《王子様は悪徳令嬢を溺する!》2

私は昨日約束した通り、3時に広場に來た。私より先にマリクは広場のベンチに座っていた。

「遅れたわね」

「全然待ってない。」

「そう。よかった」

マリクはそっと私の頬にれる。

「顔が疲れてる、何かあったのかい?」

「まあ、々」  

「聞こうか?」

その申し出は有難い。誰にも言えなくてモヤモヤしてたのだ。何かに吐き出さないと、どうにかなってしまいそうだった。

「婚約者に婚約を解消を申し出たの昨日。」

マリクは苦笑した。

「また突然ビックリする話だね。どうしてそうなったのか聞いてもいい?」

「オンナ遊びが激しくて!その令嬢たちからの嫌がらせも酷くて!もう我慢の限界だったの!」

「令嬢って、貴族なのかい?彼は」

「貴族と言うより王族よ。かれ王太子だもん。」

マリクは驚いた目をした。

「彼、そんな人間だったのかい??」

「あった事があるの?」

珍しいなとじた。王太子に謁見できる分の人間なのか。

「一応。留學生だからね、元々俺の國では外に出ることが許されないんだ」

「へえ、大変なのね」

私はとてもイライラした。王太子の話をしたからだろうか、一度しでも吐き出すと余計に怒りが押し寄せてきた。

「ねえ、マリクは甘いもの好き?」

「好きだよ」

「なら、アイスを食べましょう。最近王都ではやってるキャンディってお店のアイスが格別なのよ」

私は當初の文化を教えてくれという話を思い出しつつ、イライラを抑えるため糖分を摂取することにした。

私達はキャンディのアイスを食べながらたくさんの話をした、王都での遊び方、パーティーのマナー。そしてまた次會う時の約束をして。

ここ1週間、私は城から出る準備で忙しい。また1週間後に會うことにした。

彼はエスコート上手だった、姉がいるのだと言う。仕草も上品で、ただの留學生ではないなとスパイ風に推理した。

彼といる時間は心地よくて、私の怒りは大分消えた。まるで一番の友達みたいだ。

私は素晴らしい友達をゲットした。

あらかた片付いたかなと5個のトランクケースに収まった私の荷を見ながら思う。明日は家の者を呼んで、荷を運びつつ國王陛下ご夫妻に挨拶をしてこの城を出よう。一週間も必要なかったな、三日ででられるなんて、自分の仕事能力に萬歳。それで屋敷に戻るけれど、お母様がうるさいからスグに王都の中のアパートメントを借りて住もう。

とこれからの生活について思考していたところで誰が邪魔をした。

ノック3回。誰だろう。あのか弱い令嬢達だろうか?嫌味をいちいち言いに來た?

面倒だなぁ

「はーい」

ドアを開けた先にいたのは、見た目だけの男。

私の元婚約者様だった。

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