《僕と彼たちのありきたりなようで、ありきたりではない日常。》優希の地味な能力
あーちゃんの暴走?が治ったので學校を案して
もらう事になった。メンバーは僕、伊代、茜
あーちゃんだった。
「にしてもひろいな」
「それはそうだよ。だって國最大規模の敷地が
あるんだもん。學食は3つ。育館は5個
だっけ?多すぎて數えてないや」
「それにプラス、外のコートなんて部活ごとに
図書館も3つ、それ以外にも最先端の施設が
大學並みにあるそうです」
「よく知ってるね?伊代って新生?」
「これはお兄様に學校を案して差し上げようと
勉強しました結果です」
「流石、坊ちゃんの事になると普段の倍以上の実力
を出す伊代様・・メイドとして不覚でした」
「茜さんにはいつも家事でお世話になっていますよ
・・まぁお兄様は渡しませんが」
「僕はなんなんだ?」
「ははは・・・」
「ここが校庭。さっき言ってたけど、部活毎に
コートがあるんだ。手前が陸上、その後ろに
野球、サッカー、テニス等沢山あるよ」
「改めて広すぎないか?」
・・各部活ごとにあるとはいえ、校庭だけで
1つの小さな町があるようだった。
「筧くん〜‼️明日香〜‼️」
と呼ばれた方を見ると守山さんがいた。
そういえば彼は陸上の特待生だった。
「明日香〜案できてるんだね〜私は明日香が
道案出來るようになって嬉しいよ」
「三春⁉️言わなくていい‼️」
・・そういえば
「まさかと思いますが湊様は道案が苦手なの
ですか?」
と茜が聞いていた。
「ン、ソンナコトナイヨ・・」
あーちゃんバレバレ
「あーちゃんは僕と昔遊んでいた頃から方向音癡
だったんだけど、まさかまだだったとは・・」
「・・・」
「そうなの。明日香って今も學校で迷うから
いつもは私が一緒に行しているんだ」
「お〜い、あーちゃん?」
「湊様?」
「湊先輩?」
と僕らの視線が一斉にあーちゃんに向いた。
「でも今回は迷わなかったよ‼️」
「いつもはどうした?いつもは?」
「・・グッ」
と守山さんに向かって親指を立てていた。
「・・お兄様、校図はおぼえられましたか?」
「ん、覚えたよ」
「「覚えたの⁉️」」
「あ、ああ」
「流石坊ちゃん‼️それでこそ私のご主人様‼️」
「ゆーちゃん、いつ覚えたの?」
「昨日」
「1日だけで?」
「お兄様は見たものはすぐに覚えて、そして絶対に
忘れないのですよ‼️」
「ははは、そんなまさか。問題、A棟の教室數」
「13」
「D棟にある理科室の數」
「3つ」
「第4音楽室がある場所?」
「B棟の2階」
「完璧・・」
「というか、私達が校図を見ないと分からない
レベルの問題だよね」
「まぁ覚えるのは得意だからね」
・・・々とありましたし
「筧くんって本當に人間?最早覚えるのレベル
じゃないよね?」
「それは坊ちゃん専屬のメイドが説明
しましょう‼️坊ちゃんは見たものを寫真のように
して頭のアルバムにれているイメージです‼️
なので絶対忘れないのですよ‼️」
「ゆーちゃんって超ハイスペック人間なんだ」
「財閥の後継者で絶対忘れない記憶力、
ハイスペックにも程があるでしょ?」
「ただ、坊ちゃんは乙心には鈍なのが玉に
キズですね」
「それはわかりますよ茜さん‼️」
「待て待て、僕はそこまで鈍かい?」
「「はい‼️とっても‼️」」
とハモられた。
「あ〜確かに筧くんって鈍かも」
「ゆーちゃん、鈍ダメ、ゼッタイ」
・・何故か陣全員から言われた。
「僕はラブコメの主人公かい?」
「「「「そうじゃないですか‼️」」」」
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