《部活の後輩と付き合ってみた》スイーツ脳
「みんな合宿お疲れ様」
と織田がグラスを持ち、みんなの前に立った。
今日は合宿最終日、そして今は今までの疲れを癒すためのお疲れ様會。
合宿先の宿で一番大きな部屋で學生が全部部員が揃っている。
「「お疲れ様です!!」」
「今日までみんな良く頑張ってくれた。先輩たちは補佐ありがとうございます」
「ハッハッハッ~もっと褒めてくれてもいいんだよ?」
「……樋口さんはし自重しなさいよ。
織田、進めていいからね」
「……いつものようにすみません先輩。
とりあえず今日はみんな楽しもう、乾杯!!」
「「乾杯~!!」」
「よっしゃあぁ終わった~~!!
俺頑張った、毎朝5時半に起きてよく頑張った!!」
「森……頑張ったことが“起きる”ってなんだよ……」
「いやいや先輩、俺にしては凄いんですよ!!
ーーなんせ授業毎回遅刻ギリギリですからね!!」
「森……お前さ……同期としてどうかと思うぞ?」
「森先輩私も同意見です!!
朝起きるの大変ですものね!!」
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と森の意見に賛する七海。
「……僕の彼も同レベルだったか」
なお七海は毎朝僕が起こしている。
……だってこの子、僕が起こすまでずっと寢ているもの。
「えへへセンパイ~そんなに褒めないでくださいよ~」
「いや褒めてないんだが、割とマジで」
なんて思っていると七海の同期の子部員が隣でため息をつきながら
「國木田先輩、この子先輩に言われたことは全部頭の中で良い意味に変換されますから……」
「知っているさ……僕の彼の頭はスイーツ脳だってことぐらい……」
「……なんか焼けしそうですね。
ーーあっ、いやでも毎日焼けしそうな先輩方をみていたら慣れました」
「ちょっと言い方に棘ないかな?」
「気のせいですよ、えぇ」
「そうですよセンパイ~そんなの気にしていたらカップルやってられませんよ」
「いや君はもうし気にしてくれ、あと毎朝自分で起きろ」
「ドンマイ!!」
「何に対してのドンマイ!?」
「……彼を間違えたに対してのドンマイでは?」
「あっ、それ一理あるな」
「……今しれっと私の悪口言いましたよね?
というか自分で自分を間違いってそうそう言いませんよね?」
「「気のせいじゃないかな?」」
「そこハモらなくていいじゃないですかね!?」
七海と同期が賑やかに話しているので、僕はその場を後にして織田の方に向かった。
「お疲れ織田」
「ああ、先輩もお疲れ様です。というか合宿中は々と助けてくださりありがとうございます……」
と深々と頭を下げる織田。
「いいって、僕は大して何もしてないし」
「そうそう國木田何もしてないから」
「……君は黙っててもらえないかな樋口さん」
「いやいや國木田先輩、樋口先輩、お二方には合宿中本當にお世話になりました……」
「まぁまぁ織田クン、頭を上げたまえ~」
「樋口さんの言う通りだよ、頭を上げてよ。今回上手くいったのは織田を始めとする幹部の実力だよ」
今回の合宿では特に何も問題が起きずに最終日を迎えた。それは織田達が頑張ったためだろう。
正直、僕や樋口さんがいなくても上手くいっていた気がする。
それは樋口さんも同じ意見らしく
「そうそう國木田の言う通り。織田は自分に自信を持ちたまえ~」
「分かりました……でも先輩たちには本當にお世話になりました」
「なんか照れるね……ここまで言われると。ねぇ國木田」
「うん、そうだね。流石に照れる。
ーーてか、あれ與謝野さんは?」
「桜は……あれです」
と織田が指をさした方を見ると
「平塚可い~~後輩ちゃんも可い~」
「ち、ちょっと與謝野先輩!? 離れてくださいって!!」
與謝野さんは七海と彼の同期の子部員を抱きしめていた。
あぁそういう事か。
……というかあれちょっと酒ってないか?
「一応聞くけどさ、止めないの?」
「……しばらくして止まらなかったら止めに行きます。
はぁ……疲れるんですよね、あいつを引き剝がすの大変なんですよ」
まぁ確かに與謝野さんは結構引き剝がすのが大変そうだ。
なんやかんやでその場面を何回か見ているからよく分かる。
「織田も大変だね~あとで茶化しに行こうっと」
「止めなさい樋口さん……君の彼氏に同しそう」
「それは大丈夫だよ。彼氏の前では貓被るから」
「……ある意味君らしいよ」
「褒めないでくれよ國木田~」
「いや褒めてないからな? むしろ結構けなしているつもりなんだけどね?」
七海、森、樋口さんを始めとしてなんでこうもこの部活にはポジティブな奴らばっかなのだろうか……? いや部活の雰囲気的にいた方がいいのだろうけど、こうも同じ反応をされると疲れる。
「大変だね~國木田も」
「そう思うならしは配慮してくれ……」
なんて思わざるおえなかった。
note+ノベルバ+アルファポリス+電子書籍でエッセイ、小説を収益化しつつ小説家を目指す日記
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