《脇役転生の筈だった》21

今まで々とあったが…。

ようやく文化祭當日がやってきた。

本當に今まで大変だった。

兄がしてきて男子を絶するとかいいだしたり。

殺蟲剤をもってきて害蟲は駆除するとかいいだしたり。

兄のせいで服のサイズを見ている時に他の服まで著ることになったり。

クラスで必要なを買い出しに行く時なんて咲夜にそんな事させられないとか言って邪魔してきたり。

廊下に出ると決まって兄が立っていたり。

…………あれ?

全部兄の事だ。

ホール擔當の私、音、天也、奏橙の4人はそれぞれ燕尾服とメイド服にを包んでいた。

私や音は燕尾服だからまだいい。

……だが、天也と奏橙はメイド服。

その異風景に思わず吹き出してしまう。

「…咲夜、案外似合っているな」

「天也も、ちゃ、ちゃんと似合って…いますわ…よ…ふふっ……」

「笑うな!!

俺だって恥ずかしいんだからな!?」

なんて事もあり、何故かそのままクラスでの撮影會に発展した。

ちなみにメニューには何故か

Advertisement

『著せ替え 1著につき 1000円』

と書かれていた。

……その著せ替えはホール係のみだそうだ。

模擬店が始まると真っ先に兄がってきた。

そんな兄を見たクラスメイト達は呆れたような、つかれたような表をした。

「いらっしゃいませ。

お席にご案…」

「……あぁぁぁぁぁ!!

い!

可憐!

カッコイイ!!

咲夜が天使から神になった!!」

……私を含めたこの場にいる者は皆一様にため息をついた。

すなわち、また病気が始まった、と。

「咲夜ちゃん、ごめんね。

悠人は止められ無かったよ……」

「朝霧先輩、無茶な事をお願いしてしまい申し訳ありません…」

朝霧先輩のボロボロになり疲れ果てた姿を見ると文句など言えなくなる。

……というよりも申し訳なくなってくる。

うちの兄が迷をかけているなぁ…と思う瞬間であった。

席に案をし注文をとろうとすると兄の視線が一點を見つめていた。

『著せ替え 1著につき1000円』

とかかれた場所を、だ。

嫌な予しかしない。

Advertisement

兄は私の予想に反し、バッと立ち上がり

「また後で來るよ」

と言って模擬店をあとにした。

朝霧先輩も兄と一緒に出ていった。

「……悠人が暴走してるから止めないとか……。

咲夜ちゃん、また後でね」

暴走しそう、ではなく暴走してると言われたのは気になったが知らないフリをすることにした。

「うーん……お客さんあんまり來ないね」

奏橙は殘念そうに呟いた後、奧から看板とチラシを出してきた。

そして、看板を天也にチラシを私に押し付けて行ってらっしゃい、と笑顔で廊下に放り出した。

「……私達に、この格好で校を回れと……?」

「………ここにいる方が注目されないか?」

「………後でやり返してやる」

「素が出てるぞ。

だが、協力はしよう」

と、いう事で私達はこの服のまま校を回る事になった。

途中、電話で……。

『あ、2人で自由に回っていいよ。

ついでだし好きな模擬店でも回ってきなよ』

と奏橙に言われた。

そのため1度教室に戻り財布を持ってきた。

「咲夜、どこに行く?」

「…ケーキ」

確か2年の出しであったはず。

甘い、食べたいなぁ…。

「咲夜らしい。

行くか」

「チラシが…」

「半分持つ」

「あ、ありがとう…ございますわ…」

くっ……しだけカッコイイとか思ったじゃないか。

まぁ…偶には悪くない、か。

音には悪いけどね。

「えーと?

ケーキは…上か。

行くぞ、咲夜」

「えぇ」

「……やっぱりこの服、きずらいな…」

今更そんな事をいう天也に子の苦労がやっと分かったか、なんて思いつつも微笑ましさくじる。

「ここですわね。

天也、行きましょう!」

私はケーキを目の前にしてしだけ浮かれていた。

そんな私を見てか、天也は楽しそうに笑っている。

「何を笑っているんですの!」

「悪い、咲夜が可かったからつい、な」

誰が子供っぽいだ!

