《脇役転生の筈だった》2
「きゃあぁぁ!
可い!
可いわ!
咲夜ちゃん!」
「あぁ!
咲夜は可いぞ!
いつもにまして可い!」
「父さん、母さん何言ってるの……。
咲夜が可いのは當たり前の事だよ」
朝から私は捕まっていた。
母と父、そこに兄まで加わり討論が始まった。
……一この家族は何をしているんだか……。
シスコン兄め!
「お母様、お父様!お兄様も!
遅れてしまいます!」
「あら…ごめんなさいね。
ついつい白熱しちゃって……」
「すまないな、咲夜。
そろそろ行かなければいけないからね」
「ごめんね、咲夜。
さぁ、行こうか」
私の一聲でやっとあの騒ぎは終了した。
………はぁ、無駄に疲れた。
まぁ、されてるって事だよね。
車の中で兄から細かい説明をけ、クラスが張り出されているはずの場所へと向かった。
兄は隆會としての仕事があるらしく皐月先輩に連れていかれた。
「えっと……あ、彼処かな」
歩いていると人盛りを見つけた為、そこに向かって歩いていく。
案の定そこにはクラスが張り出されていた。
私の名前を1組から順に探していく。
私の名前は海野咲夜だから名前があるとすれば上の方にあるはずだ。
あ…1組だ……。
學式って1組から場だったよなぁ……。
って事は前の方か……。
友人がいればその名前も探すのであろうが殘念ながら私にはまだ友人は存在しない。
……來年までに出來ればいいなぁ。
最初は教室に集まるとの事なので新品の上履きに履き替え1人で教室に向かった。
教室には既に何人かがいて、早いなぁ……と関心しつつ、私は名前が書いてある席に座った。
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友達がいたらこういう時とか話せるんだろうなぁ……。
取り敢えず明日からは友達を1人でも作るとこから始めるか。
私は暇になったため、し周りの話しに耳を澄ます。
「このクラスにあの天野様がいらっしゃるんですって!」
「確か、神崎様も一緒よね!」
……とんでもないクラスだったようです。
あぁ、そういえば1組の最初に天野って見た気がする。
……忘れてた……。
「あ…天野様よ!」
「神崎様も一緒してるようですわ!」
このクラスの令嬢は食系らしい。
私は周りのテンションについていけず遂には窓の外を見ることにした。
わー、綺麗だなー。
「すまない、開けてくれないか?」
「ごめんね、通してくれるかな?」
2人は人気者のようで自分の席に著くことも出來ていないらしい。
あぁ、可哀想に。
……えぇ、人事ですよ。
私には全くもって関係ない人達だからね。
関わりたくもない。
……いや、ゲームだと確かに神崎 奏橙は好きなキャラだったさ。
でも…現実とは違うんだよ!
それに、死亡フラグなんてたてたくないし!
「あ…咲夜!
同じクラスになれたな」
なのに、何故この馬鹿…天野天也は話しかけてくるのだろうか?
「……えぇ…そうですね。
それよりも、後ろの令嬢達はよろしいのですか?」
言外に私に話しかけるな、と言ったつもりだったんだが……通じないらしい。
「君が海野咲夜さん?」
「……そうですが、何か?」
こいつもか!!
何としても私を引き込みたいらしいな。
いや、まだ諦める必要はないはず!
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「あぁ、ごめん。
僕は神崎奏橙。
よろしく、海野さん」
「……えぇ、宜しくお願いします」
頼むから1人にしてくれ。
私は関わりたくないんだ。
「おい、奏橙。
この前の話、忘れてないよな?」
「…はぁ……分かってるよ」
一何なんだ。
私を使って賭けでもしているのか。
そんな時、白鳥先輩らしき人がってくる。
「初めまして。
僕は第4學年の隆會メンバーの白鳥涼太です。
今から學式なので並んでください」
あぁ、やっとか。
というか、こういうのって先生じゃなくて先輩がやるんだ。
……確か新生代表の挨拶の後に在校生代表だよね。
在校生代表って皐月先輩だったっけ?
