならいるかも?」
三年過ごしてきてわかったことがいくつかあり、まずこの世界は前世である世界の中世くらいの生活レベルであるということ。次に魔法があるということ。二歳のころ家の本棚にあった本を読んでみたところ、そんな記述があった。で、この世界には『スキル』というものが存在する。
習得方法は二つ。
一つは訓練して覚える通常のスキル。もう一つは生まれてから五年経つと、神様から授かる固有のスキルだ。
訓練して覚えるものは魔法や剣といった誰でも使えそうなものばかりだけど、授かるスキルはオンリーワン的なものになるみたいで、デライド兄ちゃんが五歳になって町の聖堂でスキルを授かった時は『カリスマ』というものだった。
『カリスマ』は人心掌握など、人を惹きつける力で対人で力を発揮する。お店なんかの客商売をするといいだろうと聖堂の人に言われていた。
オンリーワンとは言っても、過去に持っていたことがある人もいるスキルが殆どなので初めて発現したスキルを授かるとそれだけで無條件に良い職につけたりすることもあると本に書いてあった。
ちなみに父さんは『穣』というスキルで、土や水、花といった自然に元気を與えることができ、特に野菜の出來が段違いに良くなる。
母さんは『ホスピタル』という薬草に関してのスキル。効能がアップする生ができるのだとか。
このふたつのスキルで簡単な薬と野菜を売って生活しているのが我が家という訳。
「うーん、屆かないなぁ……やっぱり僕は筋力アップとか素早さが凄くなるスキルがしかったよ」
「兄ちゃんのスキルは大きくなったらきっと役に立つから今は我慢しようよ。筋力とかは鍛えればいいしさ」
「そう? ラースも早くスキルを授からないかなあ」
「わくわくするね! あ、家へ帰ろうよ兄ちゃん。俺、お腹空いた」
「そうだね、僕もお腹すいちゃった! 迷子にならないよう手を繋いで帰ろうー」
と、過保護全開の兄ちゃんに連れられ俺達はお晝ご飯を食べに家へと帰る。俺はそんな優しい兄ちゃんが好きだったし――
「うわ!? また汚して! お洗濯するから服をぎなさい!」
「ははは! 男の子は元気なのが一番だ! でも、あまり遠くに行ってはいけないよ? 魔に襲われてしまうからね」
「あ、ラース様待ってくださいー!!」
いつも笑顔で俺達をしてくれ、悪いことをすれば叱る両親が好きだった。あ、もちろんニーナもね。
そして最後にわかったこと――
父さんも言っていたけどこの世界には魔と呼ばれる怪が存在する。例えばスライムなんかは人を包み込んで消化し、ゴブリンは子供を攫って食べてしまうのだとか……。ゲームや漫畫と違い、明らかに恐ろしい存在に俺は恐怖したものだ。
だけどそういう魔に対抗するため、魔法や剣スキルを覚えてお金を稼ぐ人もいるらしい。俺は両親に心配かけたくないから安全な仕事をしたいと思うけどね。
でも、いつかはこんな寂しい丘の上にある一軒家から引っ越して両親たちと町に暮らせればと考えている。
あとこれは願だけど、いつか魔法も使ってみたいと思う。折角そういう世界なんだから憧れるよね?