天也の方が余程子供っぽいだろうが!!

私は子供っぽくなんてない!!

「私はショートケーキにいたしますわ。

天也はどうしますの?」

「そう、だな…。

俺は果のタルトにするか…」

2人でそれぞれ別のものを頼むと席でゆっくりすることにした。

だが、他の席の人からの視線が痛い。

……ちょっとというか、かなり恥ずかしい。

「あ、あの!

さ、咲夜様…ですよね…?」

「そうですが…」

何か生徒に話かけられた。

隣をチラッと見ると天也も同じように話しかけられていた。

……男子に。

まぁ、元々の見た目が綺麗だから裝してもそんな違和ないんだよね。

……聲以外は。

「キャー!!

わ、私咲夜様の大・大・大ファンなんです!!

天使様に會えるだなんて!!」

……あぁ、狂信者(兄)の同類でしたか。

っていうか、天使様って誰?

あと、私のどこにファンになる要素があるんだ?

理解できない。

まぁ、どうせだしチラシを渡しておくとするか。

「ありがとうございますわ。

よろしければ1ー3で行っている喫茶店にいらしてくださいませ」

私はあくまでも笑顔でチラシを渡すとさらに黃い悲鳴をあげてどこかに行った。

……なんだったのだろうか?

「おっ…海野、來てたのか」

「桜丘先輩、お邪魔していますわ」

「咲夜、コイツらどうにかしてくれ!!」

……天也は暫く放っておこう。

まぁ、何とかなるでしょう。

子の扱いは慣れてきたみたいだしね。

「3組はコスプレ喫茶だったか。

…それでその格好なのか。

いつもとは雰囲気が違うがそれはそれでいいと思うぞ?」

「ありがとうございますわ。

先輩もその裝、お似合いです」

先輩は制服ではなくウェイターの裝を來ていた。

きっちりとしてい雰囲気になっているが先輩持ち前の明るさでそこまで気にならない。

「咲夜!

頼む!

どうにかしてくれ…!!」

「…柚子のマカロンで手を打ちますわ」

「分かった!

好きなだけ買う!!

だから……」

お、ラッキー。

べつに買ってくれなくてもちゃんと助けるつもりだったよ?

ただ、やる気の違いというだけで。

あと、見ていて楽しめたからいいや。

「皆様、申し訳ありませんが私の友人が困っているようなのでしだけ離れてくださいませんか?

あと…同の方に言いよるのはどうかと思いますわよ…」

後で一緒に回らないか、なんていがあったようなので言い難いがちゃんと言うようにした。

「はっ!?

男!?」

「有り得ねぇ…!!

こんな…こんな事って…」

「咲夜様…カッコイイ……」

「咲夜ちゃんマジ天使…」

「…男って事はまさか天使の…!?」

「「「「………害蟲を駆除しろ!」」」」

…おぅ……。

兄の病気はここまで染するものなのか。

あと何で途中から私の事になってるの?

それと害蟲って……。

天也っていつもそう言われてないか?

忘れがちだけどこれでも天也は大手財閥の跡取りだっていうのに。

「咲夜……お前の狂信者増えてないか?」

「…お兄様の病気が染した結果ですわ」

「…し急ぐぞ。

ここから逃げたい」

「…そう、ですわね……」

ケーキは凄く味しかった。

セットでついてきた紅茶の風味もらかくて味しかった。

今度は音と紫月と來たいなぁ。

天也の頼んだ果のタルトもひと口もらったのだがそれぞれの果が絶妙なバランスをとっていて味しかった。

味かったな」

「えぇ。

また、明日にでも今度は音と紫月をって行ってみたいくらいですわ」

天也は自然と微笑んでいた。

その表を見て私はほんのしだけ食い意地をはったみたいで恥ずかしいなどと思ってしまい俯いた。

「……今度は天也の番ですわ。

私の行きたいところは行きましたし次は天也の行きたいところへ行きましょう?」

「俺はいい。

咲夜とまわれればそれだけで十分だ」

…天也のセリフは私以外が聞いたらきっと告白なんかに聞こえるものだった。

私だから良かったものの……これが他の令嬢だったら絶対に勘違いされていたと思う。

注告をした方がいいかと思ったものの天也を見るとほんのりと顔を赤く染めていたのできっと自分で気付いたのだろうと思い注告はしないことにした。

「…とりあえず、広場に向かいませんか?