で、その後隆會會長だったよね。
あれ?
そういえば會長って誰だろう?
ま、いっか。
後で分かるだろうし。
晝休みに兄に聞いてみよう。
あぁ、張する。
兄の顔に泥を塗る事がないように気をつけなきゃ。
「白鳥先輩!?」
「あの白鳥先輩ですの!?」
「わ、私!
ずっとファンだったんですぅ!!」
白鳥先輩って有名なのかな?
……あぁ、顔だけはいいもんね。
納得した。
格は知らないだけでだけっていうのには特に意味はないけど。
白鳥先輩は困り顔だったが、私を見つけると聲をかけてきた。
聲をかけなくて良かったのに。
「あ、さく……海野さん、1組だったんだね。
悠人が擔當変われっていう訳だよ……」
兄よ。
何をやっているんだ!!
擔當変われって……駄目でしょう!!
あれ、そういえば兄の擔當って何だろ?
……ま、いっか。
それより、1つ気になった。
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「…私、お兄様にクラス教えていません……」
そう、兄は私のクラスなんて知らないはずなのだ。
それなのに何故知ってる!?
私の一言で白鳥先輩も固まった。
「え……?
悠人……あいつまさか……いや、シスコンにも程があるだろう……」
顔を引き攣らせてそんな事を言っていたが知らないフリをすることにした。
この件には突っ込んじゃいけない気がする。
「…またあの子?」
「いい気にならないでしいわ」
「きっと何かしたんだわ」
散々な言い様だな。
気にしないけどさ。
「白鳥先輩、行かなくていいんですか?
兄の事は……その、すいません…」
私は深く頭を下げる。
兄がやらかしたのは私のせいらしいからそれくらいはしなければ……。
「いいよいいよ!
悠人の事はいいから!
頭上げて!」
「涼太、変わるよ。
咲夜、大丈夫だったかい?
こいつに何か変な事はされていないかい?」
兄よ……仕事はどうした!?
というか、やっぱり兄め人気なんだな。
「キャァァァァ!!
悠人先輩よ!」
「恰好いぃ……」
いやいや、恰好いいかもしれないけどさ、シスコンだよ!?
もう一度言う、シスコンだよ!?
「お兄様!
何でここにいるんですか!?」
「それは勿論、僕の可い妹が心配だったからに決まっているじゃないか」
「お兄様…仕事は……」
兄はニコッと笑って誤魔化した。
つまり仕事を放り出したらしい。
「お兄様……駄目じゃないですか!
何で私のクラス知ってるんですか!?」
「それは可い妹の事だからね。
何でも知ってるさ」
え?
何だろう、鳥が……。
そこで、白鳥先輩が聲をかけた。
「あ、廊下に並んでください!」
私は結局兄の事を忘れる事にした。
さて、挨拶どうしようか?
考えてないんだよね。
挨拶を考えているうちにほぼほぼ終了し殘るは挨拶だけとなった。
「新生代表、海野 咲夜」
「はい」
私は立ち上がりゆっくりと歩きだす。
皆から視線が集まりし強ばる。
だが、視界に兄と皐月先輩の笑顔がった事で変な力が抜けた。
壇上に上がると一禮し、1度周りを見渡す。
そして、深めに息を吸い込んだ。
「本日は、私達新生のためにこのような會を開いてくださり、ありがとうございます。
私はこの學院の生徒になるにあたりーーーーーーーー。
ーーーーーーーーーーこれで新生代表の挨拶を終わらせていただきます」
私は再び1歩下がり、一禮した後壇上から降り席へと向かった。
……あぁ、張した。
失敗はしてなかったよね?
……うん、大丈夫なはずだ。
それから皐月先輩の祝の言葉の後に隆會會長の挨拶があった。
……そして、その隆會會長はまさかの兄でした。
………聞いてないよ!!
っていうか會長なら仕事サボっちゃ駄目じゃないの!?
私、てっきり皐月先輩か白鳥先輩だと思ってたんだけど!!
……というか、兄の學年は第4學年のはず…。
なのに會長って…凄くないですか?
それに、殆ど兄の學年が働いてるみたいだし……流石としか言い様がない。
「新生退場」
この學式が凄く長くじたが、やっと終わるらしい。
私達は各學級に戻った後、出席番號順で簡単に自己紹介を行った。
因みに私の番號は2番だ。
「天野天也だ。
家の事は関係無く、気兼ねなく接してほしい。
1年間、よろしく頼む」
「…海野咲夜です。
よろしくお願いします」
と、私は簡潔に述べ座ろうとした。
が、先生はそれを許さなかった。
「それだけか?」
「それだけです」
「…何か無いのか、好きなこととかは」
「…特にないです」
「何かもう一言くらいないのか?」
そう言われしだけ考えた。
その時、昨日の件が頭を過ぎる。
兄の機嫌が悪くなった時だ。
「……お兄様がこの教室に來た時は遠慮なく追い返すか私がいないと伝えてください」
「………それはそれでどうかと思うぞ?
まぁいい、次」
いやぁ、だって下手な事言えないじゃん。
他の人と同じような事を言わないと変な奴として扱われるの確定してるし。
「神崎奏橙です。
一応、音楽が好きなので他に好きな人がいたら一緒に演奏出來れば嬉しいです。
よろしくお願いします」
………皆の挨拶が終了したところで學級委員を決めるらしい。
私には関係ないとシラを切っていたが思わぬところで回ってきてしまった。
「子は…首席の海野、どうだ?」
「良いと思いますわ」
「えぇ、そうね」
「首席の方ですものね」
「やるべきです」
などと言われ、斷れなかったのだ。
……あぁ、面倒臭い。
「男子は…誰かやりたい奴いるか?」
「はい」
そうして手をあげたのは案の定、天野天也だった。
私の関わりたくないランキングのトップを獨走中のあの方ですよ。
……はぁ、斷りたかった……。
「他にいないな?
なら、男子からは天野。
子からは海野に頼む」
子から恨めしそうな目で見られる私。
……いやいや、推薦したのは先生で斷れなくしたのは貴方方でしょう。
私を恨むなんて意味が分からん。
「咲夜、宜しくな」
「……えぇ、よろしくお願いします」
ここが諦め時、か。
仕方ない、フラグを折にいくか。
フラグを折るにはって考えるとやっぱ友人になっておけばいいのだろうか?
だが、そうした時に子の友人が出來なくなる気がする。
……はぁ、面倒臭い。
「咲夜、これが終わったらしいいか?」
嫌だ、とは言えず頷く。
學級委員の話だろうか?
いや、そうだと願いたい。
面倒臭い事に巻き込まれたくないのだ。
遂に、今日の予定されていた日程が終わり天也について行く。
そして、何故か神宮 奏橙もついてきた。
……家の事で何か話があるのだろうか?
それとも首席の事だろうか?
「海野さんこんなところに呼び出してごめんね」
「要件は何でしょうか?」
さっさと終わらせて兄のところに行きたいのだ。
學式が終わったら兄と私の好きなマカロンを買いにいくと約束してあるのだ。
そのため私は早く済ませたくてうずうずしている。
「それは天也から」
「咲夜」
「何ですか?」
何故だか天也の顔が赤い気がする。
気の所為だろうか?
「その……お、俺の友人になってくれ!」
「え………嫌です。
お斷りします。
斷固拒否します」
「そ、そうか!
よかっ……え?
な、何故だ!?」
え?
何故って……そりゃあ……。
「面倒事には関わりたくありませんから。
それに、私は今からマカロンを買いに行くという重要な予定があるんです。
ですからそんな暇はありません」
「俺、マカロンより下………」
あ、傷ついた?
悪気があったわけじゃないんだよ?
