《皇太子妃闘記~離縁計畫発中!~》10話 危機一発で救出!

前書き

し暴力シーンが出てきます。

苦手な方はご注意下さい。

本文

ネネは諦めてないようで、まだかして抵抗をしていた。

「離しなさいよ!あんたみたいなオヤジなんてごめんだわ!」

ガブロスを睨みぶ。

「がっはっは!もっとべ!助けを呼ばないのか?うん?」

ガブロスは楽しそうに言ってネネを煽っている。

ネネは今度は沈黙し、ガブロスを睨み続けた。

ガブロスは、ネネの態度が気に食わないらしく

「可くないだな。」

そう言って、服をビリリッと元から一気に膝の辺まで裂いた。

そして下著に手をかける。

ネネは自分の手を拘束している、ガブロスの腕にガブリと噛み付いた。

「何しやがる!」

バシッ!とネネの頬が叩かれた。

「ネネ!」

私は思わずんだ。

ネネは叩かれても尚、まっすぐガブロスを睨み付けている。

「生意気な目付きしやがって!」

ガブロスはバシッ!バシッ!と何回もネネの頬を叩く。

「止めてー!」

私は涙を流しながらガブロスにんで懇願するが、ガブロスはそれを無視してネネを叩き続けた。

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ネネはからを流し、また鼻も出していた。

「お願いだから止めて!」

ネネが死んじゃう!

しするとガブロスは叩くのを止めた。

私はホッとしたが、ネネがぐったりとしてかない。

「ネネ!」

「ありゃ!?毆り過ぎたか?」

ガブロスは、がっはっはと笑いながら言う。

「ネネ!」

私は何度も名前も呼んだがネネの反応がない。

私は真っ青になったが、ガブロスが

「大丈夫だ。気を失っているだけだ。嫌がる悲痛のびを聞きながらヤりたかったが仕方がない。」

そう言って下著を外してネネのにさせた。

そしてこちらを見てニヤリとし

「次はお前だからよく見とけよ。がっはっは!」

高笑いをした時に、ワーワーと部屋の外が騒がしい音か聞こえてきた。

「何だ?外が騒がしいの。」

ガブロスは外の騒音が気になったのだろう。

ネネの上から退けたときに手下がってきた。

「お頭!大変でさっ!奇襲をかけられました!」

「何!?人數は?」

「向こうは10人くらいなんですが、やたら強いんスよ!」

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「たった10人ならこっちの方が有利じゃあねえか!仕方ねえ!」

ガブロスがネネを擔ぎ上げ、また鉄格子の中へ、投げ捨てるようにれた。

ドサッ!

派手な音をさせてネネは転がった。

「ネネ!」

私はすぐにネネの元へ駆け寄り抱き上げた。

「しばらくはここにいろ!チッ!これからだったのによ!」

ガブロスは手下と一緒に部屋から出て行った。

「ネネ!ネネ!」

私はネネに呼びかけながら、ハンカチでネネのを拭いていく。

するとネネはうっすらと目を開けた。

「ネネ!」

「アリア様····大丈夫ですか?」

「私は大丈夫よ。ネネの方が····うっうっ···」

あまりの悲慘さに泣けてきた。

大聲を出して泣きたい!

