《皇太子妃闘記~離縁計畫発中!~》8話 盜賊と遭遇!
コイル村を出てからは、順調に旅は進んだ。
たまに魔が出てきたが、騎士団の方が大いにに活躍してくれ難なく倒していった。
コイル村を出て4日ほど過ぎた。
「アリア様、國境を越えます。」
ランクス副隊長が報告してくれた。
「分かったわ。」
とうとう、リンカーヌ王國へ國するのね!
森林ばかりで変わらぬ風景だけど、ワクワクドキドキした。
「ネネ!とうとうリンカーヌ王國に國したわ!」
「そうですね!」
ネネも興しているようだった。
私達はしばらくの間は、小窓から風景を楽しんでいた。
無事に國境を越え、しばらく馬車を走らせていたが、急に止まった。
馬車をノックする音が聞こえたので、ネネが小窓を見てドアを開けた。
キース隊長とランクス副隊長がってきた。
キース隊長がこれからの道のりについて説明してくれた。
「アリア様、これからしばらく山道を行くことにり、危険が高くなります。しペースを上げます。かなり道が悪いので馬車が揺れると思いますので気をつけてください。」
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「アリア様、気分が悪くなったら教えてください。私はすぐ馬車のそばにいますので。」
ランクス副隊長が気を使ってくれた。
「ありがとう。私は大丈夫です。皆様の方こそ頑張ってください。」
私が激勵をすると、二人とも気を引き締めたように真顔になった。
「山なので魔も結構でます。」
!!!
「大丈夫です。わが隊は百戦錬磨です。いざとなったらランクス副隊長の部隊にアリア様をゆだねるつもりです。命に換えても、アリア様を守ってみせます。」
キース隊長は立ち上がり、私のところまできて膝間ついて、伏せた。
「キース隊長!何を行ってますの!皆無事にリンカーヌ王國の王都に行くのよ!」
そう!皆で行くの!
私がし怒ったように言うと、キース隊長は強い眼差しをしてニヤリとした。
「勿論そのつもりです!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今は山道を登っている。かなり道がくねっていて、正直し気分が悪くなってきたが、そんなことを気にしている場合ではないと自分にいい聞かせる。
たまに、カキーン!カキーン!と剣のわる音が聞こえたりした。
きっと魔が出て、戦いながら馬を走らせているだと思う。
皆、我が國の自慢の騎士たちだわ!
本來ならしなくてもいい任務。しかも危険もあった。自分勝手な行に申し訳なさでがいっぱいになった。
この旅が終わったら何かお禮をしないとね·····。
私はそう心に決めた。
どれくらい経ったのだろう。
ピューマにペロペロと顔を舐められ起きた。
私ったらいつの間にか寢てたわ!
剣のわる音と、たまに魔の雄びが聞こえた恐怖、そして気持ち悪さもあり、ピューマをずっと抱き締めていて目を閉じていた。
そしたら寢てしまっていたらしい。
私が、起き上がるとネネは小窓から外を眺めていた。
ネネは私が起きたのに気付き聲をかけてきた。
「アリア様、目が覚められましたか?」
「ええ。いつの間にか寢ていたみたい。どうなってるの?」
私が聞くと、ネネは狀況を話してくれた。
「大分、危険地帯は通り過ぎたのようです。途中魔に襲われ、魔討伐部隊と、二人手に別れたみたいで、今その部隊を待っているところです。」
「!!!」
「アリア様、大丈夫ですよ。魔討伐部隊にはキース隊長もいます。皆さん無事に合流できますよ。」
ネネの言葉に安心した。
「そうよね。キース隊長だもの。大丈夫よね?」
私がそう聞くとネネは強く頷いてくれた。
「とりあえず、ランクス副隊長にアリア様が目覚められたことを伝えてきますね。」
ネネは馬車を降りてランクス副隊長の元へ向かった。
既に外は、太が落ちかけていて、うっすらと薄暗くなっていた。
「皆さんと無事に合流したいわね。」
私はピューマを抱き上げて、鼻にチュッとキスをした。
ちょっとしたら外がバタバタと騒がしくなった。
「盜賊が出たぞー!」
え!?盜賊?
馬車の小窓から外を覗こうとドアに行ったら、バタン!と荒々しく開いて、ネネがってきた。そしてすぐにドアを閉めて鍵を閉める。
ネネは、ハアハアと息を荒くしながら
「アリア様!盜賊が現れました!數はかなりいて····ランクス副隊長を含めて20人としくらいで、盜賊は倍以上います!」
私はネネのその言葉を聞いて、頭が真っ白になった。
ドンドンドン!ガチャガチャ!
荒くドアを叩く音がし、ドアのぶを回す。
「頭!鍵がかかってますぜ!やっぱりこん中にがいるみたいですぜ!」
外からガラの悪い男の聲がした。
ガンガンとドアを蹴っている音がし始めた。
ここを開けられるのも時間の問題かも!?
私はとっさにピューマを隠さなければと思った。
ピューマは珍しい黒ヒョウの赤ちゃん。きっと捕まったら売り飛ばされるにちがいない。
私は急いでソファーの下にある引き出しにピューマをれた。
「ピューマ、いい?ここで大人しくしててね。何があっても出てきたり鳴いたりしちゃダメよ!キース隊長とランクス副隊長の聲は判るわよね?その二人に呼ばれたら返事をして!そうしたらここから出してもらえるはずだから!約束よ!」
私はピューマに言い聞かせ、引き出しのを閉めた途端にバーン!と馬車のドアが開いた。
「やっぱりがいた!お頭!いましたぜ!」
ひょろっとした、出っ歯の男が覗いて誰かに報告している。
すると、格はかなりよく、口の回りにひげを生やし、人相の悪い男がニヤニヤしながらやってきた。
「おお、なんだ二人か····まあいい。二人ともいいだな!一人は髪が白銀じゃねえか!こりゃあ高く売れるな!」
ドカドカと馬車に乗り込んできて、私達の目の前にきた。
「白銀の髪のは人だな。ひっひっひっ」
何本か抜けいる歯を見せながら笑う。
気持ち悪い···。
ネネは私を庇うように覆い被さってきた。
「ネネ····。」
「アリア様、大丈夫です!ネネがついてます!」
ネネ····貴も怖いだろうに···
ネネは震えながら、引きつっている笑顔で一生懸命私を安心させようとしていた。
ドカドカと、また頭と呼ばれている男が近づいてきたとき、
「頭!どうやら仲間がいるようですぜ!向こうから馬の走る砂ぼこりがたってます!」
「そうか、早くずらからないとな。」
「荷臺にあるはどうしやしょう?奴ら思ったよりやりやがるんですが、荷臺よりそこの達の方が大事みたいでこの馬車の周りに集まってきやがってるんですわ!」
ランクス副隊長と皆····。
「なら、荷は諦めるか。昨日襲った商隊からたんまり貰ったからな!昨日はが居なかったから、今日はこいつらだけでいいわ!ひっひっひっ!」
盜賊は嫌な笑いをする。
昨日も商隊達が襲われたなんて!
「だけ連れて帰る。野郎ども引きぞ!」
そういうと、男はネネを引き剝がし出っ歯の男に渡した。
「離しなさい!」
ネネはじたばたと暴れるが、出っ歯の男は気にすることなく連れ去った。
私は頭と言われていた男に抱えられた。
馬車の外に出ると手下に指示した。
「お前ら切りがいいとこで退散だ!」
そういうなり、走りだし森にっていった。
私はそこで見た慘狀を見て絶句した。
皆だらけで、死んでいる者もいるようだった。
私は恐怖とその慘狀を見て、涙が溢れだした。
ランクス副隊長が盜賊と剣でやり合っていたが、こちらに気付き
「アリア様ー!」
急いでこちらに來ようとしたがすぐに阻まれてしまった。
「ランクス副隊長ー!」
私も手をばしランクス副隊長とんだ。
もう涙と、男の速い走りで周りの風景も変わっていき、ランクス副隊長達の姿がどんどんと遠ざかって見えなくなっていった。
私はこれからのことを考えると、恐怖でぶ気力も殘ってなかった。
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