《部活の後輩と付き合ってみた》「あれ、僕の・・・」 「ええ〜‼︎」

駅を出て、待ち合わせ場所である箱神社に向かった。

そして駅からバスに乗り、神社近くのバス停で降りた。

木の間から日差しが照らしてくる。

都會に比べれば、幾ばくか日差しは弱いが

それでも暑いのは変わらない・・・

暑いのが嫌いな僕には何よりも耐えられないのだが

今回は何よりも・・・

「なぁ七海」

「なんですかセンパイ?」

「もう帰りたい・・・」

「早っ!?まだ來て1時間も経ってないですよ!?」

「・・・だってもう疲れたよ~神的に」

「ほら歩きますよ・・・」

「うぇ・・・」

と彼に手を引っ張られ渋々と歩いた。

そして鳥居をくぐり、待ち合わせ場所の本殿に向かった。

「とうとう著いてしまった・・・」

「そんな嫌ですか・・・」

「暑いのも嫌だし、両親にも會うのも面倒だし

・・・特に父親に會うのも嫌だし」

「暑いのはわかりますけど・・・」

と七海は呆れた様子でこちらを見てきた。

「だって面倒だし、七海も疲れるよ~~?」

「私は構いませんよ。私の父親もかなり

・・・面倒なんで」

「君のお父さんはそれぐらい君が大切なんだよ~

・・・ってよくお父さんと電話するからさ」

「いつ換したんですか!?」

驚いた様子でこちらを見てきた。

それのそうだろう、だって彼氏と自分の父親が

アドレスを換していたのだから。

僕も七海と僕の母親がアドレスを換していたと

知ったら驚くだろう。

「名古屋で別れる前に」

そうそう七海のお父さんから駅で別れる前に

~~~~~~~~~~~~~

七海がトイレに行っている間に

「七海の生活を知りたいから連絡しい

拓海くんが暇な時でいいから、頼む!」

「はぁ、では換しますか?」

「おぉ!助かる!

あと、先輩によろしくと伝えてくれ」

「分かりました」

~~~~~~~~~~~~~

「・・・次帰ったら無視しよう」

「それは止めてあげよう?」

・・・多分お父さん號泣するよ?

と話していると

「拓海~~~!」

「たくちゃん~~~!」

目の前で手を振る男がいた。

「センパイ、多分呼ばれてますよ?」

「知らない」

「いやいやでも・・・」

「知らないっていったら知らない・・・」

「拓海~~~!」

「たくちゃん~~~!」

それでも手を振り続ける男

「・・・センパイ」

「斷る」

・・・何故自分から地雷を踏みに行かなきゃいけないんだ

「拓海~~そろそろ気づいて~~」

「そろそろ泣いちゃうわよ~」

といい加減面倒になってきたので

「ああっ!!面倒だな!!」

と僕はその男の元に向かった。

「拓海~~無視は酷いだろ~」

「そうよたくちゃん~」

「・・・何してんだよ」

「ほら久しぶりの再開だろ?

サプライズって重要だろ?」

「あんな手紙を凝っている暇があるなら

別に使いなよ・・・」

「ほら、何か面白いだろ?」

と僕らが話していると

「センパイ?」

「ああ、ごめんね七海」

「センパイ、この方々は・・・

センパイのご兄弟ですか?」

「はっ?」

「おお~俺らはまだ大學生で行けるぞ~!

やったぜ!」

「そうね~!まだいけるかしら」

「・・・七海、僕には兄弟や姉妹はいないぞ」

「え?でも、じゃあこの二人は・・・」

「あれ、僕の両親だよ・・・」

「ええ~!!」

「ほう、君が七海さんか!

あの平塚の娘とは思えないほど

らしいじゃないか!」

「あら、たくみちゃん。

隨分可らしい彼を作ったのね~」

「え、え、え」

とまだ狀況が読めてないようで

頭を抱えている七海。

そして僕の両親は七海に近づき

「俺は拓海の父だ!

よろしく頼む!」

「私は分かると思うけど

拓海の母よ~

七海さん~可いね~」

と七海に挨拶をして

「こ、こ、こ、こんにちわ!

わ、わ、わ、私は平塚七海といいます!

息子さんとお付き合いさせていただいて

おります!」

「おお~しっかりとした娘さんじゃないか!」

「あの平塚の娘とは思えないわね~」

「・・・とりあえず場所移しない?

ここ暑いし・・・」

と僕らは両親が泊まっている宿に行くことにした。

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