《部活の後輩と付き合ってみた》電話

「ん・・・?よく寢たかな」

晝ごはん後に晝寢をして起きたのは、

丁度、日が落ちるぐらいの時間だった。

「さて、晩飯の準備でも・・・」

と自分のスマホを見てみると

織田や森、與謝野さん、果ては七海さんからも

留守電やメッセージがいくつも來ていた。

とりあえず七海さんに電話をしてみよう。

「もしも・・・」

「センパイですか⁉️」

と電話をするなり大聲でばれた。

「あ、はいセンパイです。どうした?」

「センパイに何度も連絡しても、留守電には出ないし

メッセージには既読つかないし・・・心配したんですよ」

・・・この子は人の気持ちを知らないで。

こっちは君がいないと生活リズムが崩れていたのに・・・

「悪かった。さっきまで晝寢をしていて

気づかなかった」

若干ぶっきらぼうに返答すると

「本當ですか〜〜?」

イラっ

「僕だって晝寢をしますよ、そりゃ。

七海さんもよく僕のベッドを使って晝寢するでしょ?」

とあっち側の外野だろうか

・・・平塚って先輩のベッドで寢てるの⁉️

・・・もう2人ってそこまで進んでいるのか‼️

先輩方うるさいです‼️

騒いでいた。

多分、聲的に與謝野さんと織田だろう。

てか七海さんはあの2人と一緒にいるのか?

「七海さんで、用事は何?無ければ切るよ」

「あっ、そうでした。センパイ今日暇ですよね?

ですよね?ですよね?」

・・・人が常に暇だと思いやがって。

そして今日のイライラが予想以上に溜まっていたのか

「悪い、今日は暇じゃない」

「そ、そん」

「じゃあ」

と初めて自分から電話を切った。

「はぁ・・何やってんのかな僕」

自分だけわれなかっただけで、機嫌悪くして・・・

「先輩だけじゃなくて彼氏としても失格だよな」

と自己嫌悪に陥っていた。

♪〜〜

またスマホが鳴った。

相手は七海さんだった。

・・・次は謝ろう。

と決めた僕だった。

「もしもしなな」

「センパイ‼️酷くないですか⁉️いきなり切るなんて」

「だからそれに関しては」

「センパイいつも日曜日は部屋でゴロゴロしてる

じゃないですか‼️」

「いや、だか」

「どうせ家から出たくないから何ですよね?」

・・・さっきから言いたい放題言いやがって

「ああ、悪いか?僕だって日々夏目の後始末や後輩の

フォローをするので疲れているんだよ・・・

たまには休んだっていいだろ」

・・・違う、僕が言いたいのは違う。ただ謝ればいい。

それなのに何でそれが言えない。

「その割にいつも休日はどこかに行きますよね?

疲れているんじゃないですか?」

「だから今日は特に疲れたの‼️」

「センパイの噓つき」

「だから噓じゃないって」

「センパイがそうするならこっちにも作戦が

あります・・・覚悟してくださいよ」

と電話が今度は切られた。

・・・やっちまった。

「何してんの僕は・・・」

さっきよりも更に自己嫌悪に陥る僕だった。

そんなテンションで晩飯を作る元気も湧かず

最寄りの駅に向かった。

「まっ、駅に向かえば何かしらあるだろ」

と僕は財布とスマホを持ち、家を出た。

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