広場でしたら人もいるでしょうから宣伝にもいいと思いますの」

「あ、あぁ…そうだな……」

天也はし狼狽えていたがさすがというべきかすぐに落ち著いたようだった。

広場は校よりも人數が多いとじる。

そんな中、意を決して私達は宣伝を始めた。

「1ー3、コスプレ喫茶!

場所は校、1階の西棟だ!

食べ歩き用のプチパンケーキなども販売している」

天也が聲を張り上げる中、私は周りにいた人に笑顔でチラシを配っていた。

「どうぞ。

ご友人とご一緒にいらしてください」

「アレンジメニューなども販売しているので楽しめると思いますわ」

々な裝も揃えていますから裝の変更も可能ですわ」

などと々変えつつチラシを配っていく。

そんな事をしてるとあっという間に私の手元からチラシが無くなり、そのため教室へと戻る事にした。

「あ、咲夜先輩!

こんにちは!」

やってきたのはファンクラブの會長だという勇璃君だった。

勇璃君の友人だろうかもう一人、隣に男の子がいた。

「こんにちは。

楽しんでくれているようで良かったですわ」

「はい!

咲夜先輩のクラスに行く途中だったんです」

「そうだったのですね。

でしたら丁度良かったです。

私達も戻る途中だったんですの。

よろしければご一緒しませんか?」

「お願いします!」

この前にあったときよりも元気にじた。

この前はテスト前だったからだろうか?

今更気付いたのだが、勇璃君の友人らしき人隆會メンバーで私に次いで會長を務めている子だ。

「お久しぶりですわ。

深藍君、隆會の仕事はもう慣れましたか?」

「深藍、元気にしてたか?」

「會長、副會長、お久しぶりです。

仕事の方は初等部と同じ事が多いので大分慣れましたが…初等部の頃よりも大変にじます…」

そう、私が初等部、中等部の頃に兄に次いで會長をやったように深藍君も私の後を次いで會長の職についてきたのだ。

「私も天也ももう會長ではありませんわ…。

ですから名前で呼んでください」

「大丈夫です。

咲夜先輩は來年には會長になってると思いますから」

深藍君のその拠はどこから來るのだろうか?

私は會長なんてやるつもりはないんだけどな。

「ここが3組の模擬店だ」

…今更だが、深藍君もよく天也のこの格好を見て何も言わないよね。

私なら絶対驚く。

そして絶対笑う。

そんな自信があった。

「勇璃君、深藍君、どうぞ」

「あ、ありがとうございます…!」

「ありがとうございます、先輩」

深藍君は私の呼び方を先輩に直してくれたようだ。

私は片付けを天也に任せ2人を席に案し注文をとった。

2人共クレープを選んでいた。

2人共イチゴを選んでいたが。

「天也、咲夜お疲れ様。

僕達は休憩の時間十分にとったから2人ももう休憩してもいいよ」

……いや、今戻ったばっかりだし。

奏橙は笑みを浮かべているが今日はいつにもまして黒くじた。

何か企みがあるのだろう。

結局最後は、クラスメイトに

「海野さんがいるとあの先輩が來るから…」

なんて言われた。

奏橙に限っては……。

「悠人先輩が來たらそれこそ大変だからね。

それと……悠人先輩が來たら咲夜が著せ替え人形になるよ?」

と言われ、私は急いで著替えて天也を連れて休憩にることとなった。

    人が読んでいる<脇役転生の筈だった>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください