《皇太子妃闘記~離縁計畫発中!~》7話 商人ギルドへ登録しよう!

夕方にはコイル村に著くことが出來た。

門でめたようですが、何とかキース隊長のおかげで門することが出來た。

ランクス副隊長がすぐに、私達が泊まる宿を探してくれた。

「他の者にも宿を探してあげてください。」

と言うと、

「大丈夫ですよ。皆、勝手にしますから。」

の、笑顔の一言で済ませた。

私とネネは一部屋ずつ取ってくれた。私は別にネネと一緒でも構わなかったのだけれど、

「姫様と同室なんてとんでもない!」

と言い、斷固としてれなかった。

ただ続き部屋で取ってくれたので、呼んだらすぐにきてくれることになっている。

因みに追加料金払ってピューマも一緒の部屋で寢泊まりできることになった。

その日の夜は、ネネと私は宿の食堂で夕食を食べた。

何故か私達は注目されていて·····。

「ねえ、ネネ。何か私達凄く見られている気がするんだけれど····。」

ネネは無表で相づちを打ち言った。

「ええ。かなり注目されてますよ。全て熱い視線はアリア様に注がれてますけどね!」

「え?私?」

ネネは食事していた手を止め、ふうとため息をつき

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「アリア様は自分の容姿を自覚した方がよろしいですわ。その貌、12才とはいえ、その辺のより綺麗ですし。しかも白銀の髪がなおさら引き立てます。····私なんて誰もみてないし···」

最後に何かボソッと言ってますが、私は自分が注目をされているのに驚いて聞こえなかった。

だって、王城では常に注目を浴びていたのは上の兄妹達だったから····。

確かに白銀の髪は珍しい。この國では白銀の髪は神の象徴とされている。その為、白銀の髪の人間が産まれたり、見つかったりしたら教會で保護されている。

私は王家の人間なのでそのまま王城にいるけれど。

産まれた當初は、教會の者が保護すると言ってきたらしいが、國王であるお父様が拒否したのだ。

ありがとう!お父様!

因みに平民だったお母様は農民出だったが、実家は辺境の近くのしかもかなりの田舎所だったらしい。お母様が産まれた時には村の皆で隠したらしい。辺鄙な所だからめったに教會の人も來なかったことが良かったみたいで見つかることはなかった。一才くらいから茶に髪のを染めたという。

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たまたまお母様が15才の時に行った街で、王城の使用人の公募がされていて、それに応募して見事かった。それから二年はお食事を運ぶ係とお掃除をメインに仕事していた。その時にはまだサマヌーンの皇太子であったお父様に見初められ、お手つきになり私を籠り側妃となった。お母様の白銀の髪のがバレたのはたまたまで、いつもなら一人でお風呂にっていた時にお父様がいきなりってきたらしい。

·······お父様·······

そこでも教會と一悶著あったけど、既に國王の側妃になっていたのでお母様は教會行きが免れたそう。

ともあれその為、國民はめったに白銀の髪の人間と會うことはないので珍しいのかもしれない。

かなりじろじろと見られて、食事がしにくいったらありゃしないわ。

私達はその視線から早く逃れるべく、食事のスピードをあげる。

その時に男に聲をかけられた。

「あの····」

私は振り向き

「なんでしょう?」

笑顔で応えた。

相手の男は20才くらいの若者だった。

「君、凄く可いね。」

は頬を赤らめながら容姿を褒めてきた。

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いきなり、何なのですの····。

「ありがとうございます。」

とりあえず素直にお禮を言った。

すると、男は指である方向を指しながら

「良かったらあっちで一緒に食事をしない?」

またもやいきなり食事のおいをしてきた。

指す方向を見ると、男一人が座っていてこちらを見ていた。

「結構ですので!」

ネネが斷りを言ってくれたが、

「そんなこと言わずにさ!」

は諦めず、いきなり私の腕を取り連れて行こうとした。

「え!?」

私は驚いたが、私が立ち上がることはなかった。

「嫌がっているだろ?その方は私の連れだ。」

キース隊長が現れて相手の手を払ってくれたのだ。

キース隊長は相手の男を睨み付けて

「分かったら、さっさっと元の場所に戻るんだな。」

顎をクイっと、かした。

は、キース隊長の気迫に圧されたようで、そそくさと元の場所へ戻っていった。

キース隊長が男がちゃんと席に戻ったのを確認してからこちらへ向いた。

「アリア様、大丈夫ですか?」

「ええ····ありがとう。さっきの方は何だったのでしょう。いきなり食事をってくるなんて····。」

「「······。」」

ネネとキース隊長は『そんなことも分からないのか』ってじの顔で私を見てます。

「アリア様、さっきのは派と言うんですよ。」

キース隊長の後ろからランクス副隊長が現れた。

あれが噂の派だったの!?

