《皇太子妃闘記~離縁計畫発中!~》28話 いや、そこまではんでおりません!
ルイス王子は部屋にり、部屋の雰囲気がおかしいと察したようで、私と側妃達を互に見る。
「うん?どうしたんだ?まだ仲良くはなれてないのか?」
仲良くなんてなれる訳ないです!
最もルイス王子が抜けてなれば分かりませんでしたが····。
私はニッコリと笑いルイス王子に話しかけた。
「ルイス殿下、私は側妃達に正妃として認めては頂けないようですわ。」
「何だと!?」
ルイス王子は顔を険しくし、側妃達を見る。
ナタリアは急いで首を振り否定した。
「ルイス殿下、私わたくしたちは異論はありませんわ!」
「ええ!私わたくし達は何も言っておりませんわ!」
マリーベルもそれに続いた。
ローゼンリタ以外はナタリアやマリーベルの言葉に頷く。
ルイス王子はそれを見て怪訝そうな顔をして私を見た。
「まあ!ローゼンリタ以外の方は認めてくださっていたのね。嬉しいわ。」
私はわざとらしくナタリア達に笑顔を向けた。
まっ、本當のところはどうだか······。
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「ローゼンリタ?」
ルイス王子はローゼンリタの方を向く。
「そうですわ。ローゼンリタが私を正妃に認めてないとおっしゃっていますの。私の母が平民の出なので正妃になるには分が低くく、ルイス殿下には相応しくないと·····」
ルイス王子は私の言葉を聞き、ローゼンリタに問いかけをする。
「ローゼンリタ、それは誠か?」
「········。」
ローゼンリタは俯いて黙ったままだ。
「ローゼンリタさんは先ほどの勢いはどこへ言ったのかしら?」
わざと「さん」付けにしてやったわ!
するとローゼンリタは顔を上げて潤目をしてルイス王子を見つめた。
「ルイス様!ローゼンリタはルイス様をしております!私は心配なのです!サマヌーン國のような小國の姫などルイス様の隣には相応しくないと·····國民が納得しないのではないかと思うのです!ですから私······」
ローゼンリタはボロボロと涙を流しルイス王子のに飛びこんだ。
······さっきの強気の態度と違いますわ。ルイス王子の前ではか弱いになっている。まさか、サマヌーンにいる姉達のように男の前と同の前とでは態度を変えてるのかしら?
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しかも都合のいいように自分を正當化しようとしている。
そう思いチラッと他の側妃達を見るとローゼンリタの態度はいつものことなのか、またかみたいな顔をしている。
ローゼンリタは姉様みたいに同に嫌われているようね。
私はルイス王子を向き先ほどの続きを始めた。
「ルイス殿下、それからローゼンリタさんは私のことを「貴」と何度も言っておりました。」
ルイス王子は驚いた顔をして自分ので泣いているローゼンリタを離す。
「誠なのか?」
ローゼンリタは首を振り「いえ·····」と否定しようとしたので私がローゼンリタの言葉を遮った。
「ローゼンリタさん、噓は良くないと思いますわ。何でしたら周り聞いてみましょうか?ナタリア様、どうでしょうか?」
私はナタリアに応えを求めた。
ナタリアは頷き応えた。
「アリア様のおっしゃっていたことは本當ですわ。アリア様に「貴」と連続しておっしゃっていたわ。私を含め他の者達も聞いております。」
他の側妃達も頷いて私の言葉を肯定してくれた。
ローゼンリタはナタリアを睨んでいる。
さて、ここから本題よ!
「ルイス殿下、ここではっきりさせたいと思うのです。」
「はっきり?何をだ。」
「私を正妃にするのか、ローゼンリタを正妃するのかと。あと、ローゼンリタは私の言うことは聞けないと言われましたわ。自分が一番の寵をけているから自分は私より上だとおっしゃっていたわ。正直·····「何だと!」」
ルイス王子が話しをしている最中に割ってってくる。
いやいやルイス王子、私の言葉を遮らないでください。続けさせてください!
私はまた言葉の続きを言おうとしたらが、そんな私を無視をしてルイス王子は凄い剣幕でローゼンリタに問う。
「何故そんなことを言ったりしたんだ!?」
「ルイス様私は······」
ルイス王子と凄い剣幕にローゼンリタもタジタジしている。
「ローゼンリタ、お前は勘違いをしている。あくまでも正妃はアリアであって、お前は側妃に過ぎない。そのアリアに敬稱も付けないとは不敬罪に値するぞ。」
ローゼンリタはルイス王子の言葉に青い顔になる。
ルイス王子にはっきりと「不敬罪」と言われたのだ。當たり前ね。
「ローゼンリタにそんな思い違いを増長をさせたのは私の責任でもあるが·······。」
「ルイス殿下、確かにローゼンリタに言われた通りサマヌーン國は小國で國益にはそんなに貢獻はしていないでしょう。」
「國益·····?ローゼンリタはそんなことも·····」
「ですからこの場ではっきりと誰が正妃が相応しいのか決めて頂きたいのです。ナタリア様でもマリーベル様でも側妃ですが一國の皇です。側妃から正妃に昇格することもできますわ。たとえ誰を選んでも異論はしないと先ほど皆と決めたのです。」
ルイス王子は側妃達、そして私を見つめる。真剣な顔をした私たちを見て本気をじ取ったようだ。
「私以外の方を選ばれるのなら、私は側妃は嫌と以前にルイス殿下に申したはずですので婚約破棄後、サマヌーンへ帰らせていだだきます。」
大事なこともきっちりと言っておく。
うん!これ一番大事なことだもの!
