《皇太子妃闘記~離縁計畫発中!~》17話 婚約破棄してくれませんか?
部屋にると、國王、王妃、ギルバートお兄様、アルベルトお兄様が既にいた。
そしてルイス王子も·····
ルイス王子は私を見ると笑顔で私の元へ向かってきた。
「アリア!久しぶりだね!會いたかったよ!」
「ルイス殿下、はるばると遠い我が國にお越しくださいましてありがとうございます。」
私はドレスの裾を持ち上げ軽くお辭儀をした。
うん?いつもなら何か言葉がかかるはずなんだけれど。
チラッと上目遣いで見るとルイス王子は私のに釘付けだった。
·····ちょっと大膽過ぎたかしら····
周りを見るとアルベルトお兄様もギルバートお兄様も見ていた。
屈んだ狀態だから見えちゃうのね!
私はすぐ姿勢を正し
「いつもはもっと先にサマヌーンに來られるのに何かありましたの?」
私は笑顔で聞いた。
私の問いに我に返ったのかルイス王子はコホンと咳払いをしてから応えた。
「いや、メンデル國王にも言ったのたが、アリアに會いにきただけだよ。」
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「え?」
「最近、手紙の返事もこなくなったし、調もあまり良くないと聞いて····いてもたってもいられなくて來てしまったよ。」
來てしまったよ、って·····
私はちょっと引いてしまった。
ルイス王子はお父様の方に向き
「メンデル國王、本當に今回は急に來て申し訳なかった。急で悪いが滯在は3日ほどさせて貰おうかと思うんだが。」
「それは大丈夫ですぞ。ゆっくりしていってしい。次からは來るときには一言あると助かる。」
「それは申し訳なかった。次回からは必ずいつも通りに書簡を送らせてもらう。」
「では既に夕刻だ。夕食の用意も出來ておるのでご一緒に。」
「ありがとうございます。」
お父様の聲で食堂に皆で向かう。
私はルイス王子に腰を引かれて一緒に向かった。
正直、あまりれてしくないわ。
そんな風に思われていると知らないで、ルイス王子はニコニコしながら私を見ている。
食堂に著き、私はルイス王子の向かい側に座る。
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いつもは末端の席に座るが、ルイス王子が來たときには國王と王妃の隣に座ることになる。ちょっと気持ちがいい。
國王の言葉で食事が始まった。ルイス王子は主にお父様とお兄様達との談話をしているので、たまにルイス王子に話しを振られると笑顔で相づちを打つだけで済んでいる。
たまにルイス王子とお兄様、お父様まで私のにチラチラと視線を送るのは止めてしいですわ。
食事も終わり、私とルイス王子は中庭へ向かった。
中庭にある椅子に座り、ライトアップされている庭を見ながらお茶をした。
「アリア、最近はあまり手紙の返事がこないから心配してたんだよ。」
「······ごめんなさい」
「だから心配で寂しくて來ちゃったよ!」
來ちゃったよ!って笑顔で言われましても······。
「ご心配おかけして申し訳ありません。」
一応謝っておく。
「そのドレスは·····」
「はい。ルイス殿下に頂いたプレゼントの一つのドレスですわ。しキツくて手直しをしたのでデザインが変わってますが」
「そうか。その青のドレスは君に似合うと思って贈ったんだ。だがそんなデザインだったか疑問に思ってたんだよ。とても良く似合ってるよ。」
ルイス王子は私の手を取りキスをした。
それからは「してる。君だけだ。」など、いつもの言葉を言ってきたが私の心の中にはもうってこなかった。
私は自分で婚約破棄のことを聞いてみることにした。だけど、率直にいうのも躊躇われるので濁しながら。
「ねえ、ルイス王子」
「なんだい?」
ルイス王子は笑顔で応えてくれる。
「例えばなんですが、例えばですよ?私が婚約破棄をしたいと言ったらしてくれますか?」
ルイス王子は真顔になり低い聲で返してくる。
「それはどういうことかな·····私よりも好きな人でも出來とか?」
あっ、何か勘違いしてる。
「違いますわ!やはり私に皇太子妃なんて荷が重いと思いまして·····」
「何を言ってるんだい!アリアなら大丈夫だよ!こちらに家庭教師にきている者からアリアは大変優秀で頑張ってると報告をけているぞ!」
優秀って·····ちょっと話しを盛ってますね先生·····。
「私には自信がないのです。分も低いですし····それにルイス殿下にはもっと相応しい方がいらっしゃると思います。」
チラッとルイス王子の様子を伺うと、かなり不機嫌そうな顔をしていた。
「アリア、何故そんなことを言うのだ。貴は十分に皇太子妃に相応しい。私は貴に私の橫に居てしいんだ。」
······やはり無理かしら·····。
一層のこと側妃のことを言ってみるべきかしら。
私が考え込んでいると、
「本當に好きな人が出來た訳ではないんだな?」
ルイス王子はまた確認してくるので私も冗談で答えた。
「もしそうだと答えたらどうしますか?」
本當に軽い気持ちで言ってみたのに、ルイス王子の顔が急変して、今まで見たことないような冷たい瞳になり私を見據えた。
えっ?えっ?