こんな子供を派するなんて····不足なのかしら?

私が聞くと、ネネとキース隊長は呆れた顔になり、ランクス副隊長はクックと笑った。

どうしてよー!

私はムッとしてしばらく拗ねてたけど、キース隊長とランクス副隊長が話があるからと、私の部屋へと移した。

話の容は、商人ギルドについてのことだっだ。

「明日、商人ギルドに登録をするのですが、実名を使うのはあまり好ましくないと思いますので偽名で登録したらどうかと思いまして。」

と、キース隊長が提案をしてきた。やはり王族の者が商人ギルドに登録するのは、周りの影響を考えて辭めた方がいいというものだった。

「そうね····偽名····どうしたらいいでしょう?」

いきなり偽名と言われても思いつかないですわ。

「そうですね····」

皆で考えるが、思いつかない。

するとランクス副隊長が提案してきた。

「では私の名前を使ってください。」

「ランクス副隊長の名前で登録するということですか?」

ランクス副隊長は首を振り

「違います。私の家名を使ったらどうかと。」

ランクス副隊長の家名を借りるということですね。

それはいいかも!

そう思い、了承しようと思ったらキース隊長が顎をりながら指摘してきた。

「ランクス副隊長の家名を使うと、公爵家の者と思われ警戒されるかもしれませんね。」

「そうなの?」

「はい。ランクス副隊長の家名、グルブルスは我が國では有力な公爵家の家名だと國民は認識しています。ましてやここコイル村はグルブルス家の領地でありませんので、コイル村を領地している、サンリッタ男爵が良からぬ予想をするかもしせん。それで変な要らぬ火種にりかねないかと。」

····確かにそうよね····

なら!

「でしたら、キース隊長の家名を貸してくださる?」

キース隊長は目を見開いて驚いている。

キース隊長の実家は商人で我が國でも、一位、二位を爭う商會を経営している。あらゆる國へ商隊を派遣していた。

「決めたわ!私は今からアリア·ルーブスと名乗ることにするわ!」

私が宣言すると、ランクス副隊長は納得してない顔をし、

「キース隊長と夫婦と勘違いされたらどうするんですか!?」

怒ったように言ってきた。

「「!!!」」

ふっ、夫婦って!

その言葉に驚いて、キース隊長と私は固まってしまった。

キース隊長はどんどんと顔を赤くしている。

そこにネネが一言。

「別に従妹いとこで良くないですか?」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「チュンチュン」

鳥の鳴き聲で目が覚めた。

そしてドアをノックする音が聞こえる。

「アリア様、起きられましたか?」

「起きたわ。」

私の言葉でネネが部屋にってきた。

「アリア様、早く朝食をお召し上がりになり、出かける用意をしなくてはなりません。」

「分かったわ。」

私は素早くベッドから起き上がり、服の著替えを始めた。

昨夜の話し合いで朝一で商人ギルドに行き、その後はなるべく早くコイル村を出発しようってことになりました。

全ての支度が済み宿を出ると、すでにキース隊長とランクス副隊長が待っていた。

馬車で移を·····と言われたが歩いて行ける距離みたいなので歩いて行くことになった。

やはりめったに外に出られないので、観もしてみたかったからというのもある。

昨日は目立ってたようだから、今回はツバの大きいな帽子を被りました!