「アリア様、ネネは大丈夫です。あっ···アリア様のお召しが汚れてしまう」

ネネは起き上がろうとしたが、私はぎゅっと抱き締めて阻止した。

「ダメよ!服なんて汚れてもどうにでもなるわ!」

「アリア様····」

「ネネ!どうやらキース隊長が助けにきてくれたようよ。今、手下がやってきて奇襲をけてるって言って出て行ったわ!」

私がネネが気を失っている間にあったことを話した。

「そうですか····」

ネネは安心した顔をして、また目を閉じた。

ネネの顔はかなり毆られていたのでどんどんと腫れてきていた。

服も前がはだけてしまい、かなり悲慘な狀態になっていた。

私はネネの腕や頭をで続けた。

外はまだワーワー言っている。

手下の人は奇襲してきた人數は10人程度と言ってけど大丈夫かしら。

考えていると、バタバタと足音が聞こえた。

私はガブロスかと思いネネを強く抱きしめ構えた。

布をめくってってきたのはキース隊長だった。

「アリア様!ネネ殿!」

キース隊長はすぐに私達を見つけて駆け寄ってくれた。

「キース隊長!」

キース隊長は私の聲を聞くと安心したような顔になり、

「今鍵を開けますから!」

ガチャガチャと鍵を開けてくれた。

この鉄格子の鍵を持っているということはガブロスは倒してくれたのね。

キース隊長が鉄格子の鍵を開けている間に、小さな黒いが鉄格子越しに私の前に現れた。

「ピューマ!」

「ガウ!」

ピューマは、一生懸命に私のところに來ようと鉄格子の間に手足を突っ込んだり、頭をれたり(実際は鼻口しかっていない)している。

「ピューマが道案をしてくれました。」

「道案!?」

ピューマが?私は驚きピューマを見つめた。

キース隊長が鉄格子を開けた隙にピューマはってきて、私に飛び付いてベロベロと舌で顔を舐めてきた。

「ピューマ!」

私はピューマを片手で抱きしめて、ピューマの頭にスリスリした。

続いてキース隊長がろうとした時に、ネネがビクッとを揺らした。

「キース隊長!って來ないで!」

「え?」

キース隊長は不思議そうな顔でこちらを見て、ネネを見て表が強張った。

「大丈夫よ。寸前で貴方たちが來てくれたから。でもネネは毆られたりして····」

キース隊長はネネを見て悲痛な顔をして、立ち上がり、自分が羽織っていたマントをぎ、自分が著ていた上著をいだ。

それを振るい鉄格子から渡してきた。

「本來ならマントを貸すべきなんですが、マントには魔や、盜賊ので汚れてますので····」

確かに赤黒いみたいな痕が無數にあった。

「これなら一度著替えて來ましたので、そこまで汚れてないと思いますので。ネネ殿に。」

私はそれをけ取りお願いした。

「キース隊長、悪いけど後ろ向いててくださる?」

キース隊長は黙って後ろに向いた。

「さあネネ。著ましょう。」

ネネに渡そうとするが、ネネはじっと著替え隊長の服を見つめてけ取らない。

仕方がないので、ズボッと頭から服を被せた。

男の人の服って大きいわ。

キース隊長の服はネネの太ももが隠れるくらいまであった。

でもちょうど破れたところまでほぼ隠れるからいいわ。

そしてネネを促し袖まで通させた。

「ネネ立てる?」

「はい。アリア様。」

しふらついているけど立ち上がり、鉄格子から出た。ピューマも私とあとを付いて出た。

キース隊長がそばにやってきてネネに話しかける。

「ネネ殿、よく頑張ってアリア様を守っくれた。お禮を言わせて貰う。ありがとう。でももう大丈夫ですよ。」

ネネはその言葉で張が溶けたのか、キース隊長のに顔を埋め、聲を出して泣き始めた。

「うぇうぇっ····うえーん。怖かったぁ!」

キース隊長は最初驚いていたけれど、ネネをそっと抱きしめ、頭を優しくでた。

しばらくするとネネは落ち著いたのか、我に返り、

「キース隊長見ないで!私の顔は今は醜いから····」

ネネは俯いて呟くように言った。

キース隊長はばっとネネを離し、ネネの顔を見て顔を歪めた。

「ここの鍵を持っていた、あのガタイのいいやつにやられたのか!?やはりアイツは殺しとくべきだったな。」

そしてネネをお姫様抱っこして歩きだした。

「キース隊長!下ろしてください!歩けます!」

ネネは足をかしキース隊長に言うが、

「いえ、ネネ殿はきっとまともに歩けないでしょう。大人しく私の腕の中にいなさい。」

ピシッとキース隊長に言われて大人しくなった。

ネネってば、顔が赤くなってる!

ネネの顔の腫れはもっと凄いことになっていた。

それを見ると怒りが込み上がる。

に暴力振るうなんて最低だわ!

ネネも気にしているのだろう、両手で顔を隠している。

それを察したキース隊長が皆と合流するときにマントでネネを隠すように覆った。

外に出ると夜明け前くらいで、空はまだ薄暗い。

「キース隊長!」

キース隊長の部下が寄ってきた。見ると、騎士団の皆様はさほどケガはされてないようです。

良かったですわ。

「どうだ?」

「はい!全て捕らえてます。もう一度、見落としがないが三名ほど窟にっています。」

盜賊は一ヶ所に集められていた。

「そうか。死者は?」

「25名中三名が死んでました。あとは生きて捕らえてます。」

「頭領はだれだ?」

「あとが一番デカイ奴です。確かキース隊長とやりあった奴だと思います。名前はガブロスです。」

キース隊長は私を見たので頷いた。

キース隊長は捕まって膨れっ面していたガブロスのところへ行き、思い切り顔を蹴飛ばした。ガブロスは不意に蹴られたので、鼻や口の中を切ったようでを流している。倒れたガブロスの顔をキース隊長はさらに踏みつけてグリグリし、冷たい目で見下ろしていた。

「「「「「······」」」」」

騎士団の人は勿論、私も唖然とした。

盜賊の人達は冷や汗を掻いている。

····キース隊長って意外に怖い人なんですね····。

ともあれ何とか救出されました。良かったです!

あとはお寶は出るわ出るわで、一応めぼしい、商人の元が分かりそうなを袋にれ、盜賊に持たせてランクス副隊長達が待つ場所まで帰ることになりました。勿論盜賊は両手を縄で縛ってありますわ!

山を降りる時には、私は騎士団の皆さんに代でおんぶされて降りました。

私は歩くと言ったのですが····。

勿論ネネはキース隊長にずっとおんぶされて降りましたよ!

マントはちゃんと裏返しにして!

ネネ!顔がニヤケますわ!しかも腫れてるから不気味です!

たまに魔が出ましたが、難なく騎士団の人たちが倒してくれました。

ピューマもそれに參加していて驚いた。小さくても獣の赤ちゃん。本能的に攻撃したのだと思う。

そして無事にランクス副隊長達に合流出來たのだった。

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