「……まず、何故私なんですか…。
他にもいると思いますが……」
「俺の周りに近付いて來る奴は大抵俺の肩書きが目的であり俺に対して、俺の家を見ているに過ぎない。
俺はそんな奴と居る気はないんだ。
だが咲夜は違うだろう?
咲夜は俺自を見てくれるからな」
あぁ、つまり私は最初の時點で失敗したのか。
だからあんなにしつこかったのか……。
まぁ、友人位にはなってもいいか。
フラグ、ボキッとおりに行かないとだし。
「……分かりました。
いいですよ」
「本當か!」
「えぇ、二言はありません」
しつこいな。
というか、それ以上に嬉しそうだな。
「良かったね、天也」
「あぁ!
お前のおだ奏橙!」
……そろそろ帰っていいだろうか?
「俺の事は天也と呼んでくれ」
「僕の事は奏橙でいいよ」
「では、私のことも咲夜と。
……ただし、兄の前では名字で呼ぶようにしてください」
兄の前で呼ばれたらまた機嫌が悪くなる。
そんなことになってたまるか。
昨日はなんとかなったけどまたなんとかなるとは限らないからね。
「見つけた、咲夜。
さぁ、行こうか」
「え……お兄様……?
何故ここに……?」
まさかの兄の來訪に驚きを隠せない私だった。
いや、だってまさか兄が來るとは思わないじゃないか!
「咲夜が心配だったからね。
迎えに來たんだよ」
「隆會のお仕事は…」
「隆會よりも咲夜の方が優先順位は上だからね」
つまりやっていない…と。
駄目でしょう!?
やろうよ!!
っていうか、やらなきゃ駄目だよ!!
「お兄様……皐月先輩に怒られますよ?」
「如月さんは振り切ってきたから大丈夫」
尚悪いわ!!
皐月先輩に悪いじゃないか!
「お兄様、私待っていますからお仕事を終わらせてきてください!
そうでないと私、皐月先輩に申し訳なくて楽しめないです……」
「咲夜……そうだね。
分かったよ、すぐに終わらせてくるから待っててくれるかい?」
「はい!」
兄はすぐに仕事へと向かって行った。
それを確認してから私はため息をついた。
そうなるのも仕方ないだろう。
「兄が挨拶もせずに申し訳ありません」
「いや、気にしてはないが……なんというか、獨特?な人だな……」
それは…否定出來ないね。
確かに獨特だし。
「天也様、奏橙様、そろそろ戻りませんか?
兄がきた事でこの場所がバレてしまった様ですし……」
「あぁ、だが……様は辭めてくれ。
普通に呼び捨てで構わない」
「分かりました」
まぁ、確かに様ってなんか嫌だしね。
奏橙も
「僕も呼び捨てにしてほしいな」という事だったのでそちらも了承する。
「明日から晝食を一緒にとらないか?」
「無理ですね。
既に兄と皐月先輩と約束しているので。
…まぁ、皐月先輩から許可をいただけたのであれば別ですけど」
その場合は兄を私が説得しよう。
今更だが、私の中では兄よりも皐月先輩の方が上らしい。
……まぁ、あんまり変わらないけど。
「如月グループの令嬢か……。
分かった!」
「え……ちょっ……今はまずっ……。
あぁぁぁぁ!
もう!」
走って行くとかありえないから!
それに今行くと絶対兄がいるし!!
奏橙も笑ってないで追いかけようよ!
「咲夜って令嬢ってじしないよね。
あ、勿論いい意味で、だけど」
「蹴り飛ばしてあげましょうか?」
「いや、お斷りしておくよ」
その言葉にいい意味も悪い意味もあるのか。
まぁ、確かに令嬢って雰囲気じゃないだろうけどさ。
「それより早く追いかけないと不味いです。
兄の機嫌が悪くなりますから…」
「お兄さんってそんな怖いの?」
「…私に対しては優しいですよ?