髪のがなるべく見えないように、ネネが髪のを結ってくれた。

道行く人は早朝だからか、まだまばらしか歩いてなかった。

それでも注目を浴びながら商人ギルドへ向かった。

私とネネを真ん中で、両端をキース隊長とランクス副隊長ががっちりガードしてくれたので、話かけてはこられなかった。

商人ギルドに到著し、建の中へった。

の中は思ったより小さく、閑散としていた。朝が早いからか人も居ない。

ふと見ると中央に大きな掲示板があった。

私はそこへ行き掲示板を見た。

「エメラルドの寶石買い取ります!」

「パーティー用ドレスを求めてます!詳細は···」

等々、書かれている紙がられてあった。

私がじっと見ていると話かけられた。

「お嬢さんは商人に興味あるのかな?」

振り向くと50代くらいの口ひげを生やしたおじ様が立っていた。

「はい。登録をしにきました。」

「そうか、なら付はあちらだよ。」

そのおじ様が指した方向を見ると、が一人がちょこんと座っていた。

「アリア様、行きましょう。」

キース隊長が耳打ちをしてきて、私をそこまでエスコートをしてくれた。

「いらっしゃませ~!」

きゃぴっとしたじのが元気よく挨拶をしてくれた。

「あの····登録をしたいのですが。」

「はーい!何歳ですかあ?」

この方は語尾を凄くばす方ですわね····。

「12才になります。」

私が答えると、付のは一瞬驚いた顔をして

「12才!?12才に見えない~!マジで~!?」

ずいっとを乗り出してきた。

「はっ、はい。12才です。」

私はどもりながら、帽子を取った。

帽子を取った瞬間に髪のがサラリと落ちてきた。

付のは目をぱちくりさせている。

「白銀!?」

髪のにますます驚いているようだった。

「手続きを進めてしい。」

キース隊長が付のを促した。

「あっ!すみませーん。ではこちらの用紙に記をお願いしまーす。分かる所まででいいですよー。」

一枚の紙を渡された。

「字は書けますかー?書けなかったら代筆しますよー。」

「ありがとうございます。字は書けますので大丈夫です。」

その用紙に名前を昨日決まった、アリア・ルーブス、12才と記し、個人で販売か、どこかの商會にるのかとか書いてあって、とりあえず個人に丸をした。

「書きました。」

私は付のの方に用紙を渡した。

はその用紙をけ取り、確認する。

「え?ルーブスって、あのルーブス商會の親戚の方ですかあ?あっ!そちらのがっちりとした格の人はもしやキース・ルーブス様ですか!?」

付のはキース隊長を見て目のを変えた。

「え···ええ」

キース隊長はちょっと困った顔をした。

「やっぱり!後で握手してください!」

握手!?

「キース様はルーブス商會の跡取りなのに~、騎士になられてとても活躍してるとお聞きしてますぅ!そんな有名人に會えるなんて~!」

付のは両手をに當ててしているようでした。

「い、いや···それよりも手続きを!」

キース隊長はこの場を何とかすべく、付のに仕事を促した。

「そうだぞ。仕事をサボるな。エナーリ。」

先ほどのおじ様が注意をしながらこちらへやってきた。

エナーリと呼ばれた付のは直立不になり

「ギルドマスター!すみません!」

機に頭をぶつけそうなくらいお辭儀をし謝った。

そしてやっと手続きを進めた。

まず、商人ギルドに登録するためには會をしなければならず、その際に會料銀貨五枚、年間費銀貨二枚かかる。銀貨二枚は初年度だけで、二年目からは銀貨一枚を支払わなければならない。

一年ごとに近くにある商人ギルドで更新しなければならない。

更新を怠ったり、忘れたりしたらまた最初から會になるとのこと。

結構厳しいです。

注意事項も々と教えてくれた。

それを了承したら、こちらがサインをして手続きが終了となる。

「これで手続きが終了となりますぅ。これが商人ギルドカードになりますぅ。これも無くされたら再発行となり、手數料がかかりますぅ。その際に銀貨一枚かかりますので、取り扱いにはご注意くださいねぇ。」

そして商人ギルドカードを渡された。

銀のプレートで、商人ギルド承認、個人店アリア・ルーブスを証明する。

と書かれていた。

何かすごーい!

私はドキドキしながらカードを眺めた。

「では改めてましてぇ!ようこそぅ!商人ギルドへ!私は付しているエナーリですぅ!宜しくねぇ!」

エナーリは、お茶目にウィンクしてきた。

そして、そばに立っていたおじ様を紹介してくれた。

「この方はこの商人ギルドのマスターでボルボシュアです。」

エナーリに紹介されたボルボシュアはニッコリして。

「この商人ギルドのマスターをしているボルボシュアです。宜しく頼む。」

「こちらこそ宜しくお願いいたします。」

私はお辭儀をしたら、ホッホッホとボルボシュアが笑った。

「育ちがいいのかな?禮儀がなっている。この方はキース様の奧方かな?」

「「いいえ!違います!」」

そう答えたのは、私達ではなく、ネネとランクス副隊長だった。

その後は、エナーリがキース隊長に握手を求めたり、食事にったりと積極的に攻めていて、キース隊長はタジタシ狀態だった。

私達はしばらくその景を呆然と見ていたが、ギルドマスターに一喝されエナーリが大人しくなったのを見かはからって、商人ギルドを後にした。

ともあれ、何とか無事に登録でき、午前中にはコイル村を出発した。

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