でも魔法ってきちんと學院で學ばないと、魔力が暴走して頭がパーになると母さんが兄ちゃんに注意していたっけ? はあ、こういう時は貧乏が恨めしいよ……學院行くためにはやっぱりお金かあ。
そういうお金を儲けるスキルを授からないかな? そんなことを思いながら、今日も楽しく野山を駆け、夜は本を読むのだった。
モテない陰キャ平社員の俺はミリオンセラー書籍化作家であることを隠したい! ~転勤先の事務所の美女3人がWEB作家で俺の大ファンらしく、俺に抱かれてもいいらしい、マジムリヤバイ!〜
【オフィスラブ×WEB作家×主人公最強×仕事は有能、創作はポンコツなヒロイン達とのラブコメ】 平社員、花村 飛鷹(はなむら ひだか)は入社4年目の若手社員。 ステップアップのために成果を上げている浜山セールスオフィスへ転勤を命じられる。 そこは社內でも有名な美女しかいない営業所。 ドキドキの気分で出勤した飛鷹は二重の意味でドキドキさせられることになる。 そう彼女達は仕事への情熱と同じくらいWEB小説の投稿に力を注いでいたからだ。 さらにWEB小説サイト発、ミリオンセラー書籍化作家『お米炊子』の大ファンだった。 実は飛鷹は『お米炊子』そのものであり、社內の誰にもバレないようにこそこそ書籍化活動をしていた。 陰キャでモテない飛鷹の性癖を隠すことなく凝縮させた『お米炊子』の作品を美女達が読んで參考にしている事実にダメージを受ける飛鷹は自分が書籍化作家だと絶対バレたくないと思いつつも、仕事も創作も真剣な美女達と向き合い彼女達を成長させていく。 そして飛鷹自身もかげがえの無いパートナーを得る、そんなオフィスラブコメディ カクヨムでも投稿しています。 2021年8月14日 本編完結 4月16日 ジャンル別日間1位 4月20日 ジャンル別週間1位 5月8日 ジャンル別月間1位 5月21日 ジャンル別四半期2位 9月28日 ジャンル別年間5位 4月20日 総合日間3位 5月8日 総合月間10位
8 162異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】
ある日突然異世界へと勇者召喚された俺はそこそこ長い年月かけ、を魔王の元に辿り著く。 が、なんと魔王が命乞い!? うっかりオーケーしちゃったらパーティーのメンバーが裏切り者として俺を追っかけまわしてきて…… なんでだよ! 指名手配された!? 待て待て待てまだ死にたくねぇぇえ! 叫んだところ、俺の元の世界に戻ってきていた。 ──もういい! ここでハーレム目指すから! 〜*〜*〜*〜*〜 思い付き先行、見切り発車ですので更新が遅いどころか暫く放置する可能性大。 ハーレム目指して頑張ります! コメントお待ちしておりまっす 〜*〜*〜*〜*〜 2020/09/18 更新再開!!! またよろしくお願いします! 〜*〜*〜*〜*〜 Twitterで更新の連絡をしています よろしければこちらで確認してください https://twitter.com/HH_nadeshico9?s=21
8 87女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが ~2nd season~
高校卒業から7年後。ガーナでの生活にも慣れ、たくさんの子寶にも恵まれて、皆と楽しくやっていた大和。 しかし、大和と理子の子であり、今作の主人公でもある稲木日向は、父に不満があるようで・・・? 一途な日向と、その周りが織り成す、學園ラブコメディ。・・・多分。
8 66異世界冒険EX
神木悠斗は異世界からの帰還者だ。女神に飛ばされ、無理難題を頼まれては解決してきた。何度も。 おかげでステータスも能力も、チート。だが、悠斗にとってはそれはどうでもいい事だ。 悠斗が望むのはただ一つ。 平和で幸福な生活。 今日も悠斗はそんな生活を求め、女神の呼びかけに応える。この冒険に終わりはあるのか? そんな疑問を持ちながら。 ……更新しようと思ったらアプリが再起動して消えちゃいました。また一萬字近くポチポチする気力が湧くまで申し訳ないですが、停止します。死にてぇ ジュエルセイバーFREE様の素材を使わせていただいています。 http://www.jewel-s.jp/
8 173最強家族のまったりライフ
目を開けると目の前には幼い容姿をした女神様がいた。女神様によると俺は死んだので転生するらしい。種族を決めて、チートなスキルを貰って、さあ!冒険の始まりだ! ……………と意気込んでいたのにまさかの0歳スタート!?しかも産まれたところは………何この人外魔境!俺って本當にチート!?(チートです) 小さな身體に苦労し、周り(メイドや家族)に振り回されながらも主人公は最強な家族に勝てる強さを求め、今日をまったり生きていく………… 初投稿です。シリアスはなしでほのぼのを書いていこうかと思います。
8 103勇者なんて怖くない!!~暗殺者が勇者になった場合~
ラグナール帝國暗部のトップにして、國の実力者である『五本剣』の一人に數えられる主人公、ディーネ・クリストフ。 彼は隣國のフリアエ王國において勇者召喚が行われた為、その內情を探るよう王から命令される。 當然、その力と身分は隠して。 勇者達の関係に巻き込まれる事になった彼は、果たしてどのような道を歩むのか。
8 143