し脅しに近いけれど!
ルイス王子は一つ息を吐き靜かに言った。。
「側妃達にも何度も言っているが、正妃はアリアだ。アリアに従えない者はこの國には必要ない。」
側妃達は結果が分かっていたのかし落膽は見せたけれどすぐに笑顔になった。
「ルイス様、分かっておりますわ。し淡い期待を抱きましたけれど。元より私達は先ほども言いました通り、正妃はアリア様で納得しております。異論を唱え、アリア様を侮辱したのはローゼンリタのみですわ。」
マリーベルが私のことを認めるとはっきりと言ってくれたが最後の一言がマズかった。
「アリアを侮辱しただと!?」
ルイス王子はその一言に食いついてきた。
あっ!それはもういいですから!
「はい。あえて私からは言いませんが。」
マリーベルはローゼンリタを見て勝ち誇ったように言った。
ローゼンリタは今度はマリーベルを睨んでいた。お互いに嫌いみたいね。火花が見えるわ·····。
ルイス王子はローゼンリタから距離を取り、私の方へ來て腰を抱く。
「ローゼンリタ、そこまでアリアを嫌うのならマイヤー公爵家に帰るがいい。ここにいる必要はない。」
ルイス王子は冷たくいい放つ。
え!?え!?それって離縁ってこと?
そこまではんでないんですが!
ど、どうしよう!!
私はちょっと考えていた展開とは違うので、驚いてパニくる頭をフル回転させる。
ローゼンリタは再度青い顔をしてルイス王子にすがり付く。
「ルイス様!実家に帰れだなんて言わないでくださいませ!謝りますので!お慈悲を!」
ルイス王子はすがり付いてきたローゼンリタをぺっと剝がした。
そして冷たい視線でローゼンリタ見て、淡々と告げる。
「アリアを侮辱する者など要らぬ。それに不敬罪に値することをしたのだ。牢屋に·····と、言いたいところだが、側妃でもあったし、お主は実家へ帰るのだ。実家では謹慎2ヶ月とする。それがそなたに対する慈悲だ。」
ローゼンリタはその場で泣き崩れる。
仮にも一番の寵をしていた者にこんなに簡単と離せるのものなのかしら!?
他の側妃達も、まさか離縁するとは思わなかったのだろう。かなり驚いている。
ルイス王子の冷徹な一面をまた見た気がした。
ローゼンリタは泣きながら床を這ずり私の元へやってきて、床に頭をり付けて謝ってくる。
「アリア様!申し訳ございません!もう二度と歯向かうこともいたしません!勿論、アリア様が正妃になることも異論も唱えません!お許しください!」
先ほどの傲慢で自信を振る舞っていたのが噓のような景。
なんだが可哀想になってきた。
元々、ここまでの展開をんでいた訳ではないですし。
「ルイス殿下、私はここまで処罰を求めていた訳ではございませんわ。側妃達が私を認めて頂いたのならそれでいいのです。ローゼンリタの処罰の離縁とは重すぎすると思いますわ。」
「········。」
ルイス王子はローゼンリタの冷たい目線を崩さず考え込んでいる。
「だが、アリアを侮辱したのだぞ?」
確かにそうですけど。
私は笑顔で応える。
「はい。かなり腹は立ちましたが、私は本人が謝ってくれたので今回だけは不問としたいと思っております。」
ローゼンリタは震えながらまだ床に頭をつけている。
「·····アリアがそういうのなら····だが、ローゼンリタの顔は今は見たくない。不敬罪も含め実家へ帰り、こちらが呼ぶまで戻ってくるとは許さない。マイヤー公爵家へ帰っても大人しくしているように。何かあったら·····分かっているな!」
「······はい。」
ローゼンリタはか細い聲で返事をする。
離縁はなくなったけれど、やはり重い罰のような気がするわ。
そう思聲をかけるが
「ルイス殿下、それでも処罰が重い気が······」
「アリア、これでも軽くした方だ。」
きっぱりと卻下されてしまい、何も言えなくなった。
傲慢娘にしお灸をすえるつもりが、思ってたより火傷以上のものになってしまったわ。
ローゼンリタはガックリと肩を落としている。
ルイス王子は側妃達にもう一度確認するように言った。
「アリアが正妃であり、決定事項だ。これを覆すことはない。」
そして私を部屋の外へと連れ出した。
心なしか、ルイス王子が私の腰を抱く手に力を込めた気がした。
この出來事でローゼンリタの寵はなくなったに等しい。
果たしてその狀態で側妃として帰ってきても居場所があるのかしら······。
やはり卻って離縁された方が良かったのかも·····。
自業自得とは言え、ローゼンリタの行く末を心配してしまう私であった。
ローゼンリタが王宮に呼び戻されるまでに半年を要した。
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