《部活の後輩と付き合ってみた》父の威厳とは、一・・・?

ふと思い七海の両親の方をみると

「あらあら、若いわね〜ねぇ拓海くん」

「は、はい」

「あなた意外という時は言うのね〜〜」

「すいません・・・」

「あら、怒ってないわよ?ただあなた意外と

熱いのねと思っただけよ〜」

「お、お、俺は認めないからな⁉︎」

とさっきまでの威圧はどこに行ったのか

かなり慌てた様子の七海のお父さん。

「あら、あなた何で?」

「こ、こんな、ぶ、ぶ、部活のこ、こ、後輩に出す

様な野郎にな、な、な、七海は渡さん‼︎」

「でも、私もあなたと同じ部活の後輩よ?

ねぇ平塚センパイ?」

「あ、似てる」

「確かに似てますねセンパイ?」

妙にお母さんが言うのと七海が言うアクセントや

聲のトーンが似ていた。

・・・と言うかあなた、私に後輩に手を出したと

言ったが、お父さんあなたもか・・

「・・・七海のお父さん?あなたも僕とあまり

変わらないような・・・」

わりかしまともなツッコミをれると

「お、お、俺はいいんだよ‼︎」

とさっきよりも慌てた様子のお父さん。

そこでいきなり七海が立ち上がり

「お父さん」

「ど、どうした七海?」

「パパ嫌い」

「ぐはっ・・・‼︎」

と後ろ向きに倒れた。

「七海のお、お父さん〜〜⁉︎」

アレが俗に言う娘の反抗期か・・・

そう思いながらお父さんの救援に向かう僕。

「お、俺は、お、お前を、み、認めて・・・」

「まだ言うんですね・・・」

・・・もうなんか可哀想になってくる。とそこに

「パパも部活の後輩に手を出したじゃん」

七海の容赦ない追撃がる。

「ぐほっ⁉︎」

「それなのに自分の事を棚に上げるお父さんなんて

大嫌い‼︎バカ‼︎」

そしてトドメの一撃。

「ガハッ・・・⁉︎」

「七海⁉︎そろそろやめてあげよ⁉︎

お父さんのライフもうゼロに近いよ⁉︎」

というか限りなくゼロに近いだろう。

・・・てか何故僕がフォローに回るんだろう?

お母さんの方は笑っているし

七海はそっぽ向いてるし

「誰か助けてあげましょうよ・・七海?」

「いやだ」

「・・・一応聞きますが、七海のお母さん?」

「今回はウチの人の自業自得だから〜

助けないわ〜」

・・・意外と毒吐くな〜

とお父さんは息が絶え絶えになりながらこう言った。

「な、なら最後の手段は・・・お前のご両親に

この事をい、言う・・」

・・・この人、最初の威厳全部消えたな。

「パパ⁉︎それは酷いよ‼︎」

・・・七海からのさらなるブーイング。

とそこへ七海のお母さんが

「いいじゃない〜電話したら?

拓海くん、今ご両親は?」

「両親は今、夏休みで東北で旅行してると思います・・」

「じゃあ電話繋いで貰える?」

「お母さんまで酷いよ‼︎」

「大丈夫よ〜多分七海やパパが思っていることには

ならないと思うわ〜」

「それはどういう意味・・・?」

「まぁそれはあの人のリアクションを見れば

分かるわ〜」

「はぁ・・・?」

と思いながら僕は両親に電話をかけた。

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