「それが本當なら私は嫉妬して相手を殺してしまうでしょう。」
いやいや!本気で捉えられてる?
その言葉を言うルイス王子の目は本気だった。
これは本當に私に好きな人が居たら絶対に殺すに違いない。
私はこれはまずいと思い、慌てて訂正した。
「ルイス殿下、怖いですわ!冗談です!本気になさらないでください。好きな人なんていませんわ!」
私がご機嫌取りにルイス王子の腕に抱きつくと、ルイス王子は笑顔になった。
「驚かさないで。思わず本気にしそうになったよ。」
そう言うルイス王子は目は笑っていなかった。
ルイス王子は私の顎を持ち上げキスをしてきたので、私は瞳を閉じそれをけれた。
次の日は仮病を使い、ルイス王子と會わないようにした。
ルイス王子はお見舞いに何度も來てくれた。
「一目アリアに會いたいんだ。」
私は會いたくないんです。
その度にネネに対応してもらった。それも限界のようだった。
「アリア様、これ以上は私には無理です····」
ネネはちょっとげんなりしていた。ルイス王子の顔がかなり変化してきており、今にも強行突破しそうな雰囲気になっているらしい。
仕方なく次にきた時には部屋にれた。
私はベッドの上でルイス王子を迎えた。
「そんなに調が悪いのかい?」
「ごめんなさい。風邪を引いたみたいで···ゴホッ!ゴホ」
わざとらしく咳をした。
「ルイス殿下に移してはいけないと思いまして。ゴホッ!」
そんな私を見て、ルイス王子はおでこに手を當て
「熱は····ないみたいだね。大丈夫かい?」
あるわけないですわ。
とは言えないので無難に答えた。
「はい。風邪みたいで····」
「そうか。可哀想に。醫者には看てもらったのかい?」
「はい。薬を頂いております。」
噓だけど。
「ならいいが。」
ルイス王子は心配そうに私を見つめ頬をでる。
その顔を見ているとし罪悪が出てきてを締め付けられる。
····ダメ!ダメよ!アリア!
私は心の中で首を振った。
「あれが黒ヒョウのピューマかい?」
部屋の隅でこちらをじっと見つめているピューマを見てルイス王子は聞いてきた。
「はい。とてもいい子なんですよ。おとなしいのですの。」
「そうか····迫力があるな。」
「はい。もっと大きくなるそうです。」
「そうだな。私も一度だけ偶然に黒ヒョウを見たことあるが、ピューマの何倍もある大きさだった。ピューマは連れてくるのかい?」
あっ、お嫁に行く時にですね。お嫁に行きたくないですが····
「はい。連れて行くつもりです。もし許可が降りなければ婚約は無しに····「大丈夫だ!」」
ルイス王子は私の言葉を遮った
「連れてくるがいい。我が國はそんなに心が狹い國ではない。人を襲わないのなら大丈夫だ。父上に何を言われようが私が何とかするから安心するといい。」
心強い言葉をルイス王子はくれた。ちょっとしちゃった。
さてそろそろいいわよね。相手は十分したわ。私はそう思い次の言葉をルイス王子に言った。
「ルイス王子には風邪が移っては行けませんのでもうお引き取りください。お見舞いありがとうございました。」
私がし頭を下げると、ルイス王子は哀しそうに私をしばらく見つめて立ち上がった。
「アリアが元気になるまで滯在したいのだが、無理をしてこちらに來たのでどうしても明日、リンカーヌ王國に帰らなければならない。すまない。」
全然問題ないのでお帰りください!
「いえ·····お忙しい中で來て頂いたのに、お相手もできず申し訳ありません。ゴホッ!」
「明日は出來れば見送ってしい。」
「勿論ですわ。ですがこちらの部屋からになると思いますが。ゴホッ!」
「分かった。」
ルイス王子は軽く私のおでこにキスをしてから、部屋を出て言った。
私はそれを見屆けてから、ベッドに寢転んだ。
「疲れたわ·····」
私は瞳を閉じていたらいつの間にか寢ていた。
それからの後にルイス王子よりお見舞いの花束が贈られてきた。綺麗な薔薇の花束だった。
次の日に、ルイス王子がリンカーヌ王國に帰國する時には自室のバルコニーから手を振り見送った。ルイス王子は馬車に乗る時に何度も私を見上げて手を振り返してくれた。
それから數日後にルイス王子からお手紙がきたのと同時にお父様のところにも書簡が屆いた。
私たちはその手紙の容を見て驚いたのだった。
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