《僕と彼たちのありきたりなようで、ありきたりではない日常。》ケサカラ、ハラン、パサラン

そして翌日

僕は6時半にセットした目覚ましで起きた

「よし、今日も頑張るか・・・んが重い?」

と右を見ると

「すぅ〜・・・」

と伊代が右腕をホールドし

「ふにゃ・・・」

と茜が左腕をホールドして

2人とも寢ていた。

・・・しかも僕のベットで。

「何やってんの〜⁉︎」

朝から騒がしくなるのであった。

「2人ともなんでベットにってきたの?」

「お兄様に夜這いを仕掛けに」

・・とうとうこの子、言っちゃったよ。

「片時も坊ちゃんから離れないために?」

・・何故疑問形?

「あのね・・の子がそう簡単に

男の布団にってきては駄目でしょ?」

「お兄様だからいい」

「坊ちゃんですからいい」

説得は諦めよう。

「もういいや、何でもない」

「というかお兄様は私をの子として

意識しているんですね‼︎」

「するか⁉︎君、妹だよね⁉︎」

「やりましたね‼︎伊代様‼︎」

「ありがとう茜さん‼︎」

と何か2人は盛り上がっていたので

ほっとくことにしよう。

だって疲れそうだし・・

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と何だが騒がしい朝食を終え

僕と伊代は學校に行く時間になった。

「お兄様、一緒に行きましょう」

「・・先に行ってくれ。僕は後でいくよ」

「何故ですか?」

「そりゃ僕と一緒だと伊代がクラスメイトに

何言われるか分からないでしょ?」

「私は構いません。お兄様と

いけないでしたら私は休みます」

「おいおい、學年主席が休んだらまずいだろ」

「私にとっては學年主席やクラスメイトよりも

お兄様が優先です」

「いや、それは・・・」

「どうしても駄目ですか・・・?」

と上目遣いをしてきた。

昔からこの目をされるのが僕は苦手だった。

「・・分かったよ。一緒に行こう」

「はい‼︎流石私のお兄様‼︎」

と一気に向日葵のような笑顔を僕に向けてきた。

この笑顔にも僕は昔から弱かった。

そして気がついたら僕の左腕に絡んできた。

「さ、さ、流石にこれはまずいかな」

「さぁ‼︎行きましょう〜〜‼︎」

と僕は伊代に言われるまま學校に向かった。

通學路になると周りの學生が僕らの方を

見てくるようになった。

「これは・・・心臓に悪い」

・・特に男子生徒からの目線が痛い。

流石我が妹だと改めて思った。

何か転2日目から大変なんだけど。

「お兄様は今日のお晝ご飯はどうされますか?」

と我が妹は僕の心を知らずなのか

晝ご飯のことを聞いてきた。

「そうだね・・・學食にでも行こうかな」

「分かりました。では私もそうします」

「あ、ゆうちゃん〜〜‼︎」

と誰が僕を呼んだ。

「あーちゃん、おはよう」

「うん‼︎おはよう〜〜‼︎」

と聲をかけてきたのは

あーちゃんこと湊明日香だった。

「・・お兄様。この方は誰ですか?」

「・・ゆーちゃん、この子誰?」

と2人の質問が被った。

「ああ、この子は僕の妹の伊代」

「妹?あれ、ゆーちゃんって妹といたっけ?」

・・そうだ。この2人面識ないんだ‼︎

僕があーちゃんと別れたのが10年前

そして伊代と兄妹になったのが

あーちゃんと別れてすぐの時だった。

・・取り敢えず、その出來事はおいておこう。

話すと長くなるし。

「ああ、僕の親が再婚したんだ。

だからあーちゃんが知らないはず」

「そう・・伊代ちゃんか・・

私は湊明日香。ゆーちゃんの馴染だよ」

「・・お兄様、私、馴染がいたなんて

聞いたことないんですけど・・?」

と若干伊代が怒っている。

「まぁもう會うことも無いかなって

思っていたからさ。話していなかった」

「そうですか。湊様、私は筧伊代と申します。

私の兄が昔お世話になっていたようで」

「様はつけないでよ〜〜明日香でいいよ〜」

「分かりました。では明日香さん。

これからよろしくお願いします」

「うん‼︎よろしくね〜‼︎で、取り敢えず」

と區切ると僕と伊代を見ると

「兄と妹にしては距離が近すぎない?」

「そうだよな?」と僕

「いえ、これが兄妹の正しい距離です。

妹は兄の右腕に摑まるという権利があります」

「「そんなのあるか‼︎」」

と僕とあーちゃん

「お兄様、恥ずかしがらずにいいんですよ?」

「なら私も」とあーちゃんが僕の左腕に摑まった。

「あーちゃん‼︎」

馴染は馴染の腕に摑まる義務があるの」

「そんな義務あるか‼︎」

・・というかあってたまるか。

「むむ、明日香さん、そうきましたか」

「伊代ちゃんもやるね?」

「あの〜僕が大変なんだけど」

だって両腕が自由にかせないって

意外と歩きにくいんだよ?

「「何か文句あるの?」」と2人から睨まれ

「いえ、何も文句はありません」

としか答えられなかった。

この狀態は伊代が1年生の昇降口に行くまで続いた。

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