ただ…その、他の方になると怖いです。
特に機嫌が悪い時は『手がってしまって』など『ついつい足がってしまって』と言い何度か………」
兄は怖いのだ。
……笑顔でいるのに何故か殺気のようなものをじたり…。
兄は前世、暗殺者などやっていたのではとじる程だからね。
「急ごうか」
「えぇ……」
もう遅い気がするけど。
案の定、私達が隆會の部屋に著いた頃には兄の機嫌は悪くなっていた。
「さ、皐月先輩、これは……」
「天野さんが明日の食事を一緒にとってもいいかと聞きにきたのですが……。
咲夜さんに近付くな、と海野さんが……」
あぁ……兄が本當に申し訳ありません…。
「咲夜と友人になった?
君と?
僕はそれを認めていない」
と、そのあたりで私はキレた。
何故私が友人を作るのを兄に認めてもらわなければないないのだと。
こんなところでそんな事をして下らない。
皐月先輩に迷をかけるな、と。
「…お兄様、これ以上皐月先輩に迷をかける様でしたら…一週間お兄様とは會話をしません!」
……言ってしまってから気付く。
……兄の機嫌が益々悪くなったらどうしよう、と。
…時、既に遅し…。
「さ、咲夜!?
何を言って…」
「もうお兄様なんて知りません!」
「咲夜!
ま、待ってくれ!
僕が悪かった。
だから、ほらそんな事を言わないでくれ。
…こいつとの晝食の件も許可するし、如月さんに迷はかけない。
だから、噓でも會話しないだなんて言わないでくれ」
思いの外兄の揺が激しかった。
私は扉の前で立ち止まり、兄をみる。
「…本當、ですか?」
「あぁ、約束する!」
「分かりました…。
約束、ですよ?
守らなかったら一週間會話しませんから!」
「あぁ、必ず守る!」
ふぅ…これで一件落著、だね。
……今更だが、視線が痛い。
まぁ、これだけ騒いだら當然といえば當然なんだろうけど。
「この子が海野の妹か。
確か首席だったよなぁ……。
って事は1年の隆會メンバーの中にってるのか。
俺は6年代表の鬼龍院 和希だ。
よろしくな」
6年生でしたか。
「海野咲夜です。
お騒がせしてしまい申し訳ありません…」
「気にすんな」
気軽そうな先輩、それが第一印象だった。
だが、兄と白鳥先輩が橫から……。
「先輩、妹に近づかないでください。
先輩の変人が妹に伝染ったらどうしてくれるんですか」
「海野さん、あの人には出來るだけ近付かないで。
あの人は変人だから…」
………白鳥先輩と兄から変人と呼ばれるなんて……何をしたんだ。
「あ、そういえば…1年の隆會メンバーって分かる?」
白鳥先輩が話題を変えるように聞いてきた。
……そんなに鬼龍院先輩に近付かせたくないのだろうか?
「試験の上位3人、でしたよね?」
「そう、悠人から聞いたの?」
「はい。
お兄様に々と教えてもらいました」
學前に、ね。
「上位3名でしたら、私と天也と奏橙ですよ」
「あぁ、天野家と神崎家の……。
どんな人なの?」
え?
……あ、そっか。
紹介してなかったか。
知らなくて當然、だね。
「紹介します。
私の隣にいるのが奏橙で、お兄様の機嫌を損ねたのが天也です」
「へぇ~……え…?
海野さん、2人と知り合いだったの!?」
あ、こういう人面白くていいなぁ…。
からかうと面白いタイプの人だよね。
「いえ、天也とは試験の日に奏橙とは今日知り合いました。
私達3人は同じクラスなので」
「へぇ…そらにしては仲いいね」
「そうですか?」
そんなにも仲が良さそうに見えるのだろうかと私は首を傾げた。
「そんな事、僕は許してない!」
と、案の定兄が突っかかってきた。
本當に、何故兄はシスコンになったのだろうか?
いや、殺されるよりはいいけどさ。
私の負擔が増えた気がする。
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