《奴ら(許嫁+馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…》転校してきた許嫁
「り、理沙…こ、これには訳があってだな……」
冷靜に考えるとこの狀況はかなりヤバイ。
いくら住む場所がないからといって年頃の男が一つ屋の下で過ごしていたというのはどう言い訳してもよろしくない方向のものを想像させてしまう。
「興くん、別に怒ってないから正直に話して」
絶対、怒ってるじゃん。
馴染だから分かるけど理沙は怒ると逆にいつもより口調が優しくなる。
それが逆に威圧があり、適當なことを言えなくさせていて興が口をパクパクさせていると八恵が何かを察したのか前へ出てニッコリと微笑む。
どうやら代わりに説明をしてくれるそうだ。
しかし、その微笑みには不安しかない。
「どうもはじめまして。興様の許嫁で昨日からこちらに一緒に住まわせてもらっている虹咲 八恵と申します」
やっぱりだ。
確かにそれは間違いではない。
昨日、親父に電話してみたところ、
「あぁ〜、うんそう。八恵ちゃんはお前の許嫁ってことになってる。だって、その方が面白いだろ?」
と返事が返ってきたのですぐに切った。あちらから掛け直してきたがそれも無視した。
だがこれで許嫁のことは真実だと斷定したのだが今の言い方はストレート過ぎる。
もっとオブラートに包んでしかったが時すでに遅し。
「どうも、興くんの馴染の三雲 理沙です。それにしても……へ〜、興くん。許嫁なんていたんだ〜」
笑ってはいるが心笑っていなんだろうな〜、とその聲を聞いただけで分かってしまうほどの迫力があった。
「いや、でも許嫁っいっても親が勝手に決めたことだから気にするな。確かに八恵とは一緒に住んではいるけど、それは八恵が住むとこなくて困ってるからで疚しいことは何もない」
「そうですよ! ちょっと一緒のベッドで寢ようとしただけです」
「ちょっ、おま!」
それだと俺がベッドに潛り込んでいったみたいに聞こえるじゃないか。
本當のところは八恵の方から來ただけで俺は何も悪くないのに……。
「へ〜、お二人仲がいいんですね。興くんも虹咲さんのこと、下の名前で呼んでるし」
そこは別に関係ないんじゃないか?
理沙だって同じだし、知り合いを下の名前で呼ぶのはそんなに変なことだろうか?
「はい! 興様とは末長くお付き合いしたいとおりますので。それでは私は早く行かないといけないのでこれで」
軽くお辭儀をすると小走りで學校の方へ向かって行く。
ていうか案とかいらないじゃん‼︎
とツッコミたいのは山々だったが俺は目の前の馴染をどうにかしなくてはいけない。
「興くん、詳しく教えてくれるよね」
俺はその笑みに抗うことはできず、ただ黙って頷いた。
***
八恵が先に行ったので見事に誤解している理沙に昨日起きたことを全て話した。
「な〜んだ、そんなことだったの。それならそうと言ってくれればよかったのに」
電話なりメールで事前に伝えていれば理沙に誤解されることもなかったが、あの時はそこまで頭が回らなかった。
「それにしても興くん、そんな大事なことを覚えてないなんて意外と記憶力がないのかな?」
「いや結構得意な方だけど小さい時のことをほとんど覚えてないんだよ。なんか、そこだけすっぽり抜け落ちてるじ」
まるで誰かにそこの記憶だけ盜まれてしまったじで思い出そうにも思い出せない。
「ふ〜ん、だけど虹咲さんって今日から學校に通うことになったんだよね? もしかして同じクラスになったりするのかな〜?」
「さあ? 同い年だから可能はあるけどそんな都合のいい話ないだろ」
漫畫や小説じゃああるまいし、そんな都合よく同じクラスになる訳がない。
「そうだよね。確率が低いよね」
「奇跡でも起こらない限り、早々同じくらすになる訳がないって」
今思うと油斷していた。
彼は奇跡など起こしたのか、それとも必然だったのか?
どちらにしろ虹咲 八恵は興や理沙の同じ、二年C組へ転校してきた。
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